menu close
  • サイトマップ

  • 文字サイズ

  • 音声読上げ

  • 言語選択

  • サイト内検索

ホーム 市長の部屋 市長と語ろう!まちづくり懇談会 安曇養護学校大町地区PTA(平成30年11月)

安曇養護学校大町地区PTA(平成30年11月)

安曇養護学校大町地区PTAとのまちづくり行政懇談会の概要です。

日 時 平成30年11月6日 午前9時15分から午前10時45分
場 所 東大議室
懇談した団体等名 安曇養護学校大町地区PTA
出席者 安曇養護学校大町地区PTA6名
市 側 市 長  牛越 徹
福祉課長 北沢一人
福祉課福祉係長 飯澤慶子
福祉課福祉係 矢口沙永
学校教育課長 三原信治
市民課長 松澤まさみ
情報交通課長 藤巻孝之
子育て支援課子育て支援係長 西澤菊子
子育て支援課子育て支援係 中牧可奈子(保健師)
(記録)
情報交通課広聴広報係長 渡辺卓也
【傍聴】
大町市議会 太田昭二議員
1.開会

2.あいさつ
  牛越市長
  安曇養護学校大町地区PTA

3.職員自己紹介

4.懇談事項
  安曇野養護学校大町地区PTAからの質問・要望事項について

○牛越市長
 暫く進行させていただく。お手元にお配りした資料に添って進める。

1.子どもが小さいとき、障がいを受け入れることが辛く、先輩のお母さんたちに助けられました。今苦しんでいるお母さんの力になれたらと思っています。個人情報をお聞きするわけにはいかないので、行政で交流する機会を作っていただければと思っています。

○北沢福祉課長
 それぞれに不安や悩みを抱えている保護者の交流の場は必要と思う。現在、行政として交流の場は作っていないが、療育手帳を持つ子どもの親の会で「大町市手をつなぐ育成会」と、池田町にある「オルカの会」が活動している。福祉課ではこれらの団体と関わりを持ちつつ、お問い合わせに対してはこれらの団体をご紹介しているので、交流の場として活用いただきたい。また、子育てに関する相談窓口として中央保健センター内に開設した「子育て世代包括支援センター」や児童センターの「ファミリーサポートセンター」など、直接担当者に相談いただければご紹介する。

○牛越市長
 市では10月1日から中央保健センター内に「子育て世代包括支援センター」を開設した。保健師、看護師、保育士、助産師を配置し、それぞれの分野でご相談を受けることができるようにしたので活用いただきたい。

○牛越市長
 ただ今の説明についてご質問やご意見は。

○保護者
 私たちは学校に通っているので良いが、もっと小さなお子さんがいる保護者に行政からいろいろなことを教えてあげていただければ助かると思う。

○保護者
 この場に出て来れる親は限られている。自分の子どもがグレーゾーンではないかと悩んでいたり、気づき始めた保護者が、行政機関に相談する前の何かがほしい。行政機関に相談に来るのは、障がいがあることを認識してからになる。養護学校に通っていても溶け込めずに一人で悩んでいる親がいるので、そのような方たちをすくい上げてくれるような支援を考えていただきたい。また、子どもが不登校で小学校の支援学級に通っていた頃、私の経験を話す機会があった。学校などでそのような機会があれば良いと思う。

○西澤子育て支援係長
 保育園では巡回相談を実施し、発達障がいの早期発見に努めているほか、他のNPO法人などを紹介している。また、発達相談については、3歳は保健センターで相談を受けており、5歳は各保育園・幼稚園で作業療法士さんなどに入っていただき5歳児相談を行っている。

○牛越市長
 大町市では5歳児相談をはじめてから7年程になる。保護者の皆さんは、はじめは「自分の子はそんな心配はない」となかなか相談しなかったが、現在では次第に率先して相談するようになってきた。そして、課題がある場合には早期に専門的な支援につなげている。3歳児検診などでは、保護者同士が子どもさんの成長などについて交流しているようだ。せっかくの機会なので保護者同士のコミュニケーションの場としても使って欲しい。保護者の皆さんの中でそのようなネットワークを作っていただければと思う。

