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ホーム 市長の部屋 市長と語ろう!まちづくり懇談会 TOHIGO(令和3年6月)

TOHIGO(令和3年6月)

大町の未来を考える会とのまちづくり行政懇談会の概要です。
 
日 時 令和3年6月21日 午後4時から午後5時30分
場 所 庁議室
懇談した団体等名 TOHIGO
出席者 TOHIGO 5名
市 側 市 長  牛越 徹

教育長  荒井 今朝一

学校教育課長  三原 信治

学校教育課学校再編係長  一本木 晋

  (記録)
情報交通課広聴広報係 田中 秀樹
1.開会

2.あいさつ
牛越市長
TOHIGO

3.懇談事項
TOHIGOからの質問・要望事項について

○TOHIGO
 事前に提出した要望書の7点について、市の見解を伺いたい。
1 形だけ意見を聞いたというような説明会や意見募集ではなく、市民や保護者、学校職員に丁寧な説明をするとともに、それらの意見を尊重して、学校再編基本計画を立てること。
2 令和5年に予定されている第一中学校と仁科台中学校の再編は、あまりにも性急すぎ、生徒並びに学校職員に大きな負担となる。また、令和7年の生徒数は、「校舎のキャパ」にあったものとなると予想される。よって2校の再編は少なくとも令和7年以降にすること。

〇牛越市長
 私どもの今のところの考え方について説明する。考え方が固まっているもの、いないものがあるがご理解いただきたい。
 ご要望について、2~3点ごとに分けてお答えしたい

〇荒井教育長
 私どもは「統合」という言葉を使っていない。3年前にあり方検討委員会には、予め学校を一緒にするとか通学区を変えるとかお願いしたわけではなく、少子化が進む中、子どもたちに多様な交わりや経験をしてもらうためコミュニティスクールなど様々な取組みを行っているが、今後どのような取組みが必要か提言をお願いした。提言の中では、結果的に学校が一緒になるところも出てきた。小学校は単純に学校が一緒になる訳ではない。こうした経過の中で出てきたことで、私どもが予め学校を一緒にするとか通学区を変えるとかで始まったわけではない。あくまで「再編」と考えている。その方法がたまたま学校を一緒にするとか通学区を変えるということであったという考え方でいる。
 第一中学校と仁科台中学校の再編について、時間的に忙しい部分はあるかと思う。全学年が通常学級が5クラスになるという想定でいるが、仁科台中学校はもともと5クラスを想定して作られている。通常学級は5クラスで十分足りると考えている。支援学級については、現在の2校の状況を鑑みると1クラス足りないかどうかわからない。支援学級が足りない場合のプレハブというのはどこから出てきたかわからないが、学校内の改修で対応できるだろうと考えている。

○TOHIGO
3 理科専科を小学校の学校再編の理由として掲げる以上、現在の子どもたちにも十分な学習権を保証するために、市として理科専科を配置すること。また、それによって現在配置されている加配を引き上げないこと。
4 常盤・社地区の児童数が減っても、理科専科等の教員配置で大きく不利にならないよう、今から対策を検討すること。

〇荒井教育長
 加配の基準は6クラスで1人、14クラスで2人、26クラスで3人となっている。一般的には、音楽、理科、家庭科の順に加配を取る。理科専科だけの問題ではない。切磋琢磨という言葉が妥当かどうかわからないが、小学校を2校にというのは、子どもたちが多様な経験や交流をしていくということが必要だと思う。理科専科の問題もあるが、こうした考え方の中でご論議いただき提言をいただいたと考えている。
 出生数が令和9年までしか把握できていないが、その範囲内で言えば、南側の学校は大丈夫とは言えないが、北側の学校は大丈夫だろうと思う。教員配置をどのようにしていくかは、今後の教育政策の考え方だと思う。全体で考えていく。

○TOHIGO
5 社・平地区の少人数の地域の児童生徒が通学や部活動などにおいて不利にならないよう十分検討すること。
6 大町・平地区の小学校選定に当たっては、一中、西小どちらを利用しても、大きな費用がかかることが明確になった。子どもたちの学ぶ環境、安全を十分考慮し、後世に禍根を残さないよう、市民の意見を聞いて検討すること。
7 常盤・社地区の学校についても安全で安心できる校舎となるよう改修改善を進めること。

