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安曇養護学校大町地区PTA(平成28年12月)
安曇養護学校大町地区PTAとのまちづくり行政懇談会の概要です。
日 時 | 平成28年12月19日 午後1時から午後2時30分 |
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場 所 | 東中議室 |
懇談した団体等名 | 安曇養護学校大町地区PTA |
出席者 | 安曇養護学校大町地区PTA8名 |
市 側 | 市 長 牛越 徹 学校教育課長 勝野 太彦 情報交通課長 大厩 市郎 福祉課 丸山 進 飯澤 慶子 市民課長 飯沢 義昭 消防防災課長 遠藤 久 (記録) 情報交通課広聴広報係 北澤好泰 |
1.開会
○情報交通課広聴広報係 北澤好泰
2.あいさつ
○牛越市長
3.出席者自己紹介
4.懇談事項
安曇野養護学校大町地区PTAからの質問・要望事項について
○北澤広聴広報係長
あらかじめ安曇養護学校大町地区PTAより要望事項をいただいておりますので、順次担当課よりご回答いたします。
大町地区の児童の多くが利用するスクールバスの乗車率は90%を超え、毎日片道だけで1時間以上乗車している児童が22%に及ぶ。
満席じゃないからいいのではないかと思うかもしれないが、その日によって不安定な生徒がいるので決して余裕のある状態ではない。少しでも通学の負担を軽減できるよう、大町地区に高校や小中学校の空き教室を活用して分校(分教室)の設置をお願いしたい。
今年、安曇養護学校PTAから県に陳情しているが、市にも是非ご検討をしてほしい。
○勝野学校教育課長
大町地区からの通学者は本年度27人(スクールバス利用者は18人)であり、昨年度に比較し2人、一昨年度に比較し4人が減少してきており、スクールバスの運行状況についても、少子化に伴い徐々に緩和してきていると伺っている。
しかし、「少しでも通学する児童生徒の負担を軽減できるよう、大町地区に高校や小中学校の空き教室を活用して分校(分教室)の設置を」との要望については、大町市以北から当該校までの遠距離を通学する児童・生徒の方にとり、時間的にも、また体力的、精神的にも大変であることは理解でき無理からぬものと思う。
分校や分室の設置の実現性については、場所や建物等の確保も大切だが当該校は県立特別支援学校であるので、まずは、県教育委員会が分校や分室の必要性を認め、必要な教職員を配置できることが最も大きな要因であると考える。
このため、分校等の実現に向け、県教育委員会に対し、県都市教育長協議会など様々な機会にお願いしていく。
○安曇養護学校
旧北高の校舎の一部を分校として使用の希望を県へ伝えたが、養護学校の生徒が減少傾向なので難しいと言われた。
しかし、支援学級などの生徒など増加していると思う。分校を作ってもらい伸び伸び子どもが学校生活を送れるようにしてほしい。
○勝野学校教育課長
旧北高の校舎は耐震改修等をしないと使えない状態である。また、平成30年度まで、現在建設中の岳陽高校の大体育館の代替として、体育館、グラウンド等を使用することとしており、すぐに分校とするのは難しいと思う。
また資料では、3年以前には、(安曇養護学校の児童・生徒数は)200人を超えていたが、現在189人で減少傾向にある。県内の特別支援学校は、急激な少子化のため松本養護学校は増加傾向だが、その他はほとんどが減少傾向にある。 皆さんのご要望は県にキチンと伝えていきたい。
○安曇養護学校
平成30年以降の北高の使い道は決まっているのか。
○牛越市長
県では、今のところ建物、敷地の使用計画はないと聞いている。平成30年を目途として具体的な活用策を提案する必要がある。しかしながら、分室を開設するためには、単に場所があるというだけでなく、まず県教委が分室等の必要を認める必要があると考える。
○安曇養護学校
PTAからも県に陳情していくので、市からも県に伝えてほしい。
○牛越市長
県下19市の教育長が集まる教育長会議でも声を上げていきたい。
○安曇養護学校
一中や仁科台中では特別支援学級等の子どもは増えているのか。
○勝野学校教育課長
教育支援会議で、特別支援学校、特別支援学級或いは通常学級に行くか就学の判定をしている。
現在、保護者の皆さんは特別支援学校よりも特別支援学級や通常学級を希望される傾向があるので、特別支援学級の児童・生徒数は以前より多くなっている。