○保護者
 自分の子が他の子と少し違うということを思い始めている保護者は引け目を感じているのが現実。まだ判定されていない段階で、その違いを他の保護者に話ができない保護者もいる。検診などでネットワークを作ろうと思っても難しいものがある。5歳児検診だからといってその場ですぐにネットワークはできないと思う。

○牛越市長
 ここ数年、そうした子どもたちが増えている。「自分の子だけが」というような引け目を感じることはない。だからこそ、子ども自身もネットワークが広げられる環境について、保護者の皆さんにも考えていただきたいし、保護者自身のネットワークも作っていただきたい。

○保護者
 引け目を感じることはないと行政は言ってくれるが、そこに飛び込めないのが現実。市の広報などで周知していただいてはいるが、もっと広い範囲で大型店や医療機関など、地域全体で「このような子がいる」ということを理解していなければいけないことであって、あらゆる所で知っていただくことをやってもらわないと市民の皆さんに理解していただくのは難しい。受け入れる体制を広げてほしい。

○牛越市長
 皆が共通認識のもとで、いろんな人がいることをお互いに認め合うことが重要。これは人権尊重の分野に直結する。大町市では6地区で子どもたちと地域の皆さんに集まっていただき、講義や事例発表などの機会を設けている。こうした場で、いろんな人がいて調和のとれた社会が健全に形成されているということを理解していただくよう、これからも取り組んでいきたい。皆が共通認識にしていくためには時間がかかると感じている。また、そのように思っている皆さんには一歩を踏み出す勇気を持ってもらうことも期待したい。悩みを持った方が孤立していたり、課題を持っている方がいたら積極的にアプローチしていただきたい。

2.県から配布されたヘルプマークを、市民の方にも知ってもらいたいので、情報の周知をお願いします。

○北沢福祉課長
 利用している方はこのカードについて承知しているが、見た人がどういうものか分からないと思うので、ヘルプマークがどういうものか市民の皆さんに知っていただくことは重要。引き続きヘルプマークの周知を行いながら、ポスターなどがあれば店舗等に掲示していただくなどの周知について検討する。

○牛越市長
 広報おおまちでは、全ページを全てご覧になる方もいれば関心がある部分だけを見るという方もいる。これまで1回しか掲載していないので、これからも引き続き周知に努めていく。
 2~3年前に東京で始まったが、まだ街なかなどでヘルプマークを見かけることがない。行政としても力を尽していく。

3.小谷村や白馬村の子どもたちの通学時間が長く、負担が大きいので、大町市に養護学校(分校)はできないでしょうか。

○三原学校教育課長
 以前からご意見をいただいているが先に進んでいないのが現状。特に小谷村や白馬村に限らず大町市の児童生徒も、市内からスクールバスが2路線出ているが、常盤地区発は松川や穂高を回っていく。乗車定員などから学校としてはできるだけ多くの生徒を乗せたいとおいことでそのような運行をしているようだ。このため、乗車時間が長くなり特に小学部の児童生徒には体力的にも精神的にも負担が大きいと思う。このような状況から、今年7月開催の県市長会で分教室の設置について取り上げ、県に要望している状況です。県立学校であるため県にその必要性を認識してもらうよう要望していく。

○牛越市長
 県市長会では、県下19市の市長が年4回集まってこうした課題を議論する。この中で国や県に要望する事項などを熱心に協議している。今年7月の市長会ではこの課題を取り上げ、県に対して積極的に支援を求めることを決議した。須坂市は6万人もの人口がありながら設置されていなかったため、2年前に須坂市が相当県に働きかけて空き教室を利用した分教室を設置した。その時は市がかなりの費用を負担したと聞くが、運営は県が行っている。
 当地域においては安曇野市域、大北地域合わせて1つしかなく、カバーしきれないのではないか、また移動時間も長くスクールバスの運行も負担が大きいのではないか、と県に対して声をあげた。

