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ホーム 市長の部屋 市長と語ろう!まちづくり懇談会 新日本婦人の会大町支部(令和元年11月)

新日本婦人の会大町支部(令和元年11月)

新日本婦人の会大町支部とのまちづくり行政懇談会の概要です。

日 時 令和元年11月5日 午後1時30分から午後3時15分
場 所 東大議室
懇談した団体等名 新日本婦人の会大町支部
出席者 新日本婦人の会大町支部13名
市 側 市 長  牛越 徹
(記録)
情報交通課広聴広報係長 渡辺卓也
1.開会

2.あいさつ
  牛越市長
  新日本婦人の会大町支部

3.懇談事項
  新日本婦人の会大町支部からの質問・要望事項について

○牛越市長
 本日は、特にテーマを決めていない。皆さんのご発言をいただきながら進めたい。

○新日本婦人の会大町支部
 はじめに、公共交通についてお願いしたい。

○新日本婦人の会大町支部
 3月末に東京から家族5人で移住してきた。大町での暮らしを楽しんでおり移住してきてよかったと思っているが、ひとつ困っていることがある。現在、社に住んでいるが、子ども2人が小規模特認校制度を利用して美麻小学校に通っている。困っていることは登下校の問題。朝は良いが下校時は学校が終わる時間と市民バスの時間が合わない。また、大町駅まで来ても社へのバスが10分ほど前に出てしまい、乗り継ぎができないため美麻や大町駅まで1日2回迎えに行っている。一番下の子も美麻小に通わせたいが、送迎が大変になってしまう。市民バスは通学にも使われているので、登下校に合うような乗り継ぎができるよう改善してほしい。

○牛越市長
 まず、移住してきていただき、また、小規模特認校制度を活用していただきお礼申し上げる。
 スクールバスは区域内の登下校の足としては完結するが、通常の区域を越えて通学する場合には公共交通でカバーするしかない。一方で公共交通は大町駅でのJRとの接続や、大町駅を起点として各地区に放射線状に運行して買物や通院の利用に合わせて運行している。社コースでは、大町市内への移動のほかに池田町営バスとの接続もあり非常にタイトとなっている。一人ひとりのご要望に応えられる便数を運行できれば良いが、1日の平均乗車人数も少ない状況の中で増便することは困難な状況にある。
 現在、来年度の市民バスの運行について比較的大きな改正を予定しており、地域の皆さんの需要によってダイヤを組み立てるよう検討している。その中で解決できれば良いが、各コースで一番多く利用されている時間帯の中でダイヤを設定するため、一人ひとりのご要望になかなかお応えできない状況だが、そうしたご要望があったことは担当課へ伝える。

【11月6日付で情報交通課に伝達】

○新日本婦人の会大町支部
 私の家庭だけでなく小規模特認校制度を利用して美麻小学校に通っている子どもさんが増えているようなので、特認校制度を利用する子どもが通いやすくなるよう改善してほしい。

○牛越市長
 特認校制度の児童・生徒も他地域からは10人程度だと思う。その児童・生徒も市内各地区から通学しているため、1路線にまとまって美麻方面に向かうようになっていないのが難しい課題。ご要望について担当課に伝える。

【11月6日付で情報交通課に伝達】

○新日本婦人の会大町支部
 バスの増便は難しいとのことだが、乗り継ぎを良くするなど考えてほしい。

○牛越市長
 移住された方は免許を持っていない方も少なくない。また、免許を返納された皆さんの足を確保することは大きなテーマ。市民バスは、国や県の補助もなく、全額を市の一般財源で補っている事業。現在、民間の路線バスが、収益が上がらなくて撤退し、それを補完するために市町村が運行する場合は国の補助制度がある。大町市の場合は、早い時期に民間のバスが撤退したため市の財源だけで運行し、費用は1億円にもなる。運行便数を増やすとなればそれ以上にかかってしまい、やり繰りに苦心しているが、毎年、できるだけ利便性を向上するように停留所やダイヤの見直しを行い、利便性の高い仕組みを検討し、限られた予算の中で工夫している。
 皆さんは、市民バスをどのように利用されているか。