特定の学校については申し上げられないが、平成28年度9月1日現在の速報値では、発達障害の診断を受けた児童・生徒が163人、特別な支援が必要な方が194人となっており計357人。児童・生徒が約2000人いるので17.8%の子どもさんに特別な支援が必要となっている状況にある。これは平成25年度と比較して3%ほど上昇しており、この内、特別支援学級の児童・生徒は107人、通常学級の児童・生徒は250人となっている。
4月にもお願いしたが、8:25福祉センター着、8:30発のスクールバスがあり、この間に何台かふれあいバスが重なる。
保護者も十分気を付けているが、運転手により入ってくるスピードが速いバスがあるのでスピードを落としてほしい。
また、来年のダイヤ改正時には8:20より、もう少し早く着くようにお願いしたい。
○大厩情報交通課長
市民バスの運行について、安全運行を徹底するよう事業者に対し指導していく。
ダイヤ設定については、出来る限り対応したいが、各地区の様々な事情や状況により設定していることも、ご理解いただきたい。
○安曇養護学校
子どもが集まっている時間にふれあいバスが来る。入ってくるスピードも速く危ない。ダイヤ改正も検討してほしい。
○大厩情報交通課長
時刻表で見ると時間帯が重なるのは2台だが、その他に当日の天候や乗車状況で遅れることにより要望の8:20分より遅れて到着する場合がある。
現場も確認したが、配慮してバスを運行しているのでご理解いただきたい。
○牛越市長
高齢者の乗車が多く、足が弱く福祉センターの玄関近くに降ろしてあげたいとの運転者の配慮から建物の近くにバスが来ることもある。一方で子どもさんが集まっている場合には遠くに停めるよう配慮を依頼する。人命が第一、バスが入ってきても気付かないと危険なので、みんなで気を配って注意を払っていただくようお願いしたい。
何年か前にあった介護者のリフレッシュ事業を復活させてほしい。
今は介護者同士がお互いに苦労されている話や知識を深める場を設けているようだが、苦労しているのは当たり前なので介護者の気分転換になるような事業の方が参加しやすい。
○丸山福祉課長補佐
現在、大町市では在宅で障がいのある方を介護されている介護者に対してのリフレッシュ事業は行っていない。当事者やご家族の団体である「身体障害者福祉協会」「手をつなぐ育成会」で交流や介護者の事業を行っているので、ご参加いただければと思う。
○安曇養護学校
以前、リフレッシュ事業に参加してとてもよかった。高齢者だけでなく障がい者の親も残念に思っているので、復活をぜひ検討してほしい。
また、「身体障害者福祉協会」「手をつなぐ育成会」の事業の情報はどう入手すればいいのか。
○牛越市長
障がい者福祉制度のあらましには掲載しているか。
○丸山福祉課長補佐
障がい者福祉制度のあらましには掲載してないので、追加するようにしたい。
情報がてっきり伝わっていると思っていた。周知できるよう検討する。
大町市で就労移行事業をしている所を教えてほしい。
また、大町市で委託ではなく障害者の雇用はあるのか。(市役所や大町病院など)利用者は年々増加している。大町市でのこれからの就労支援計画は具体的にどのように考えているのか。
○丸山福祉課長補佐
大町市内では現在、就労移行支援事業所はない。大北地域では池田町の「ワークセンターしらかば」のみとなっている。
大町市も一つの事業所として、法律に基づき障がい者枠での雇用を進めている。障がいのある方の働きたい希望を叶えられるよう、事業者に対して障がい者の雇用について理解を得られるよう、今後もハローワークや就労・生活支援センターと協力していきたい。
○安曇養護学校
高等部の職業訓練で「ワークセンターしらかば」での訓練をさせてもらったが、いっぱいで短い時間でしか訓練に入れない現状がある。
一般の方も就職が厳しい時代だが、親としては、障がい者枠で一般企業に就職してもらいたい。
また、市の病院や保育園で仕事ができたらという夢もある。市の働き口はなるのか。
○牛越市長
市にはチャレンジ雇用という制度がある。障がいの状況や希望に応じて1年間働いてもらい、それから更新しながら常勤的な雇用を目指していただく。
今年の秋、事情があり退職されたが、この制度を利用してチャレンジを体験していただき市の本雇用に至った方がいた。