〇荒井教育長
 スクールバスについては、下校時刻や放課後の活動によって具体的な検討をしていかなければならないと考えている。中学校の部活動については、これまでと変わってくる。働き方改革の影響もあり、部活動と社会スポーツを明確に線引きしなければいけない時代になった。こうしたことも考慮しなければいけない。
 一中、西小どちらの校舎を利用するのかについては、しっかり意見を聞かなければいけないと思っている。今月末から来月にかけて市内6地区で説明会を開催するので、多くの意見をいただけると思っている。大人たちの思いも大事にしなければいけないが、それよりも、子どもたちのためにどのような形が一番良いのか、何より安全安心を第一に検討を進めていきたいと考えている。
 南小学校の校舎は昭和60年の建築で、西小学校と3年ほどしか違わない。必要な改修は行わなければいけないと考えているが、財政面は市長部局にお願いしなければいけない。教育委員会としては、経過年数や学校の状況を見ながら手を入れていこうと考えている。

〇牛越市長
 特に、学校の校地の問題は、西小と一中のどちらにするかで審議会の結論がそこで止まっている。経費の詳細を審議会では示せなかったのが原因の一つにあったかと思うが、総合教育会議などでは詳細な数字で検討していくこととしている。いずれの校地に決まったとしても、子どもたちの教育環境としてしっかりしたものにしなければならない。一中を活用する場合には、低学年用の校舎が必要となる。また、高学年用の校舎も一部維持補修が必要となる。西小を活用する場合には、大規模な改修が必要となる。それぞれ大きな改修費が必要となるが、金額に大きな開きがあるため、それをどのように考えるか。大きなお金をかけることになるので、将来世代の負担をなるべく減らすようなコンパクトな経費の中に納まるような観点からの検討も必要であると考えている。また、一中を校地とした場合には、空き校舎の間に増築工事をすることができ、子どもたちへの影響は少なくなる。西小を校地とした場合には、大規模改修は子どもたちが授業を受けている中で行うことになり、工程も長くなり、場合によってはプレハブの校舎が必要になるかもしれない。

○TOHIGO
 説明会が不足しているのではないかということに関連して、これからの少子化社会を見据えた義務教育の在り方についてという報告書には、「今後の取り組みについて市民の皆さまから幅広く意見を伺い、パブリックコメント等の手続きを経て再編などの計画を取りまとめていきます。」とあるが、パブリックコメントはやらずに、方向性が定まった中で説明会が行われようとしている。報告書と違うのではないか。

〇荒井教育長
 ご理解いただきたいのは、私どもはここまで3年をかけてきている。最初の2年は提言をいただいた。その提言について、教育委員会でも審議して、総合教育会議でも市長とも協議して、この内容はこれから大事にしていかなければならないものとして認識を一致した。ここから説明会を行い、PTA役員との懇談会、幼稚園・保育園での説明など様々な機会で説明を行ってきた。この間に市民アンケート1回と保護者アンケート2回を実施し、提言に反映させた。その上で、通学区をどうするか諮問し、7回の審議をいただいたが、様々な意見が出された。最終的に地域社会と通学区を一緒にするということで現在のような答申をいただいた。この答申について、教育委員会で審議し、総合教育会議でも市長とも協議して、まとまったものが現在の計画案である。私どもとしては、それぞれの段階ごとに手続きを踏んできて、この計画案はすでに議会に説明してあり、しかも、その都度、新聞報道がかなり細かくされている。今回、今月末から来月にかけて市内6地区で説明会を開催してご意見を伺うこととしており、また、パブリックコメントも実施する。私どもとすれば、かなり丁寧に進めてきたと考えているし、専門委員として入っていただいている信州大学の荒井英治郎先生からも、これだけ丁寧にやってきているところは県内でも例を見ないという話をいただいている。こうした経過は是非ご理解いただきたい。

〇牛越市長
 補足して、私はこの間、教育行政に関することは、私が政治的立場からいろいろ言う前に、まず教育委員会が主体的に検討すべきだと考えた。教育委員会は、3年にわたるあり方検討会、その後、議会の承認を得て設置した審議会で足掛け5年にわたる検討をしてきた。特に、総合教育会議では私も出席し、やり取りを聞き、市長としての立場から発言してきた。こうしたことは、新聞報道などでしっかり伝えていただいた。6月定例会を傍聴していただいた方もいるが、市議会の本会議はCATVとインターネットで中継をしている。この5年間は様々な機会を通じて情報提供を行ってきた。市民にまったく情報が伝わっていないと言われると非常に残念に思う。最終局面を迎え、お互いにレシーバーを持ちながらしっかり発信していくことが重要ではないかと考えている。ご理解とご協力をお願いしたい。

○TOHIGO
 市ホームページに掲載されている説明会開催状況を見ると、役員会など少数の人向けに何回か開催されていることはわかるが、コロナ禍で難しい面もあったかと思うが、PTA全体向けに説明会があれば良かったと思う。

