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ホーム 市長の部屋 議会での市長あいさつ 令和4年7月臨時会市長あいさつ

令和4年7月臨時会市長あいさつ

 本日ここに、令和4年大町市議会7月臨時会が開会されるに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 
 はじめに、先週8日、奈良市内で参議院議員選挙の街頭演説中の安倍晋三元首相が、背後から銃撃を受け、お亡くなりになりました。突然のご逝去を悼み、心より哀悼の意を表しますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。このような凶行は言論を基礎とする民主主義社会を蔑ろにするものであり、決して許されるものではなく、二度と繰り返されることのないよう、強く願うところでございます。
 
 本臨時会は、私の新たな任期を迎えるに当たり、初めての議会でございます。今後5期目の市政運営を進める上での所信の一端を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様の深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 去る6月26日執行の市長選挙によりまして、市民の皆様の負託を受け、引き続き市政を担当させていただくこととなり、改めて身の引き締まる思いでございます。これまでの市政における取組みと成果に対する市民の皆様の温かい評価に、深く感謝申し上げます。今日までの市政への信任に決して弛むことなく、改めて初心に立ち返り、安心して安全に暮らせるふるさと大町を創り上げ、大町に住んで良かったと、心から実感していただける持続可能な地域づくりに、全身全霊で取り組んでまいります。
 現在、市には様々な課題が山積しており、今までの取組みではこれらの課題を解決することは困難であります。殊に、コロナ禍の中においては、一日も早く新型コロナウイルスの感染を克服し、感染症や自然災害などに負けない強靭な地域社会を構築する必要があり、この実現に向けて果敢に挑戦することが強く求められております。このため、時々刻々と変化する情勢にも臨機応変に対処し、常に前進する姿勢が大切であり、停滞することなく市政を進めていくことこそが、市民の皆様の期待にお応えすることと確信するところでございます。
 そして、この度の立候補に際しましては、これまでの16年間を振り返るとともに、その積み重ねの上に立ち、第5次総合計画の基本理念「ひとを育てる」を基本とし、市の将来像「未来を育む ひとが輝く 信濃おおまち」の実現に向け、後期5カ年計画におきまして5つの重点施策を位置づけ、経済・社会・環境の3つの側面から持続可能なまちづくりを市民の皆様に訴えてまいりました。
 まず、1つ目の「安定した雇用の場の確保と新規起業を支援する」では、移住定住の促進と子育て支援による人口の増加に向け、雇用の確保と産業の振興が不可欠であると考え、商店街の魅力向上や新たな産業立地を進めるとともに、創業者や創業を目指す意欲ある起業者への支援と中小企業の育成、商工団体などへの支援により、地域を担う人材の育成と働く場の創出に努めます。また、将来を担う高校生に対しまして、地域産業や文化の理解を深め、郷土への誇りと愛着を醸成する機会を提供することにより、学校、市、企業等が連携し、地域課題の解決に向け探求的な学びの実現を、ともに目指してまいります。
 2つ目の「大町らしさを活かして新しい人の流れをつくる」では、美しく豊かな自然や景観、歴史や風土を活かした、滞在・体験・周遊型観光による「ひと」の流れの創出により、新しい「しごと」を生み出し、その「しごと」に「ひと」が集まり、「消費」が生まれる好循環の仕組みを構築いたします。また、地域資源や特産品のブランド化、信濃大町ブランド戦略によるブランド力の向上を図りますほか、山岳文化都市として山岳観光の魅力向上や、芸術・文化、スポーツの振興などにより、ボランティア活動や地域イベントを通じて、都市住民を巻き込む関係人口の拡大を図るとともに、当地域との関りを深める大町のファンづくりが、将来的な移住・定住に結び付くよう取り組んでまいります。
 3つ目の「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」では、若い世代の皆様が安心して働き、子育てに向き合えるよう、出会いから結婚・出産・子育てまで、切れ目のない支援に努めます。特に、子ども子育て支援では、様々な相談事業の実施に加え、子育て家庭への経済的支援、保育機能や子育て学習の機会充実など、子育てしやすい環境の整備に力を尽してまいります。
 また、地域ニーズに応じた質の高い地域医療の提供に努めますほか、男女共同参画の推進や、ジェンダー平等の実現を目指し、幅広い人権教育と啓発活動の推進に努めます。
 4つ目の「安心安全な暮らしと時代に合った地域づくり」では、防災・減災態勢の充実、強化による地域防災力の向上、また、IoT、DXなどの高度情報化の推進と地域公共交通の充実、立地適正化計画に即したコンパクトなまちづくりを進めます。更に、小さな拠点づくりなど、過疎重点地域における地域住民の日常生活の支援を通じ、子どもから高齢者まで、市民の皆様がまちづくりに参加しやすい環境を整備し、安心安全に暮らせる地域を目指してまいります。
 最後に、5つ目の「豊かな自然を守り、持続可能な地域社会を目指す」では、北アルプスの清冽な水と澄んだ空気、里山に広がる田園や森林は、地域の心豊かな暮らしを支え、魅力ある田園風景を育んでおり、この豊かな自然環境を100年先の未来へ引き継いでいくためには、地域が一体となり、自然との調和や環境保全を図るとともに、自然の恵みを活用し、より暮らしやすい生活環境の整備が不可欠であります。特に、自然環境に深刻な影響を及ぼす地球温暖化の抑止は、世界共通の喫緊の課題であり、SDGsの目標第13に掲げる気候変動への具体的な対応や、国が掲げる脱炭素社会の実現に向け、大町市ゼロカーボンシティ宣言に基づく再生可能エネルギーの利活用や水資源の保全と活用、環境教育・環境学習の推進を図るなど、地球環境にやさしいまちづくりを進めます。
 このような先行きが見通せない時代にあってこそ、市民の皆様とともに、総合計画基本構想に掲げる目標の実現を目指し、市民一人ひとりが活躍できる、ひとが輝く持続可能な地域社会の実現に向け、一歩一歩着実に歩みを進めるとともに、「まちづくりはひとづくり」の原点に立ち、地域や産業を担う「人財」の育成をはじめ、福祉、教育など全ての分野で市の発展を支える「ひと」を育むことに全力を傾注してまいります。
 議員各位のなおいっそうのご支援とご協力をお願い申し上げます。
 