○新日本婦人の会大町支部
 買物や会合など、月に6回ほど利用している。

○牛越市長
 ご利用いただきありがたい。
 分析すると買物や大町病院への通院が一番多い。例えば、8時30分頃に来て2~3時間ほど診察しお昼頃に帰っていくような、多くの方のパターンを基本にしている。午後3時頃から大町公民館分室の事業に2~3時間参加して5時、6時に帰るというような、多くの方のパターンと違う場合には良いダイヤになっていないことは残念。できるだけ工夫していきたい。

○新日本婦人の会大町支部
 私も、たまに市民バスを利用するが、だいたい4~6本くらいの便しかない。池田町の松川線は8本くらいある。もっと便数を増やせないか。秘境並みの本数だと思う。乗車人数が少ないということはあると思うが、本数が少ないと不便なので余計乗らない。悪循環ではないか。

○牛越市長
 利便性が高まれば可能性はあると思うが、実際には利用者は増えていない。数年前に循環線を新設したが、全体の利用者数は減少している。つまり、利便性が高まることと乗車人数が増えることは必ずしも相関しないことが分かっている。
 池田町は、町域がコンパクトで、松川駅から安曇病院や池田工業高校に通う方が非常に多いため、池田と松川の間は本数も多い。一方、大町市は放射線状で、しかも長い距離を運行している。そうした地理的な環境の中で、限られた運行本数でやり繰りしなければならない。本数を増やすことについては、増便してこまめな便数での運行を考えてはきたが、やはりそれが解決策にはならないということを長年経験する中で結論として得た。そこで、できるだけ市民の皆さんの利用パターンに合った運行にするよう考えている。
 テレビなどで放送する秘境を運行しているバスは、おそらく民間の路線バスだと思われる。地方公共団体が運行するバスは生活路線のため、市民の皆さんの利便性を考えるとなかなか秘境には運行しないと思う。

○新日本婦人の会大町支部
 市民バスの運行本数などについて市民にアンケートはしているか。

○牛越市長
 市民へのアンケートや自治会長さんと面談するほか、実際に職員が乗車し、お客様からご希望を聞いている。課題は、市民バスを利用していない方のご意見はなかなか吸い上げることができない。自治会長さんは、地域の概況は分かるがご自身は殆ど乗ることがないため、具体的なご提言をいただけないのが現状。

○新日本婦人の会大町支部
 運転免許証を自主返納した人への支援について、本当は返したいけれど足が無いため返せない人が多いと思う。自主返納していただくためにもバスの利便性について考えてほしい。

○牛越市長
 自分で車を運転することは高齢になっても社会参加という面で非常に大切と思う。しかし、事故を起こせば自己責任になる。これは大都市圏と格差があり、地方では自己責任で事故を回避しなければならない。歩道などの整備は都会ではしっかりされていて地方は責任の重さで割を食っていると思う。市では10年ほど前から自主返納を呼び掛けており、返納された方には市民バスを利用できるよう回数券48枚を無料でお配りしている。

○新日本婦人の会大町支部
 アンケートを行ったとのことだが、私も2回ほどアンケートを書いた。しかし、利用している人にしかアンケートを渡していない。市としても困っているという言葉を添えて全市民にアンケートすることができれば利用したいという人の考えも出てくるのではないか。バスの中で利用者だけが答えるのは、数少ない利用者だけの意見。全市民へ現状を投げかけたアンケートを行ってみてはどうか。

○牛越市長
 まず、利用者にアンケートを行う意味は、現在の運行での利便性を向上させることについてお聞きするもので、主旨が少し違うことをご理解いただきたい。また、全市民へ意見を聞くということであれば、市では何年かごとに1回意識調査を行っている。しかし、具体的な路線のどこをどう改善してほしいかというご意見までは聞ききれない。
 他のアンケートでは、今年の夏に、義務教育のあり方についてアンケートを行ったが回答率は低かったように記憶している。学校に子どもが通っている世帯では一番関心がある分野なので回答してくれるが、そうでない方は回答しない。一番関心があって意見を多く持っている方にターゲットを絞ってアンケートを行うのは難しいが、工夫してみたい。