○保護者
 空き教室を使うにしても相当な準備が必要。いきなり養護学校の子が分教室に移って健常な子の中に入るのは心配がある。受け入れる側の体制としてどのようにしてもらえるのか。健常な子との間を連携してくれる先生の配置はどうするかなど、時間がかかると思う。つくば市にNPOで作っている「シャンティつくば」という福祉型専攻科があり、通常、中学から高校に行って大学に行って社会に出るのと同じように、2年間準備するための活動を行っている。北高の跡地は現在使われていないので、分校として利用したり不登校の子が通えるような環境を整えて、専門的な先生のほか地域住民が個々に持っている特技を教えるなど、その子たちが大人になっていく過程で学べる場として福祉型専攻科を併せて検討していただけると嬉しい。

○牛越市長
 様々な民間法人のなかで就労支援を対応いただいている。そうしたところの機能を充実していくのも一つの方法かと思う。

○保護者
 普通の子もある程度の期間をもって社会人になる。障がいがある子にはすぐ働きなさいというのは少し難しいと思う。

○牛越市長
 県がすぐに対応することは難しいと思うが、通学距離が長い地域こそこうした施策が必要であることを訴えて取り組んでいきたい。

4.A型の事業所や移行就業ができる場所を増やしてほしい。

○北沢福祉課長
 現在、A型事業所が1か所、就労型事業所が1か所という状況で、利用の要望が増えているのが現状。市内に事業所が少ない中で事業所には精一杯頑張っていただいている。A型事業所が増えるように市としても支援していきたい。就労移行支援は2年という制限があるがとても短い。通いながら一般就労に向けて支援できるようになってきている制度の動きを踏まえて支援していきたい。

○牛越市長
 この地域は就労に結び付く事業所がまだまだ少ない状況であり、課題となっている。

○保護者
 安曇野市社協の事業所を見学した。以前、社協に放課後デイをお願いしたときに障がいのある子は初めてだということで規制線を張られたことがある。事業所を増やすのは良いが、まずは人材育成をしないと進まない。専門家などにお願いして研修をするなど人材育成に力を入れてほしい。

○牛越市長
 量の拡大とともに質の充実は重要だと思う。障がい者の就労では、雇用する受け入れ側の問題と、就労できるようにするための教育が相まってウィンウィンの関係となる。簡単なことではないが粘り強い努力が必要だと思う。まだまだ答えは出ないが、様々な就労につながるためのプロセスが整備されるようにしたい。

5.保護者が病気になったときや、家庭で面倒が見られない状況になった場合、具体的にどこでどのように相談したら良いか事前に知りたい。私たちもいつどうなるか分かりませんし、将来私たちの親の介護も考えられます。

○西澤子育て支援係長
 就学前の子どもさんは、保育園の一時預かりを利用いただくことが可能。また、宿泊を伴う預かりを行うショートステイ事業もあるので、子育て支援課に相談いただきたい。

○牛越市長
 子育て支援課は市役所3階の教育委員会に配置しており、教育委員会の就学後の支援に直接つながる体制がとれるようにしている。また、専門的なご相談は、中央保健センター内に併設した子育て世代包括支援センターにも気軽にご相談いただきたい。

○保護者
 例えば、病気になったときすぐに相談した場合など、差し迫った場合どのようなるのか想像できない。今までの事例などがあったら教えてほしい。

○西澤子育て支援係長
 児童センターで行っているファミリーサポートセンター事業は、協力会員と利用者がそれぞれ顔合わせを行い、両者合意のうえで実施している。利用する際は事前に協力会員との調整が必要となるので児童センターへお問い合わせいただきたい。