 次に、現下の市政を取り巻く課題であります、小中学校の再編と北アルプス国際芸術祭について申し上げます。
 はじめに学校再編につきましては、新中学校の校章の選定が進められ、先月23日に応募総数183点の中から、第一中学校と仁科台中学校2校の校章が融合した、これから新たな歴史を刻む大町中学校に相応しいデザインが決定いたしました。また、制服につきましても、生徒や保護者からのアンケートをもとに3つのタイプに絞り込み、今後、最終的な選定を行うこととしており、開校に向けた準備が着実に進んでおります。
 開校まで残り9カ月となり、残された校歌の制定を進めるとともに、夏休み期間中も施設改修を集中的に実施するなど、引き続き準備に万全を期してまいります。
 なお、大町・平地区の新たな小学校につきましては、校地選定に当たっての評価項目及び、学校再編の今後のスケジュールについて、本日の市議会全員協議会においてご説明申し上げることとしております。
 
 北アルプス国際芸術祭2020-2021につきましては、公式記録集並びに開催報告書がまとまり、先月30日に開催された実行委員会臨時総会において報告されました。
 報告書では、6項目の開催目的に沿って評価が行われ、コロナ禍により、観光誘客や市民参加の面では低い評価に留まりましたものの、来場者の満足度は約9割と極めて高く、国内外への情報発信や観光消費におきましても、地域経済再生の一助になったと評価しております。
 次回の開催に関しましては、来場者の約8割が再び当市を訪れたい、との意向が示されており、こうした調査結果からも、芸術祭が目指しております「大町らしさを活かして新しい人の流れをつくる」との方向性に合致しているものと認識しており、今後、更に、市議会や実行委員会構成団体の皆様のご意見を伺い、次の定例会までに方向を固めてまいりたいと考えております。
 
 本臨時会にご提案申し上げます案件は、予算案件2件でございます。よろしくご審議いただきますようお願い申し上げ、ごあいさつといたします。

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