○新日本婦人の会大町支部
 今年、夫が免許を返納し、大町病院に入院したが、その間、私は市民バスを利用した。常盤からの路線はかなり遠回りして運行しているため、最初は景色を見ながら楽しく利用していたが慣れてくると飽きてきた。通院時の利用では、行きは診察時間を調整して合わせたが、昼過ぎの帰りの時刻までは時間が空くため、帰りはタクシーを使う。警察で免許を返納したときにタクシーの1割引の券をもらった。市民バスの乗車券48枚は使い切ってしまったため、最近は病院に行くにもいろいろ考えて利用している。

○牛越市長
 常盤コースは、面的に広いため、2路線とも地域を回るコースにならざるを得ない。それで遠回りの運行になってしまう。私も利用したが、自分の車なら8分程度で着く場所も30分ほどかかっていた。
 一人ひとりのご希望に沿うことはなかなか難しい。

○新日本婦人の会大町支部
 常盤コースは、沓掛から国営公園を回って清水を通り、銀松苑まで行って国道に戻ってから市街地に向かう。前回の改正前は自宅の前で乗降できたが、コースが変わって乗れなくなった。

○牛越市長
 来年、常盤地区はデマンド方式のコースの試行を国道の東側地域で行う予定。

○新日本婦人の会大町支部
 自宅は国道の西側で、常盤駅まで距離がある。警察でもらったタクシー割引券を2割引か3割引にしてほしい。

○牛越市長
 免許返納時に、市が行っている市民バス回数券48枚の配布の他に、警察署が独自に割引券を出していることは知らなかったので確認してみる。また、警察と意見交換する場もあるので提言してみる。
 ただ、タクシー会社の協力を得ながら行っている場合もある。
 また、独居の方や障がいがある方など一定の基準で、市の制度としてタクシー券をお渡ししている事業もあるのでご相談いただきたい。

【後日確認】
●運転免許経歴証明書について
 長野県内において、免許証を返納した方に対するサービスとして、長野県警察からの要請により長野県タクシー協会の事業で「運転免許経歴証明書」を発行された方のタクシー運賃を1割引にする取り組みが行われている。(割引分の負担は長野県タクシー協会)
(詳細)
①全ての運転免許を返納した方は、「運転免許経歴証明書」を申請することができる。
②申請に必要なものは「身分証明用写真(3.0㎝×2.4㎝)と手数料(1,100円)。
③申請場所は、警察署、運転免許センター、一部の交番。
④返納から5年経過すると申請できない。
⑤タクシー割引は、長野県タクシー協会加盟のタクシーを利用した場合、「運転免許経歴証明書」の提示により、運賃が1割引となるサービスが受けられる。

○新日本婦人の会大町支部
 公共交通の問題として、年齢を重ねるにつれ、今は利用していないが将来的に不安に思っている人は多い。重要な問題なので、私たち市民も参加し、専門家や行政も参加して話し合えるような組織を作って意見交換したらどうか。

○牛越市長
 現在「公共交通会議」という組織がある。メンバーには市民の方にも参画していただいていると思う。この会議だけでなく、ほとんどの審議会などでは公募枠を設けている。

