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ホーム 市長の部屋 市長と語ろう!まちづくり懇談会 大町の未来を考える会(令和3年4月)

大町の未来を考える会(令和3年4月)

大町の未来を考える会とのまちづくり行政懇談会の概要です。
 
日 時 令和3年4月12日 午前10時から午前11時17分
場 所 庁議室
懇談した団体等名 大町の未来を考える会
出席者 大町の未来を考える会 2名
市 側 市 長  牛越 徹
建設課長 松田 紀幸
建設課計画係長 中山 勝也
 (記録)
情報交通課広聴広報係 田中 秀樹
1.開会

2.あいさつ
牛越市長
大町の未来を考える会

3.懇談事項
大町の未来を考える会からの質問・要望事項について

○大町の未来を考える会
(大町の未来を考える会が実施したアンケート調査の結果の説明)
 まとめとして、移住者は自然や景観、水、空気、穏やかな暮らしに感動している。多くの人が豊かな自然の中での生活をこれからも続け、将来にわたって環境を守ってほしいと考えている。アンケートを取ると、大町が好きとかこの町は世界に誇れるなどうれしい回答が多かった。都会とは違う自然などを求めて大町にやってきた人々の声を聴くに、これらがこれから生き残る道なのではないか、他と差別化を図ることが重要ではないかと考える。是非アンケート結果を政策に取り入れていただければと思う。

○牛越市長
 まず、アンケート調査していただき感謝申し上げる。アンケートに回答していただいた移住者の皆さんが大町市の良さを評価していることが良く分かった。また、松糸道路に関するご提言ご意見については、事業主体である大町建設事務所にもお伝えし一緒に考えていきたいと思う。
 アンケート調査について、回答数が160人ということだが、何人を対象とした調査だったか。また、書面での調査だったか。

○大町の未来を考える会
 今回の調査は、友人や知人の繋がりからとっている。会の活動を知ってもらうチラシの配布とともにアンケート調査をしたので、正確な配布数はわからない。チラシの印刷数は200枚弱である。

○牛越市長
 一番正確なアンケートの取り方であるが、一方で、一緒に配布したチラシの内容がアンケート結果に影響しているようにも思える。大町建設事務所が同じようなアンケートを取ったとしたら、結果は違うものになったと思う。また、今回のアンケートの中で、知っているかどうかを聞いた設問の回答で、「少し知っている人」を「情報が届いている人」にカウントしないのはなぜか。

○大町の未来を考える会
 情報は届いているが、例えば、家を買う時は少しの情報だけで判断するのはまれで、合理的な判断をしようとすれば、もっと情報が必要になる。

○牛越市長
 ルート帯に住んでいる人とそうでない人では情報収集について温度差があると思う。今後、計画が進み、より幅の狭いルート帯が発表されれば、温度差はより大きくなる。アンケート結果については、今後もさらに詳細な分析を進めていただきたい。

○大町の未来を考える会
 市でアンケート調査をするときには、市民を差別化して行っているのか。

○牛越市長
 無作為抽出調査で、性別・年代・地区別で集計している。今後、大町建設事務所が調査する場合にはもっと詳細な属性まで分析する必要があると思う。

○大町の未来を考える会
 県から情報発信やアンケート調査などがないので、私たちの会がアンケート調査を行った。回答者からは、なぜ行政がやらないのかという声も多くあった。大町建設事務所でもたくさん話をしてきたが、県の担当者も住民に情報が届かないことを悩んでいた。今の時代に合った情報の届け方に変えていかないといけないのではないか。どうやったら住民に情報が届くのか常に考えなければいけない。
 西ルート帯に決めた説明会には6地区合計で70人ほどしか出席者がいなかった。これでは情報の広がりが期待できないので、私たち有志主催でもう1回開催してもらったところ80人もの人が集まった。