○TOHIGO
 令和5年の中学の開校が、本当に子どもたちの学習環境の悪化につながらないか懸念している。学習活動を支援している先生方も安心して開校を迎えられるようにして欲しい。本日は中学校の先生が来ているので話を聞いて欲しい。

○TOHIGO
 中学校で教師をしている。最初に確認するが、令和5年開校の中学校のクラス数について、5-5-6ではないのか。

○荒井教育長
 当初は5-5-6クラスを想定していたが、先日も両校長と話を詰めて、結果5-5-5となった。

○TOHIGO
 特別支援はどうなるか。

○荒井教育長
 知的障がいが2クラス、情緒障がいが3~4クラスを想定している。情緒障がいが4クラスの場合には、1クラス分教室が足りなくなる。その場合には、空き教室を活用して受け入れは可能だと校長と確認している。かなり細かい話まで、校長会や教頭会で何回も話をして、先生方へも伝えてもらえるように話をしている。

○TOHIGO
 校長や教頭がしっかり調べていない。私たちは組合を通じて理科室や体育館が足りないことを訴えてきた。6クラスではもちろん5クラスでも理科室が足りない。時間割をシミュレーションで作成したところ1日3時間理科の授業をしないと全学年に回らないことが分かった。つまり3クラス分の理科室が必要となる。教育長は空き教室や普通教室でやればいいじゃないかと考えているが、実験を繰り返す探究的な学びを実践しているため、専用の理科室が必要である。教育条件を悪化させてまでして進めるべきものなのか。
 つぎに、体育館も足りない。時間割が組めない。涙を呑んで、知的障がいと情緒障がいのクラスを一緒にしても、時間が取れない。
 これだけ教育条件を劣悪にする必要があるのか。子どもを大切にすると言いながら、子どもにこれだけ劣悪な教育条件で学習させるのか。先日も中学校の組合で話したところで、先生方の思いでもある。これは早急には開校できない。令和8年になればキャパに合うだけの生徒数になる。令和7年には何とかしようかとできる生徒数に減る。準備が忙しく、子どもの教育条件が悪くなり、理科室の改修費用も算定されていない中で、GOサインは出ないのではないか。令和5年の開校は、果たして得策なのか。強く疑問に思う。

○荒井教育長
 特別支援学級が増えているため、今のような話になる。通常学級数から言えば、理科室は2クラスで十分である。知的障がいが2クラス、情緒障がいが4クラスという仮定をすれば、若干足りないところが出る可能性はある。足りないところをどうするかは、校長とも打ち合わせをしている。まだ具体的にどのようにするのが妥当かという結論は出ていない。情緒障がいが3クラスになれば、ほぼ足りるのではないかと考えている。

○TOHIGO
 情緒障がいが3クラスというケースのシミュレーションをしているか。

○荒井教育長
 具体的なシミュレーションはしていない。現在、校長にお願いしてそれぞれの学校の担当の先生方で話を始めてもらっている。まだ結果はもらっていない。

○牛越市長
 先生が行ったシミュレーションの結果をいただくことはできるか。

○TOHIGO
 6クラスでのシミュレーションなので、5クラスに変更して校長を通じて提出する。

○TOHIGO
 教育委員会から何とかしろと言われれば、私を含めて何とかしようとする。無理だと言っても、体育館に3クラス入れたり、大人数が苦手な情緒障がいの子たちを30人集めて体育をやろうとしたりとか、そうしたカリキュラムを出してしまう可能性がある。

○荒井教育長
 今は一中と仁科台の先生方で検討してくださいという段階である。体育ではグラウンドもあるし、体育館の上に武道場もある。様々な観点から検討していただいているところで、まだ断定できるだけのデータを持ち合わせていない。現段階で、市教育委員会が無理な対応をとろうとしているようには考えないでいただきたい。