○新日本婦人の会大町支部
 そういうものがあるのであれば、多くの要望があるので改めて多くの人に公募して呼び掛けてほしい。

○牛越市長
 公共交通会議や審議会などで公募する場合は広報などで呼び掛けるようにしたい。

○新日本婦人の会大町支部
 応募したら委員になれるのか。

○牛越市長
 審査会で審査のうえ委員を決定する。

○新日本婦人の会大町支部
 大町市は「アルプスの麓で水があふれるまち」としてPRしており、私も魅力を感じて移住してきた。大町市の「水巡りマップ」には給水スポットが10カ所ほど掲載しているが、男清水、女清水など本通りには4カ所ほどしかなく、その他は神社の中など目立たない場所が多い。大町の誇りである水を、大町に来た人が無料で自由に利用できるようにできないか。昨年、芸術祭でペットボトルの水を配ったが、現在、世界的にもペットボトルを減らそうという動きがある。ペットボトルを差し上げるのは親切で良いのかもしれないが、水道水そのものが上質であることや、今はマイボトルを持参している人が多いことなどから、マイボトルに飲料水を自由に入れることができれば良いと思う。祇園祭では給水スポットを設置して市民や観光客に喜ばれているという事例もある。
 大町市は、町の魅力を来た人が実感できるまちだと思う。駅前のスポットもあまり目に触れていないので、もっとPRをしてほしい。まちづくりとペットボトル削減など、持続可能な社会をつくっていく視点で取組んでほしい。来年も芸術祭が行われるので、是非そのような取組みをしていただきたい。
 松本市でも松本城の近くに給水スポットを分かりやすく設置しており、マイボトルに入れている人が多くいる。大町市でも「いーずら」の前で水を飲んだ後、給水して行ったお客さんを見かけた。「酒屋さんの前には給水スポットがある」など、水を活かしたまちづくりを考えてほしい。

○牛越市長
 大町市は、まちづくりや産業振興などについて「水」を軸にしてくことにしたのが6年ほど前。男清水や女清水も実は10年ほど前に作った都市伝説で、その水は全て市の水道水を使い、安全な水を提供している。松本市は昔から使っていた湧水が井戸として残っていたので、どこでも湧水を提供しているようだ。これは地形的な問題で、大町の市街は、西から大きな川が扇状地をつくっているため、扇状地の上では深く掘らないと水が出ない。そのため水道水を使って、身近に感じてもらうようにしたのが男清水、女清水のポイント。
 本通りでは5カ所ほどになったが、店舗の店先をお借りすることになり、了承いただいて設置している。もっと増やせるよう努力していく。また、そうしたことで市民の皆さんにも「大町は水がおいしい」「水を大切にしながら地域ができている」ということを感じていただけるようアピールしていきたい。
 ペットボトルはマイクロプラスチックの問題もあり、川の最上流域の大町市には水環境を守る大きな役割がある。国は、来年夏頃に買物袋を有料化するよう進めている。それは、石油化学製品を削減しないと海洋汚染につながる生活の仕組みが変わらないということで、ペットボトルも減らさなければならない。市内ではペットボトルなどのプラスチック製品の回収率が極めて高く、また洗浄されているので市民の皆さんの意識は高い。マイボトルも市民の皆さんに浸透していくとありがたい。

○新日本婦人の会大町支部
 今年アルプスマラソンでお手伝いをしたが、参加者にミネラルウォーターやスポーツドリンクを配った。しかし、「お水はないですか」と言われる。なぜ大町の水を置かないのか。

○牛越市長
 それは、給水所かゴールのことか。

○新日本婦人の会大町支部
 ゴール。走ってきてお水がほしいという方が結構多い。せっかくおいしい水があるので用意してほしい。ペットボトルの問題があるので、サーバーなどで提供できないか。

○牛越市長
 大会後に各部所からのご意見を求めていると思うが、実行委員会には提案していただいているか。

○新日本婦人の会大町支部
 伝えていると思う。

○牛越市長
 毎年、実行委員会で総括の会議を開くが、水の件は聞いた記憶がない。本日いただいたご提案は体育課を通じて実行委員会に伝える。

【11月6日付で体育課に伝達】

○新日本婦人の会大町支部
 6月3日に鷹狩山に登った。10数か所、案内看板が必要と思われる場所を観光課に話した。8月末までに何とか設置するとの答えだったが進展がない。山博近くの案内看板が古く、アスファルトの道路のみで、トレッキングコースの表示がない。早急に対応してほしい。また、案内看板が倒れている所やその後無くなってしまった個所もある。とても良い山なので全く知らない人(初心者)でも登れるようにしてほしい。