○保護者
 ファミリーサポートセンターは小学生だけだと思う。私は運動会などで利用した。理解ある方に協力していただいたのでありがたかった。

○保護者
 予想される場合は良いが、緊急のときに利用する場合はどうしたら良いのか。

○牛越市長
 緊急時にも使えるというものであれば、普段からそのようなネットワークを作っておけば安心ではないか。

○保護者
 ネットワークを作る以前に急病等で子どもの面倒が見られなくなった場合に、窓口に連絡すれば子どもを迎えに来てくれて面倒をみてくれる対応をしてもらえるかということを心配している。

○牛越市長
 親御さんが病気になった場合は必要だと思う。普段から親同士のネットワークで支えあうことはできないか。

○保護者
 皆さん仕事をしていて自分のことで手一杯。だから第三者に頼みたい。そのなかで自分の体調が悪いときに電話一本で対応してほしいということ。

○西澤子育て支援係長
 子どもの保護としては児童相談所の一時保護やショートステイの利用となるが、親が送っていかなければならないので難しい。

○保護者
 そのような緊急時に市の担当に電話をすれば親の代行をしてもらうことはできないか。

○牛越市長
 現在、そのしくみは整っていない。健常な子どもを育てている保護者と同じで、今のところ解決する方法はない。3世代で生活していれば面倒を見てくれる人がいるが、核家族化が進む現在では深刻な課題。

○保護者
 相談することもできず気持ちも病み、人と会うことも嫌になり、子どもも学校に通えない状況の人がいる。相談窓口などに相談できればいいがそれもできない。そのような人を見過ごさない取組みをしてほしい。

○飯沢福祉係長
 保護者が病気になったり保護者の親の介護のときに心配というご相談が多く寄せられている。国にもその声は届いており動き始めている。大北地域自立支援協議会では、地域生活支援拠点という名称で緊急時の駆けつけや預かりができるよう話し合いを始めている。まだ仕組みとして作られてはいないが、行政と事業者が連携して動き始めている。また、子どもさんについても放課後等デイサービスや日中自立支援に関わりのある事業者を利用している方の支援も考えなくてはならない。緊急の課題として認識しているので、時間はかかるが進めていきたい。

○北沢福祉課長
 障がいのある方が50代、親が80代という家庭では、親亡き後の心配をされているという方が増えてきている。何かあったときに市に登録をしておけば、電話一本で事業者などに市から連絡をして、子どもさんを預かっていただける事業者に依頼することなどができるように取り組んでいる。大北の広い範囲で対応できるよう事業者とも話し合いを初めており、逐次進捗状況をお知らせできればと考えている。

○牛越市長
 調整の過程で、固まった部分がお知らせできるようになったらお知らせすること。

6.小学生の保護者です。障がいのある子どもが、地域で共存して生活できる環境を整えてほしい。スポーツ教室、料理教室やイベントがありますが、やはり参加しにくいです。障がい者スポーツのイベントも、遠くまで行かないとありません。大北圏近隣で障がいのある親子が楽しめる場や、イベントで市民と密接に触れ合える場がもっとほしい。

○北沢福祉課長
 障がい者のスポーツイベントは松本などで行われているが、保護者の方の送迎が必要になってしまう。県主催のイベントも現地での参加者へのフォローは全くない状況。市のイベントも10月に市民ふれあい広場を開催するぐらいしかないが、皆さんが参加しやすいように取り組んでいきたい。

○西澤子育て支援係長
 児童センターでは年末年始を除き毎日開所し、そのなかで講座や行事等を行っている。8月には児童センターまつりを開催しているほか、季節に合わせた行事も行っている。実際に小学生に声をかけても参加者がいないということもあるので、この事業がやりたいという希望があったら児童センターに相談ください。

○牛越市長
 ふれあい広場や児童センターにぜひお出かけいただきたい。子どもさんの手をひいて出かけるのも勇気がいることとは思うが、ふれあい広場には福祉に携わる皆さんのほか施設を利用されている方など、多くの人と交流できる場となっているので、誘い合わせてお出かけいただきたい。

