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ホーム バドミントン、ダブルスとシングルス(平成25年2月)

バドミントン、ダブルスとシングルス(平成25年2月)

 昨年は、ロンドンオリンピックが大いに盛り上がり、スポーツに大きな注目が集まった年でした。
ロンドンオリンピックでは、我が国オリンピック史上最多の38個ものメダルを獲得しましたし、多くの競技で感動のドラマが生まれました。中でも、個人平泳ぎでは金メダルに手が届かなかった北島康介選手に、若手が一丸となって奮起して銀メダルをプレゼントしたメドレーリレーや、なでしこジャパンの女子サッカー決勝は、私にとっても生涯の記憶に残る名場面となりました。

 我が大町市で、もう一つ市民を大いに湧かせ、喜ばせてくれたのが、バドミントン世界ジュニア選手権で見事優勝した市出身の奥原希望(のぞみ)選手です。団体戦決勝では、中国の選手に敗れたものの、その悔しさをばねに、続く個人戦ではリベンジを果たし、優勝の栄冠を勝ち得たのです。
奥原選手は、一昨年の全日本総合選手権の決勝戦で、対戦相手の廣瀬選手の棄権により、史上最年少の16歳8か月で全日本女王の座について大きな話題となりました。また、試合後のインタビューでも物おじせず、はきはきと質問に答え、その当意即妙の受け答えぶりによって一躍人気に火がつきました。

 先日、ふるさと大町市に帰られた折、わざわざ市役所をお訪ねいただきました。海外遠征の1月18日、マレーシアで開かれた大会で、順調に勝ち進んだ準々決勝の試合中、左足のひざに半月板損傷の怪我をしたため、静養を兼ねて一時帰郷したのです。私が、その怪我の程度を伺いますと、本人は少しも気に病む様子はなく、至って朗らかに、「いまは、しっかり怪我を治します。」と、
きっぱり話してくれました。一安心です。

 ところで、奥原選手は、女子シングルス競技を主戦場に戦っています。小学2年生のとき、お姉さんやお兄さんの影響を受けてバドミントンを始め、お父さんの指導のかたわらバドミントンの強豪校、大町北高の高校生選手と一緒に練習を積みながら、ほぼシングルス一筋に競技人生を歩んできています。私が初めてお会いしたのは確か平成18年だったと思いますが、そのときまだ小学6年生だった奥原選手は、もうシングルスの選手として大活躍中でした。

 今回お会いした際、シングルスの理由を尋ねますと、ちょっと考えるように首を傾げてから、「ずっと、ペアを組むパートナーがいなかった。」と言います。「それに、ダブルスでのサーブが下手なんです。」とも。いく分小さ目の声で答えてくれるのを聞き、私は、シングルスの試合であんなに見事なサーブを繰出しているのに、と思いつつも、トップレベルの競技の世界には奥の深いものがあるんだなと思いました。

 それはそうと、「シングルス」という言い方は、バドミントンばかりでなく、テニス、卓球でも言いますが、新聞などの報道では「女子単」などとも表記されます。実は、私はこの「シングルス」という言葉に釈然としない思いがあり、ずっと違和感を感じていました。それは、「シングル」になぜ、複数形を表す「ス」が付いているのかということです。一人で戦う種目なのですから、「女子シングル」でよいのではないのか、と。

 そこで、ネットで調べてみますと、私と同じ疑問を持った方もいるようで、質問と回答が載っていました。その答えとして、「1人ずつの対戦で、コートに2人で競技をするからシングルス」と解説されていました。あ、なるほど。そういえば、「ダブルス」という表現だって同じことなんですね。
2人一組のことを「ダブル」というのですから、その「ダブル」が2組で戦うから、「ス」が付き複数形になるのだなと、これも合点がいきます。
 しかし、一方フィギュアスケートでは、男子・女子シングルとかペアなどと、こちらでは「シングル」が使われています。どうなっているのでしょう、新たな疑問が生じます。

 すでに奥原選手は世界ランキング26位まで上がってきていますが、いよいよこの春、高校を卒業して社会人チームに所属してさらに上位を目指すことになります。今年の抱負は、とお聞きしますと、社会人としてマナーをしっかり身に着け、一人の人間として成長したいと話してくれました。今年は、仕事に競技に忙しい1年になりそうです。

 市民の皆さんも、あと3年後に迫ったリオデジャネイロのオリンピックを目標に、大活躍されることを大いに期待していることと思います。私からも、奥原選手がいっそう広い世界で羽ばたいていただくことを願い、心からエールを送ります。

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E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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