チャレンジ雇用の仕組みはいつも窓口を開けているので、希望の仕事の内容などを含め庶務課職員係に相談してみてほしい。
○安曇養護学校
どのような仕事をしていたのか。
○牛越市長
車両管理の補助や図書館の図書整理補助などを体験していただいた。
○安曇養護学校
この制度ではサポートをしてくれる人が付いたりするのか。
○牛越市長
専門の指導員が何人かに1人つくこととなる。
○大厩情報交通課長
市の障がい者雇用について職員係に確認したので報告させていただく。
ここ3年ほどの傾向は、障がい者の法定雇用率の引き上げがあり市で募集をかけても応募が少なくなっている。また、お勤めいただいても希望と合わず退職ケースが出ている。
新年度においても募集をかける準備を進めている。具体的な仕事の内容についても調整中ということであった。
大町市で、市と安曇養護学校をつなぐ送迎を検討してほしい。
現在は養護学校のスクールバスに医療用のチャイルドシートを付けて、朝と帰りの送迎を行ってもらっているが、今後、子どもの成長具合で乗れなくなる可能性が大きい。
バスに乗れなければ保護者の送迎が必要になるが、仕事との両立を考えると難しい。子どもは肢体不自由児なので福祉車両を使いたい。(豊科や穂高の社協、または事業者で学校までの送迎をしている)
個人的な意見として14:00以降の帰りの送迎を強く希望したい。
○丸山福祉課長補佐
事業者が学校からの送迎を行っているのは、放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用している方と思われる。ご家庭と学校の、通学時の送迎に対し福祉サービスでの支援は行っていませんのでご理解いただきたい。
○安曇養護学校
肢体不自由児は医療用チャイルドシートを使いスクールバスを利用しているが、バスなので間隔が非常に狭い。
子どもが成長しスクールバスに乗れなくなると親が送迎をする必要がある。
事業者の日中一時支援では人手が足りないなどで迎えに行ってもらうのができないと言われてしまう。福祉サービスで学校の送迎を市からも呼び掛けてほしい。
○丸山福祉課長補佐
事業者が対応できなければ難しいと思う。
○牛越市長
日中一時支援の補助の中には市の補助金が出ている。しかし、それだけでは人員配置は車両の配置には十分ではないということ。
市が自ら事業を行うことはできないので、事業者と意見交換してみたい。
相模原市の障がい者施設での事件や東京の駅のホームで視覚障がい者の方が転落した事件、東北のグループホームで台風の災害があったりと障がい者に関わる事件が多発していますが、障がい者が安心して生活できる取り組みがありましたら具体的に教えていただきたいです。
○丸山福祉課長補佐
事件や災害時の被害を防ぐことは、気を付けていても困難を伴うというのが実情と思われる。このような事案に対して、施設を運営している事業者は対策を強化していると聞いている。行政としても対応を強化していくよう依頼しているところ。
視覚障がい者の安全確保につながる施設整備(鉄道のホームドア等)については、直ちにすべての施設を改修することは難しい。事業者の合理的配慮により障がい者の安全を確保することが求められる。合理的配慮について周知に努めたい。
障がいの有無にかかわらず安心して生活ができるよう、障がいについての理解を深め、差別や偏見をなくしていくことが大切と考える。
○遠藤消防防災課長
障長がい者に限らず、避難に時間がかかる要配慮者に対し、被害の発生が予測される場合に、災害対策基本法第56条に基づき「避難準備情報」を発令する。
インフルエンザの予防接種は、高齢者、受験生には割安の料金で受けられまるが、障がいのある方にもそういった配慮を要望したい。無料とは言わないし、20歳までなど期間限定でもかまわないので。
○飯沢市民課長
現在、予防接種法に基づき市が行っているインフルエンザ予防接種は、高齢者のインフルエンザ定期予防接種と中学3年生及び高校3年生を対象とした任意予防接種。高齢者の定期予防接種は、その費用の3割を高齢者より自己負担していただき、3割程度が地方交付税措置されている。
また、任意予防接種については、国からの助成制度はないが、昨年度から中学3年生、高校3年生相当の方に予防接種の一部助成を行っており、県内では19市中当市を含めて3市が実施している状況。