7.生活、就労、自立支援などの相談窓口は紹介されていますが、なかなか気軽に利用できません。

○北沢福祉課長
 福祉分野は専門的に分かれているため、何回か窓口を案内されたケースもあると思う。担当者の人材育成の面もあると思うのでさらに指導していきたい。また、各窓口の連携も調整していきたい。総合支援センターとしてスクラムネットがあるが、総合相談窓口として気軽に相談していただけるようお願いする。

○牛越市長
 行政の窓口など、いざとなると敷居が高いということがある。私どももソフトな対応を心がけているが、なかなかそうはいかない。思い切って相談いただきたい。

8.土曜日に安心して預けられる場所がありません。某所へ見学に行かせていただきましたが、後日連絡をいただけるはずが、未だに何もなかったので預けるのをやめました。見学前にもなかなか連絡が取れず、見学前からも不安に感じる点もありました。もっと日中一時で利用できる場所を増やしてほしい。安心して預けられる場所をお願いしたい。

○北沢福祉課長
 ご要望にお応えできず大変申し訳なく思う。まずは一時で受け入れる場所の確保に努める。事業所に対してもきちんと対応いただくよう要請する。

○保護者
 日中一時ではないが、穂高の放課後デイサービスを利用している。大町にもそのような事業所ができたらと思う。キッズウィルは土曜日やっているが時間が短い。また、子どもの障がいが重いため毎日は預かれないと言われた。

○牛越市長
 事業者にも幅と深さを広げてもらいたいと思う。

○保護者
 障がいが重いとどうしても預かっていただけない。

○牛越市長
 従前に比べて少しずつ機能的には市内でも果たせるようになってはきたが、まだまだ。行政としても支援をしっかりしていきたい。

9.日ごろ、障がいや難病に対しては、こども病院を受診していますが、急な発熱、風邪、感染症のときには子ども病院には行けません。大町市には障がいがあっても安心して行ける病院がありません。診察のときに必要以上に大泣きしてしまうことが多く、とある病院では、こども病院に通院している私たちに対して「失礼ですが、そういった病院に行かれたほうが・・・」と冷たく言われました。言葉も喋れず大泣きしていると、診察しづらいのは分かりますが、病院側がそのような対応だと、診ていただいても、ちゃんと診てもらえているのか不安に感じます。障がいに理解ある病院がもっとあってくれると助かります。

○松澤市民課長
 医療機関の対応で不快な思いをされ、大変残念に思う。受診の際には本人や付き添いの方の身体的・精神的な負担が大きいと思うので、医療機関での気づかいや配慮が重要。市から医療機関の配慮について医師会を通して伝える。

○牛越市長
 患者さんに対しては、誰であれ心から寄り添う気持ちを持つことが医療機関としての入口。普通に発した言葉が、病気で困っているときにきつく感じる時があることは承知しているが、大町病院の場合、病院としてのマナーや接客については、患者さんの思いをしっかり受け止めるよう指導し、マナー講座などの研修を行って努めているが、まだまだ努力不足のところがある。これについてもしっかり病院に伝える。

10.ふれあいバスの件で、以前にもお願いしましたが、福祉センター8:25頃にバスが集中しており、バスターミナル状態です。もう少し養護学校のスクールバスが来る前にバスが着くようにお願いします。バス停では保護者や、がんばりやさん、キッズのスタッフの方がしっかり見ていますが、じっとしている子どもばかりではないので、子どもの安全を考え、ぜひ検討をお願いします。

○藤巻情報交通課長
 平地区のバスが8時25分前後に総合福祉センターに到着し、集中するときは3台入る。危険な状況がある場合にはお知らせいただき、運行事業者に指導する。時間設定は全体の運行によるため直ちに改正することは難しい。バス停前での徐行運転や安全確認等、安全運行を徹底するよう運行事業者に対して更に指導する。

