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西正院大姥堂(せいしょういんおおばどう)

 高瀬川支流の籠川に沿って、針ノ木峠を越え、黒部から富山方面へと通じる、古い山道がありました。この道は、立山へ参拝する裏参道としても用いられていましたが、江戸時代、加賀藩では治安上の問題などから公式には通行を認めていませんでした。明治の初めには、長野、富山両県の地元有力者が資金を出し合い、牛や荷車が通行できるように道路を整備したこともありましたが、わずかの期間で通行不能となってしまいました。

 大姥堂は、この古い道の入口付近にある小さなお堂です。ここには、天正12年(1584)12月、富山城主であった戦国武将佐々成政が後立山連峰を越えてはるばる浜松の徳川家康を訪ねた時、旅の安全を祈って立山芦くら寺から運んできたと伝えられる大姥尊像(大町市指定文化財)がまつられています。伝承の真偽は定かではありませんが、富山県側に残るいくつかの類似の像に比べると写実性に富み、室町時代の優れた作とされています。秘仏で、7年に1度御開帳のときだけ公開されます。(次回の御開帳は平成28年です。

 近隣には、市民浴場やザゼンソウの里「宮の森自然園」、大町エネルギー博物館、劇団四季の演劇資料館、上原遺跡などもあり、散策に最適です。

大姥尊像