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ホーム 市民の方へ 学ぶ・楽しむ 歴史・文化 2 登城にあたっての注意

2 登城にあたっての注意

基本的・一般的な注意事項

  大町市内の山城に限らず、山城に登る際には下記の事項について、十分注意してください。

縄張り図、案内図を入手すること

 縄張(城の登城路、虎口、曲輪、掘などの配置・構造の設計プラン)がわかれば、自分がどこにいるのか確認できるため、道に迷いにくくなります。城の遺構を確認しながら登城することができるため、城に対する理解も深まります。縄張り図等が無いと、その城にある素晴らしい遺構を見落としてしまうかもしれません。せっかく登ったのにもったいないことになります。
 数千の城に登っている全国のお城マスターの皆さんのホームページには、縄張り図等だけでなく、実際の現場の状況、登城の感想や登城口の位置、駐車場の有無、実際の登城時間等の重要な情報が記載されています。大変参考になりますので、登る前に必ず確認してください。

危険生物に注意

 一番よく出遭い、かつ危険と思われる生物は、スズメバチです。歩いていると、近くまで飛んでくる数匹の偵察部隊に遭遇することが多く、それ以上進むと巣があると思われますので非常に危険です。安全のため、偵察部隊が確認できた時点で撤退してください。他のハチも、木や石塔などに密集していたり、近くを飛び交っていたりすることがありますので、それより先に進まないようにしましょう。
 山城は、熊、イノシシ、ニホンジカ、ニホンカモシカ、ニホンザルといった野生動物の生息域です。登城していると、栗や木の実が食べられていたり、木の枝が折られていたり、木の幹に爪の跡があったり、木の皮がはがされていたりする場に出くわします。大きな糞を見るときもあります。紙は当然ありません。獣が近くに居るか、居たことは間違いありません。熊除けの鈴などを使用して、自分の存在を示しながら、周りに十分に注意して登るようにしてください。
 ヘビはさほど遭遇しませんが生息しています。マムシやヤマカガシには特に注意してください。
 ヤマビルは、長野県にはいないのでしょうか。標高が低い、野生動物が増加しているエリアではヤマビルも増加しているようです。肌の露出は避けてください。
 近年の状況から、気を付けたいのがマダニです。病原体を媒介して命の危険もありますので、肌の露出を避け、藪漕ぎも避けた方がよいと思います。

勇気ある撤退を

 縄張り図等を持っていても迷うことがあります。現地で周囲を見ると、城跡らしく見えてしまって、何とはなしに、獣道や別の作業道をどんどん奥へ進んでしまうこともあります。
 近年の山は非常に荒れています。以前は登ることができていたとしても、現在では道が荒れてしまい、登城路以前に登城口すら分からないこともよくあります。台風等でかなり大きな木が倒れていることもあります。つづら折りの登城路の場合、倒れた木を何本も越えて進むことは大変なので、仕方なく木に沿って直登(直下り)することすらあります。
 山城は、当然のことですが、単純な地形ではなく要害地形に立地しています。低い山でも崖があることが多いです。低い山でも遭難します。
 おかしいと思ったらすぐ戻る、通れないと思ったら通らない、登れないと思ったら登らないことを徹底してください。
 無理はしないでください。安全第一です。

ルール・マナーを守ること

 城跡はほぼ全て私有地です。所有者・管理者のご厚意により登城することができ、貴重な遺構を見学したり、景色を楽しんだりすることができます。城跡は大切な文化財です。登城に際しては、貴重な遺構を破壊しないようにするとともに、火気は厳禁、ゴミは捨てないで持ち帰る、山菜やきのこを採らないなど当然のマナーを守りましょう。更に、立入禁止の区域に入ることは厳に慎みましょう。

服装・準備品

 山城の登城路は、根本的に人があまり登っていないことが多いため、普通の登山道よりも整備されていなかったり、踏み跡が明瞭でなかったりする山道が多くなります。低い山と侮らないで、トレッキングや山登りと同等の準備をしてください。
 歩きやすい靴・服装はもちろんのこと、飲み物、糖分や塩分の補給ができる食品も持参してください。

・長袖 ・長ズボン ・手袋(軍手) ・トレッキングシューズ ・トレッキングポール(杖)
・帽子 ・雨具 ・リュックサック ・飲み物 ・食べ物 ・ゴミ袋 ・虫よけ薬(虫さされ薬)
・熊除け鈴 ・縄張り図(案内図・地図) ・スマホ(GPS) など

季節

 基本的に夏場は避けましょう。
 下草や木の葉が邪魔をして遺構が確認できずに、行ってみたけれど何が何だか良く分からないことが多くなります。
 夏場を中心に危険生物の活動が活発な季節になりますので、遭遇する危険性が高くなります。それぞれの危険生物の活動時期を確認して、十分な注意をお願いします。
 山城は急傾斜の登城路を登ることが多くあります。下りも簡単にはいきません。予想外に疲労しますので、夏場は特に熱中症の危険があります。
 一番見学しやすいのは、木の葉や下草のない時期です。雪がとけて、下草が伸びる前の3・4月ごろか、下草が枯れて、落葉した、雪が降る前の11・12月ごろは、城の遺構が最も確認しやすいため、最適の時期になります。雪が降らない地域であれば、冬も寒いですが良い季節と言ってよいでしょう。しかし、落ち葉で登城路が滑ることがあります。登りも大変ですが、下りは特に注意が必要になります。

この記事へのお問い合わせ

大町市文化財センター  住所:大町市大町4700
TEL: 0261-23-4760
FAX: 0261-23-4773
E-mail: bunkazai@city.omachi.nagano.jp

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