要望として出された予防接種の助成については、近ごろ、共済組合やその他の健康保険組合等で被保険者や被扶養者への助成も増えていることから、その動向も注視しながら、財政状況やインフルエンザワクチンの有効性等を踏まえ、今後も継続して検討を重ねていきたい。
○安曇養護学校
大町市では定期予防接種の範囲を広げる方針はあるのか。
○飯沢市民課長
市の財源も考え検討したい。
○牛越市長
高齢者は感染に弱く、それを防ぐ目的にほとんどの自治体で行われている。中学生、高校生は受験期を迎え体調を崩してはいけないので市が応援することとし対象としている。時間がかかるかもしれないが検討したい。
熊本、鳥取と大きい地震が続いており、糸魚川静岡構造線でも大地震が起こる可能性がかなり高いと聞いている。テレビなど観ていても車で避難しスーパーなど大型店の駐車場にいるところを多く見た。
やはり、障がいがある多くの人は車中泊を選ぶと思いますが、大型店の駐車場は指定避難所ではないため物資が来ないと聞いた。車中泊を前提に大型店の駐車場も物資が入るような準備などをしてほしい。
○遠藤消防防災課長
原則として指定避難所に収容人数や期間に応じ必要物資を届けることとなる。備蓄倉庫にある物資・食料は、近隣の指定避難所へ直接運搬し、市外からの応援の物資は、物資の集積拠点である運動公園総合体育館へ搬入した後、振り分ける。
避難としての車中泊は推奨しない。ただし、過去の被災事例からもやむを得ない場合もある。市は市内大型店のいくつかと災害時に生活物資を調達・供給・運搬してもらう協定を結んでいることから、協定の運用上、物資の管理を確実に行うことにより、届けることは可能。
○安曇養護学校
ニュースで障がいがある子どもがいると説明しても並ばないと物資をもらえないということを聞いた。自分の子どもも並ぶことが出来ず車中泊を考えるしかない。
○遠藤消防防災課長
一般の方とはちがい、高齢者など支援が必要な方は市が設けている7カ所の福祉避難所に移動していただくこととなる。そこでも足りない場合は、旅館業組合と協定を結んでおり空いている部屋を提供してもらい、そちらを利用していただくので十分対応できる。
○安曇養護学校
熊本地震では福祉避難所に一般の方が避難してしまい本当に支援が必要な人は入れなくなってしまったと聞いた。
○牛越市長
大町市ではむやみに福祉避難所に一般の避難者が入ることはしないと考えている。一般の方の使用はお断りすることとなる。
避難所での障がい者の人数の確認はどのようにやるようになっているのか。
○遠藤消防防災課長
避難所運営マニュアルに沿い、避難者登録を行い避難所を移動された方についてもその都度、登録を行う。ただし、避難所の運営は避難された方が自主的に行うこととなるので、市民の方々には自治会や自主防災会を通じた訓練や研修会に参加し、避難所運営について学習していただく。
熊本での地震では避難所での物資などの提供が並ばないともらえず、周囲から理解が得られず辛い思いをした。との体験を記事で読んだ。
障がい者台帳を出している人には台帳の整理番号と同じカードなどを事前に配布し物資を提供できるようにしてほしい。
避難所での人数確認や物資の提供などの方法を考えてほしい。
○遠藤消防防災課長
避難者登録をする際に、世帯ごとの避難者名簿を作成する。自主申告となるが、特別な配慮を記入する欄があるので、この名簿を基に対応することとなる。
○牛越市長
避難所で一人一人に対し障がいがあることを説明するのは大変なので、ヘルプカードが一目瞭然。12月議会でも、議員から取り上げていただき全国の先進的な事例を紹介いただいた。市としても研究・検討したいとご答弁申し上げた。
○安曇養護学校
何年も前からヘルプカードがあればいいと話し合っていた。検討してもらえるのはうれしい。
○安曇養護学校
子どもの送迎で困る時がある。市で送迎ボランティアを確保してほしい。
○牛越市長
市でファミリーサポートという子育て支援を有償ボランティアで運営している。子育て支援課に相談してみてほしい。
また、自助・共助・公助の中で公助が使いにくい、時間がかかるとすれば、共助の隣近所のお付き合いや、自助の自分のできる範囲で助け合う仕組みをなんとか考えていただき、子どもさんを育てている一番大変な時期こそ、皆さんで助け合えるよう相談してみてほしい。
5.閉会 午後2時30分
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