○牛越市長
 スクールバスは何時に到着して何時に出るか。

○保護者
 8時25分頃で、数分停車する。冬は福祉センターの北側が凍結する。スピードを出してくる運転手もいる。一度見に来てほしい。

○牛越市長
 進入時の減速を徹底すること。また、乗り継ぎの問題はあるが、たとえ5分でもずらすことができるか、課で次の改正前に検討すること。

11.災害時に、各避難所での情報を共有する意味も考え、避難所にいる職員の方が、見ただけで分かるような、例えば、色分けカードやリボン等の目印をつけたら良いと思います。知的障害は見ただけでは分りにくいですし、福祉避難所への移動がスムーズにできるかと思います。最近、各地で地震が多いのでとても不安です。

○北沢福祉課長
 このようなときにヘルプマークが役立つかもしれないので周知していく。色分けのカードやリボンは良い提案。活用を考えたい。災害時は福祉避難所に避難する前にまず一次避難所に避難するため、そこで分かるようにしないといけない。しかし、避難所の開設や運営について具体的に決めていない部分もあるため、マニュアルの中に色分けカードなどを組み込めるようにしたい。

○保護者
 福祉避難所を開設するという前提の話か。

○牛越市長
 災害時は、まず身近な避難所に一旦避難していただき、その後、避難生活が長引く場合に、既に指定している、普段、福祉施設として利用している場所などを福祉避難所として開設して、そこへ移動していただく。その避難所の運営マニュアルに今回の提案を組むこととしたい。

○保護者
 熊本や北海道の地震で、スムーズな避難ができたというニュースを見た。医療的ケアが必要な方がいることも踏まえ、行政が計画などを作成する中に当事者の意見を取り入れた方が、ケアが必要な方が安心して避難できると思う。

○牛越市長
 福祉避難所のマニュアル作成時には、福祉関係者に運営側として意見をいただいたが、運営する場合には課題が出てくると思われるため、福祉避難所の運営について意見交換の機会を設けるよう検討する。

○保護者
 この提案をした保護者は、ヘルプマークは単なるマークなので、例えば言葉が喋れないとか、待てないとか、その子によって課題が違うため色分けしたリボンという提案をしたと思う。ヘルプマークは障がいでなくても持てるので少し違う。水や食事をもらうのが待てないということは常について回る。そこを理解している人たちで避難ができれば安心。何回も聞き取りされるのも待てないので、一目でわかればいいという思いで提案した。

○牛越市長
 一次避難所の運営については、机上トレーニングの避難訓練の時に、避難所について意見を出し合う際に、病気の子どもや高齢者のスペースを別にとるよう徹底してきた。避難が長引く場合には福祉避難所を開設するが、良いアイデアがあれば提案いただきたい。

12.大町市から養護学校までのスクールバスを運行してほしい。もしくは乗り合いのタクシー通学という方法も検討してほしい。

○三原学校教育課長
 3番目の質問とも関連するが、現在、安曇養護学校が運行するスクールバスは2路線。運航状況は他市町村を経由しているため、直接学校へ向うよりも乗車時間が長く、児童生徒への負担も少なくない。このため、現在のスクールバスの運行見直しや分教室の設置などを考えながら通学の負担を軽減していく観点で市教育委員会からも安曇養護学校や県教育委員会に要望し相談していく。

○牛越市長
 スクールバスの運行については毎回ご要望いただいている。市教育委員会として個別に安曇養護学校と意見交換の機会があるが、これまでに何か説明はあったか。

○三原学校教育課長
 なかなか難しい状況。私どもからはもっと車両を小型化して小回りのきく運行ができないかという要望も出しているが、バスを何台も持つため経費的な問題などから進まないようだ。

○牛越市長
 今の運行形態になったのは3年前くらいか。それまでは学校から北は1本だったが、大町から出る便ができたと思う。

○保護者
 小谷から福祉センター経由と、常盤から堀金経由がある。それに関連して、現在、バスに全く乗れなくなった。理由は、乗車人員が多くなったとのこと。中には奇声を発する子もいれば、乗車の時間ががまんできない子もいる。添乗員が専門的な方でないため、その方の対応に子どもたちが嫌がり反発したことに対して「危険な行為」としてバスに乗れなくなった。大町から別に通学できる環境を作ってもらえれば子どもたちも安心して生活できる。