○牛越市長
 市道は市の土地なので良いが、私有地に物を作ったりすることは困難。危険がないということが大前提だが、個人的には、多少は道に迷っても楽しい場合があり、良いのではないかと思う。また、看板を山中に数多く設置することは一定の制約はすべきとの思いもある。ただし、今まであったものが朽ちてしまっているのは修繕が必要なので、しっかりやっていく。ここ数年、混乱したのは、周辺に一斉に間伐が入ったことで、森林整備のための作業道が開いたため迷いやすくなっている。数年すればトレッキングの道との違いがはっきりしてくるが、間違えないように誘導看板は必要。また、山頂までの距離表示についても様々なご意見があった。沢山の看板はいらないというご意見もある。例えば市街でもトイレの標識を大きくすると見やすいが景観が損なわれるというご意見が実際にあった。山の看板については、最初に全体が分かる大きな看板があって全体を把握し、道中は適所に設置するのが良いと思う。今日、たまたま市の担当者と意見交換した。市道になっている部分については要所要所に作ろうということになった。落ち葉が片付き、冬になれば見通しもきくようになるので、その頃に建設課と作業するようになっているとのことなので、もう少しお待ちいただきたい。
 初めて登る方は知っている人と登っていただくか、図面などでしっかり道を確認してから登っていただくなど工夫もしていただきたい。

○新日本婦人の会大町支部
 山岳都市で山岳博物館もあり、山を活かすまちにするのだから、全く知らない人でも登れるようにしてほしい。市民に親しまれる山、山を知らない人でも行ってみて良かったと思ってもらえる登山道に整備してほしい。

○牛越市長
 分かりました。

○新日本婦人の会大町支部
 大町市役所には「なんでもやる課」みたいな、困った人に助言してくれる課はないのか。

○牛越市長
 そのような課はないが、全ての課でそれぞれ対応している。

○新日本婦人の会大町支部
 自宅で、高い梯子を使うような作業を頼みたかったことがあった。白馬では「なんでもやる課」があり、倒れた木を片付けてくれたとか、ハチの巣を獲ってくれたとかいう話を聞いた。大町にもあるかと思い電話してみたら、3人ほどつながれ「そういったことはやっていません」と言われた。頼みたかったことは、屋根から物干し竿に日よけを縛っていて、台風が来るので外そうとしたが高かったので代わりに外してほしかった。市ではできないと言われたので、紹介してくれないかと尋ねると「便利屋さん」を紹介してくれた。
 年寄りばかりになってくると、ちょっとしたことも手伝ってほしいことがある。そのようなことを聞いてもらえる部署があれば良いと思う。

○牛越市長
 例えば、危険が伴うハチの巣を獲るような場合は、ハチを獲る技術を持った方を紹介している。

○新日本婦人の会大町支部
 電話では、私から紹介してほしいと言うまで「紹介しましょうか」とは言ってもらえなかった。

○牛越市長
 紹介してほしいとお願いされても市では困ってしまう。市が特定の業者名などを紹介することは不公平になるため難しい。名簿などをファクスなどで送り、その中から選んでもらう方法は可能。医療機関のように当番医等が決まっていればお答えできるが、そうでなければ難しい。隣近所の方にお願いしてみるのはどうか。

○新日本婦人の会大町支部
 隣近所も高齢者ばかりで、自治会にもお願いすることは難しい。

○牛越市長
 何とか地域で近隣同士が手伝い合ってもらえるようになれば良いと思う。

○新日本婦人の会大町支部
 先般、台風19号による災害があった。大町市の防災マップは各地区に配布されているのか。

○牛越市長
 平成22年に作成した際に全戸に配布した。

○新日本婦人の会大町支部
 その後は配布していないのか。

○牛越市長
 頻繁に更新されるため、その都度印刷して配布してもキリがない。費用もかかるため、現在は最新のマップをホームページに掲載し確認できるようにしている。ただ、情報が多すぎて検索速度が遅くなってしまっているが、ご近所を拡大して確認できる。土砂災害警戒区域や浸水想定区域などを落とし込んでいる。

○新日本婦人の会大町支部
 最新の情報は調べればわかるということは理解できるが、パソコンなどが使えない人は、紙のものがあれば避難場所の確認ができる。

○牛越市長
 消防防災課で、ご近所のマップを印刷してお渡しできる。先日、地域懇談会の席で、平成22年にお配りした防災マップを保管していますかと尋ねたら、知らない、持っていないという方が多かった。必要な方にはプリントアウトしてお渡ししているのでご相談いただきたい。