○TOHIGO
 それでは、検討の結果、無理だとなった場合には、キャパが合うまで延期するということはあり得るのか。

○荒井教育長
 それはわからない。出された結果によって相談しようと思う。

○TOHIGO
 その相談が、令和5年開校ありきであれば、何とかしろということになり、学校側は無理をする。

○荒井教育長
 結果が出たらそれを見て相談する。できることか、できないことか、工夫すればできることなのか、学校とよく話し合いたいと思う。

○TOHIGO
 その際に教育委員会に忖度していないかどうか、職員に聞いて欲しい。

○荒井教育長
 私は毎年すべての学校を回り授業参観をして先生方と懇談をしている。先生方の意見を拝聴する機会があると思う。

○TOHIGO
 令和5年開校の根拠がきちんと述べられていないと思う。教育委員会の会議録、審議会会議録、答申などを確認しても審議した形跡が見られない。今のように教育条件が良くなければ、1~2年開校を先延ばししてもいいのではないか。8月に決定したとして、9月から各学校で準備会をスタートさせ、閉校準備、校章・校歌をどうするかなど様々な事項を、先生方が生徒指導などをしながら行うことはかなり困難である。1~2年延ばせば、キャパ的にも落ち着いて学習できる環境となり、親や生徒会活動も先を見通した計画ができる。教育総合会議で1~2年の先延ばしについて検討していただくよう強く要望する。

○荒井教育長
 私どもは現状この計画案のとおり進めていきたいという考えでいる。いずれの学校も改修が必要であり、市だけのお金ではとてもできない。開校時期を目途としているのは、国庫補助などの補助金の関係がある。中学校の開校は令和5年としており、先生方には先行して話し合いをしていただいている。開校はなんとかできるのではないかという感触を得ている。正式決定は8月末を予定しているので、それまでに様々な意見をいただいたり、市長に相談したりして方針を決めていきたいと考えている。

○TOHIGO
 まだ決定ではないから皆さんの意見を聞きますと言いながら、広報のスケジュールを見ると、地区説明会が終わり、意見募集が終わる8月末にはもう計画決定となる。意見を聞いて決定するまでにあまりにも時間が少ないというのが率直な感想である。

○牛越市長
 あり方検討委員会から委員の皆さんには熱心に検討していただき、その都度情報も発信してきた。アンケートを実施して意見を伺ってきた。そうした中で私は当初想定していたスケジュールとはだいぶ遅くなったという捉え方をしている。28年には市議会で何人もの議員からなぜもっと早くあり方の検討を始めないのかという質問を受けた。だからこそ28年から検討を始め時間的余裕をもって今日まで来た。最終的な集約の段階で、早急に決めるというイメージを持たれることは理解できる。期限は目途としているため、十分に意見を聞いて結論を出していきたい。

○荒井教育長
 これまで十分話し合いを持ってきたという認識で、8月末に決定したいという意向は持っているが、決めたとしても変更となる場合がある。例えば、国庫補助が得られないとなれば、時期を調整しなければならない。

○TOHIGO
 学校再編については、市民の合意が得られていないのではないかと考える。
 昨年10月に説明会を1回開催しただけで、3月には再編案が示されたが、まるで市民の合意が得られているかのように進められている。市民の中では、切磋琢磨する学校がいいのか、少人数の学校がいいのか議論すらされていない。学校は子どもを育てるところであり、地域と学校関係者が一体となることが重要である。

○牛越市長
 今回の要望は学校再編の進め方に対する要望だったが、皆さんは答申や再編計画案の内容について意見はお持ちではないか。

○TOHIGO
 会のメンバーそれぞれに意見はあるが、あり方検討委員会や審議会の会議録を読ませていただくと真剣に議論されていることが伝わった。一番大事なのは、学校で学ぶ子どもたちが楽しく安全に学べることで、今進められていることは、本当に子どもたちのためになるのか懸念している。

○牛越市長
 もう1点、この要望書を議会へも提出しようと考えなかったか。地方自治体は、首長と議会がともに選挙により直接、市民の代表として選任され、議会は議会として意思決定する。

○TOHIGO
 まずは、市・市教育委員会側へ提出して、私たちの考えを伝えようと思った。
 また、6月定例会へ間に合わせるには時間がなかった。

○TOHIGO
 東京や京都では大規模な統廃合を行った結果、荒れと不登校が増えた。都議会でも問題になった。キャパをオーバーするような統廃合はやめてもらいたい。
 教育長は障がいを持つお子さん一人一人のことをよくご存じだと思うが、例えば、一中と仁科台の特別支援学級を一緒にしたときに果たしてうまくいくのか、大勢の中でダメで不登校になってしまった子もいると聞く。こうした子どもたちに配慮したものにしなければならない。一人でも犠牲にしないという立場を堅持していただきたい。

○荒井教育長
 特別支援学級は1クラス8人なので一緒にすればいいとはならないことは十分承知している。しかし、県では十分な教員の配置をしないことから、市で加配せざるを得ないのも現実である。

○牛越市長
 本日は貴重なご意見をいただき感謝申し上げる。誰一人取り残さないというのは私の以前からの哲学の一つである。今後もご理解ご支援いただくようお願いしたい。

4.閉会  午後5時30分
 

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