○牛越市長
 大町の未来を考える会の連携の強さは評価できると思う。

○大町の未来を考える会
 行政はきちんと情報を知らせようとしていないと思う。本気になって市民に知らせようと思っていたら、情報は市民に伝わるものだと思う。

○牛越市長
 知り合いの間柄では電話で勧誘することができるが、行政ではそれができない。まだ進展がない点は、情報が少ないかもしれないが、大町建設事務所は毎月ホームページで最新の情報を公開している。昨年8月にも説明会を開催したが、参加者が70~80人に止まり少し残念な結果だった。問題意識のある人は来てくれるが、そうでない人にはなかなか来てもらえない。

○大町の未来を考える会
 残念なことに、大町建設事務所のホームページには、8月の説明会の後、西ルート帯の情報が掲載されたが、その情報が間違っていた。ルート帯の幅が半分になったものを今年の2月まで間違ったまま掲載していた。県の職員、市の職員、市民も気づかなかったが、私は資料をよく見ていたので気づいた。ミスを責めるわけではないが、きちんとした情報提供が行われているとは言えない状況だった。

○牛越市長
 市議会の全員協議会で大町建設事務所はその件について陳謝されていた。

○大町の未来を考える会
 その全員協議会では、西ルート帯の説明が行われたが、冒頭に陳謝がなく、ある議員の指摘があって初めて陳謝したようで、計画の進め方に誠意が感じられない。

○牛越市長
 大町建設事務所に対しては、今後、より丁寧に誤りのないように計画を進めていただくよう求めていきたい。

○大町の未来を考える会
 市長は40年前の計画である松糸道路が必要だと思うか。

○牛越市長
 私は必要であると思う。市民の暮らしにとって必要であると同時に、この地域を通過する自動車はスムーズに通過させた方が市民益につながると考えている。

○大町の未来を考える会
 今回、友人や知人のつながりから160人の声が集まった。考察した結果をもとに陳情する。
 松本糸魚川連絡道路 大町市区間の計画の進め方についての陳情書
(陳情1)
 計画の内容が大多数の市民に伝わるよう、おおまち広報などに限らず、ネット、SNS、ケーブルテレビ、説明会の回数を増やすなど工夫をして実施願いたい。内容を詳しく知る市民を増やし、大多数となるようにして欲しい。
(陳情2)
 計画の内容を市民が理解できるように分かりやすく公開して欲しい。
市民と共に考え、アンケートや意見交換会などで市民の声をたくさん集めて公表して欲しい。市民が決定について判断できるような進め方にして欲しい。
(陳情3)
 アンケートで回答者から上がった要望について、具体的に回答のうえ、市民に広報して欲しい。
①道路が完成した場合の景観を写真を使って現実的に見せて欲しい
②近隣での暮らしへの影響。移住、地域分断、騒音や振動、空気汚染など
③大町市が活性化するという根拠とデータ、どこに恩恵があるのか
④現存の道路沿いのお店や駅前商店街への影響
⑤自然や動植物などの生態系、また田畑や農業への影響
⑥高瀬川堤防道路や西側のオリンピック道路との違い
⑦工事開始想定日、工事期間、工事中の生活への影響
⑧木崎湖トンネル以北の計画、道の構造
(陳情4)
 大町の素晴らしい自然環境や景観を未来まで守り、それを活かした町づくり、自然と共存できるような町を望む。松糸道路の計画はそれらを十分配慮した形で慎重に計画するよう願う。