○牛越市長
 市から安曇養護学校に善処していただくよう要望する。PTAの皆さんも学校と何回かは意見交換する機会があると思うので率直に伝えて欲しい。

○保護者
 全体的な人材育成が必要だと思う。添乗員の募集についても市から伝えてほしい。

○牛越市長
 その職に就いたら、その職のありかた、子どもたちへの接し方について真心を込めてしていただくのは学校の責務。もちろん市からお願いするところはする。

13.医療機関を受診する際、待つことが苦手な子どもに対し、別室や車の中で受診するまで待機できるような体制を整えてほしい。

〇松澤市民課長
 待つことが苦手な子どもさんに別室や車の中で待っていただくなどの配慮について、市から柔軟な対応について大北医師会に対して要望を伝える。

○牛越市長
 大町病院にこの質問について連絡したか。

〇松澤市民課長
 していない。

○牛越市長
 大町病院や医師会にこのようなご意見をいただいていることを伝えること。
 5分待つことは、大人でもイライラするときがある。まして子どもさんは待てなくなることが多く大変かと思う。何とか柔軟な対応ができるよう相談していく。

○保護者
 病院や医療機関では、子どもが待っている間に落ち着きが無くなってくると周りの目が気になる。診察券と同時に子どもの状況を記載したカードを提出すれば説明しなくても良い。

○牛越市長
 懇談会終了後に松澤市民課長が内容をお聞きし、対応できるか検討すること。

14.障がい児や障がい者に対して、職員をはじめ専門知識のある人材育成に力を入れてほしい。

○北沢福祉課長
 福祉分野は幅広いため、全てに精通した対応は難しい状況。社会福祉士の配置も無いので、人事異動で着任してから勉強することになる。市町村では専門職の雇用が難しいためスクラムネットで専門的な対応をしているので相談していただきたい。市の職員も日々精進する。

○牛越市長
 市では一般事務職員で対応している。福祉分野で採用枠を別にすることは難しい。ただ、受験者の中には専門的知識を持った方もいる。一般事務ではあるが、配置先で知識を発揮できる状況もある。

○保護者
 子育て支援課や福祉課が担当する業務があり、人事異動でその担当になるが、保護者の方が職員より知識がある場合もある。

○牛越市長
 行政機関は、1カ所に在職して専門知識を身に着け、円滑な事務に従事することもひとつ、また、5~6年ごとに異動するとすれば、6人のチームでは毎年1人は新人だがチームとしての力量を維持しているということをご理解いただきたい。

(その他)

○牛越市長
 全体を通して何かご意見があればお願いしたい。

○保護者
 はじめてこの懇談会に参加したが、平日の午前中では仕事をしている人は参加できない。2部制や夕方などにすることはできないか。

〇渡辺広聴広報係長(事務局)
 出席いただきやすい方法など、今後検討したい。

〇太田昭二議員
 ファミリーサポートセンターの利用では事前に登録すれば送り迎えはできるのか。また、緊急時の対応も可能ということで良いか。

○西澤子育て支援係長
 事前の登録で協力員との調整ができていれば可能。

○牛越市長
 ご熱心に意見交換をしていただいた。制度が不十分だったり、市として手が回らない部分、国や県に要望しなければならない部分、力の要する課題もあった。本日出席した職員は、市民の皆さんが笑顔で暮らしていけるまちづくりに努めていく。意見を交換し合うことにより必ず良い知恵が生まれると思う。これからも忌憚のないご提言をお願いしたい。

5.閉会 午前10時45分

この記事へのお問い合わせ

情報交通課広聴広報係 内線 404
E-mail: kouhou@city.omachi.nagano.jp

アンケート

より良いホームページにするため、皆さまのご意見をお聞かせください。
なお、お答えが必要なご意見等はこちらではお受けできません。問合せ先に電話またはメールでお願いします。

このページは役に立ちましたか?