○新日本婦人の会大町支部
 5年前に移住してきたが、転入者には配られていない。

○牛越市長
 22年以降は増刷もしていない。新たな情報が加わるため、その情報が伝えられない。国や県の防災計画を受けて市の防災マップを作るが、1年ずつ遅れて作成することになり、毎年更新しても最新の情報にはならない。その費用も安くないので、ホームページから印刷できるようにした。

○新日本婦人の会大町支部
 ホームページのものは見にくい。農具川と鹿島川を両方見たい場合には広い範囲を見ることになり、避難場所など様々な情報で見づらい。やはり紙の方が見やすい。

○牛越市長
 紙の情報を見ることが習慣になっている方には紙の方が見やすいと思う。しかし、ペーパーレスの時代に毎年印刷して各戸配布するのは効率からしても避けるべきと思う。

○新日本婦人の会大町支部
 近所で火事があった時、消防団が遠い消火栓から何本もホースをつないで消火していた。そんなに遠くまで行かないと消火栓がないのかと不安に思った。

○牛越市長
 消火栓の設置場所については、集落などがある所は消火栓までの距離が決まっていたと思う。大町市の場合は消火栓だけでなく表流水からも水が確保できるため、必ずしも全ての区域を消火栓でカバーしていることはない。身近な水利を消防防災課でご確認いただきたい。

○新日本婦人の会大町支部
 指定避難所について、バイパスを挟んでいる町では地震や水害などでも地下通路を使用するようになると思うが、バイパスを渡らなくても良いよう、新たな避難場所を考えた方が良いのではないか。

○牛越市長
 個別に全て把握していないが、バイパスの中央分離帯を横切って避難するのは難しいので、おそらく該当する地区では、西側と東側それぞれ別に避難することを考えていると思う。中央通りも道を挟んでいるので、場所によっては西と東で違う避難所に行くようにしているところもあると思う。バイパスだからと言って必ず地下通路を通らなければならない訳ではなく、災害時には、洪水のために水没する可能性もあるので、安全を考えて一番合理的な行動をとっていただくことが重要だと思う。地震時と洪水時では違う避難場所になっている地区もある。複雑で難しいとは思うが、普段から自治会の避難訓練などに参加いただき確認しておくことで、いざという時に役立つと思う。

○新日本婦人の会大町支部
 指定避難所は小学校や保育園、体育館などだが、小学校や保育園にはエアコンを設置したと聞いた。体育館はどうか。

○牛越市長
 体育館には設置していない。冷房も暖房もない。国際大会などが開催される体育館にはあるのかもしれないが、通常は整備できない。

○新日本婦人の会大町支部
 災害時の避難場所としている場合にエアコンがないのは大変だと思う。

○牛越市長
 その時には臨時的な方法で対応するしかない。体育館は、特に天井が高いので冷暖房は難しい。冬場は天井が低い教室を避難スペースにすることなども考えなければならない。避難所運営マニュアルを作りつつあるので個別に工夫したい。冷房は、昨年9億円ほどかけて市内小中学校の普通教室は整備した。施設の使い方の中で検討していきたい。

○新日本婦人の会大町支部
 篭川の上流部に土砂崩れがあって土石流として流れてきたら怖い。鹿島や扇沢など、山で降った雨量を緊急メールで送ってくれるシステムはないか。

○牛越市長
 今のところない。観測地点では測っているが、その都度、雨量をメールで配信することはしていない。一番有効なのは気象台が発表する観測データを、テレビなどで確認することだと思う。

○新日本婦人の会大町支部
 それは見ているが、市街では降っていないが山間部では降っていることがある。山間部で降った雨が下流域に流れていくので非常に重要なポイントだと思う。

○牛越市長
 それは日本中同じ事が言える。日本中に細かく観測点を設けていることはない。その代わりに、気象庁が1kmごとメッシュで色分けして雨量を表示している。

○新日本婦人の会大町支部
 大町市が警戒態勢に入るような場合は気象庁からの連絡待ちになるのか。

○牛越市長
 連絡待ちではなく、警報が発表される。大雨警報や注意報、今回のような大雨特別警報など、気象庁から出された警報などに基づいて、市が市民に警報などを知らせるなど、それぞれ防災態勢が機能するようになっている。