○牛越市長
 この陳情は市あてのものであるので、しっかり受け止めて整理するとともに、アンケートなど様々な幅広い意見もしっかり聞いていきたいと思う。と同時に、事業主体である大町建設事務所には必要な事項についてきちんとお伝えする。
 今回のアンケートで分かったように、ここに移り住まわれた方々は自分が選んだこの地域により安心して住んでいきたいという気持ちをお持ちで、これを重視していきたい。
 公共交通が不便だと言われているが、以前は民間事業者によりくまなく路線が張りめぐらされていたが、モータリゼーションの進展により、今や市内には民間では扇沢線の1路線しかない。市はふれあい号で、本来市で行うべきサービスではないがある程度の路線をカバーしているが、乗車人数が少なく、これ以上路線を広げられないような非常に厳しい状況である。
 遠距離の交流を考えたとき、例えば東京から大町へ高速バスを利用した場合、安曇野ICまでは順調に来ても、そこから一般道を走って大町へ来る時間がどうしても長くなり、ここに松糸道路があれば、スムーズに大町まで来ることができ、大きく利便性が向上する。
 都市部の人は大自然を求めて地方へ来るが、全くの手つかずの自然だと怖いと感じるようで、4年前の第1回北アルプス国際芸術祭では、北アルプスエコパーク周辺林の中に川俣正さんが自然を親しむためにウッドデッキを整備した。周りがやぶであってもそのトレースには安心して入っていくことができ、何もないのに1時間でも2時間でもそこで過ごす人もいた。手の入らない自然も大事だが、キャンプ場の運営にも通じると思うが、都市部の自然を愛する皆さんに自然を提供する場合には、一部手を入れ整備することも重要ではないかと思う。自然に手を入れすぎては魅力を失ってしまうので、バランスが重要で、自然と景観に調和できるように松糸道路でも取り組んでいきたいと考えている。

○大町の未来を考える会
 土盛りの道路が自然と調和すると思うか。

○牛越市長
 調和するようにするのが人間の工夫だと考える。松本平には市街地の真ん中に道路がありますが、それを目障りと思う人はいないと思う。

○大町の未来を考える会
 それは市長の考えで、私たちは違う考え方だ。

○牛越市長
 先日佐久地域の中部横断自動車道を走る機会があったが、利便性と景観を比較して満足度が高まると目障りではなくなる。
 大町建設事務所も多様な意見の中からインパクトが少なくなるような工夫を最後までしてもらいたいと考えている。

○大町の未来を考える会
 ネットで調べると40年前の計画を実施しようとしている行政は珍しい。

○牛越市長
 40年前の計画というが、この沿線の自治体の総意として進められてきている。時代の変化に即応しており、当初の計画は今とは異なるもので、松本から糸魚川まで道路を結ぶということは変わらないが、松本市波田から山麓線を通るルートだった。安曇野市の景観地域や別荘地域を通ることからルートを変更し、現在は長野自動車道の安曇野ICの北に新しいICを作り、地域に一番影響の少ないルートとしており、さらに、一部は現道を活用する予定である。40年前からの地域の信念は変わらないが、内容はずいぶん変化してきている。

○大町の未来を考える会
 海外で仕事をしているので、海外の教育や政治を見てきたが、道路をつくることやダムをつくることは海外ではもうない。個人的に行政は古い考え方にとらわれていると感じている。教育について、日本を含むアジア以外の先進国では個人を生かす教育が当たり前になっている。また、地域の魅力を活かすのが政治の役割であることをお伝えしておく。

○大町の未来を考える会
 現在、国道148号線の借馬から木崎にかけて歩道が整備されている。大変ありがたいことだが、誰が歩くのかという声も聞かれる。調べてみるとこれも15年前くらいの計画である。計画から現在までに状況が変わっており、実情に合わせて判断することも必要なのではないか。
 観光客を呼びたいならそれなりの道づくりというものがあるのではないか。

○牛越市長
 場所により、例えば、オリンピック道路から温泉郷に向かう県道について、温泉郷の宿泊客などが狭い道路をコンビニまで歩いており、事業主体である県に歩道を延長するよう要望している。
 また、借馬から木崎の歩道について、通して歩く人は少ないと思うが、交通量が多い国道を横断する際に、横断歩道まで歩道を歩くので、今回の歩道の整備は必要であると思う。

○大町の未来を考える会
 以上で懇談会を終了する。

○牛越市長
 本日は各分野にわたって様々なご提言をいただいた。今後もご理解ご支援をいただくようお願いしたい。

4.閉会 午前11時17分
 

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E-mail: kouhou@city.omachi.nagano.jp

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