○新日本婦人の会大町支部
 気象庁に判断を任せているということか。

○牛越市長
 任せているということではなく、国のしくみとして気象庁が警報などの発表の責任を負っている。ただし、気象庁の洪水警報では、特定の川が氾濫するなどとは言わない。大町市では川の状況を定点カメラの映像で確認し、逐次発表される水位の観測結果などをこまめに確認しながら検証分析して判断している。

○新日本婦人の会大町支部
 そういった情報は緊急メールで配信するのか。

○牛越市長
 もちろん避難命令や勧告、避難準備情報は必ず発信する。今までそのようなことはほとんどなかった。平成18年や神城断層地震の余震情報などは発信したが、最近はそのような情報を発信する状況にならなかった。

○新日本婦人の会大町支部
 大町ダムが溢れそうになったときには発信してくれると思うが。

○牛越市長
 そのような状況になれば必ず発信する。

○新日本婦人の会大町支部
 市役所が混乱して緊急メールが出せないということはないか。

○牛越市長
 基本的にはないよう努める。
 今回は、気象情報でかなり雨が降るとの予想だったが、ほとんど降らなかった。しかし、安心してはいけない。通常はほとんど予報通りに降る。実際に降ることを想定して対策を講じなければならない。

○新日本婦人の会大町支部
 今回、雨が降った後に川の水位が上がって氾濫した。役所は大変だったと思うが、そうした状況になり得ることもあるので、私たちは緊急メールを頼りにする。

○牛越市長
 メールシステムが故障していない限り、メールが来ない場合は基本的に安心して良いが、メールは来ないけれども外を見たらもの凄く雨が降っているというような場合は、異常だと思って情報を得る方が良い。今回、市のホームページの防災情報を見たくて接続したらつながらなかったというお叱りを受けた。実は、大町市だけでなく県内全ての自治体が同じ状況だった。原因は、市町村へのアクセスで危険なメールが入らないよう、全ていったん県がチェックするようになっており、県下から短時間に多くの問い合わせが殺到したため県のサーバーの容量を超えてしまったためだった。このため県は、翌々日に回線を太くした。
 そうしたことも起こり得るので、個人の判断でおかしいと思わなければいけないと思う。

○新日本婦人の会大町支部
 22年発行の防災マップを見ると、洪水の危険地域に避難場所がいくつかある。そういったものがホームページでは新しく更新されているということか。

○牛越市長
 常に最新のものを見ることができるようにしている。洪水危険地域内の避難場所は地震時の避難場所ではないかと思う。

○新日本婦人の会大町支部
 私はホームページを見ないので、紙の防災マップを大事に持っているが、洪水用や地震用のマップを打ち出してもらったり、他の機関からも印刷したものをいただいた。他の地域の事は分からないが、自宅近くのマップいただいて少し安心している。

○牛越市長
 まずは自分の命を守ることを優先してほしい。

○新日本婦人の会大町支部
 紙の防災マップの中でも変わっていない部分がある。

○牛越市長
 更新されていない個所のデータはそのままだが、浸水地域は大きく変わっている。国は、現在は100年に一度の洪水に耐えられる堤防を考えているが、それを超える災害が起きた時には表示されていない場所でも浸水することになる。今回の災害で国は今後、1000年に一度の災害に耐え得る公共事業を進めるとしており、その場合、浸水地域は現在より大きく広がることになる。1000年に一度の災害に耐え得るのに公共事業は数百年かかる。整備が終わるまでこのままの状態でいくのかという疑問はあるが、国はやると言っている。国が基準を変えると、県がそれに合わせて変える。その後に市が変更するので、防災マップに反映するまで2~3年ほどかかる。浸水地域が広がるということは大きな変更なので、しっかりと情報をお伝えしていきたい。

○新日本婦人の会大町支部
 以上で懇談会を終了する。
 これからも住み良いまちづくりを進めるため協力していきたい。

○牛越市長
 本日は、様々なご意見やご提言をいただいた。どれも重要な課題と認識している。直ぐに実現できること、できないことがあるが、市民の皆さんが心豊かに暮らすことができるよう努めたい。今後もご協力いただきたい。

4.閉会 午後3時15分

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