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霊松寺(れいしょうじ)
応永元年(1394)、仁科盛忠が能登常光寺から実峰良秀を招いて開山した寺で、曹洞宗寺院としては長野県内最古とされています。江戸時代には幕府から矢印10石が与えられ、大規模な伽藍を誇っていましたが、弘化4年(1847)に起きた地震によって全焼していまいました。現在は、再建された本堂のや庫裏、稲荷社、山門などが残されています。
このうち2階建て楼門形式の山門は、明治の初めに松川村観勝院から移築したもので、諏訪大社の宮大工藤本広八のみごとな彫刻が各所に施されており、県宝に指定されています。
また、山門の脇には珍しい化石植物オハツキイチョウの大木がそびえており、ひときわ目を引きます。このほか境内や周辺にはサクラやカエデ、ツツジなどの樹木も多く、特に秋の紅葉時期には、ぜひ訪れたいものです。
◆霊松寺公式ホームページ (外部リンク)
霊松寺山門(県宝)
霊松寺山門は、この時代の楼門としては規模の大きなものであるが、建築様式上の特色は各所につけられた建築彫刻にあり、下層の台輪下(唐獅子等)、台輪上(粟に鶉等)、上層かえる股内(十二支)が優れている。
霊松寺のオハツキイチョウ(市指定天然記念物)
霊松寺山門前(南側)のオハツキイチョウは、樹高約17mの雌木で、目の高さの周囲は1.85m、根本から1.9mのところで二股に分かれている。オハツキイチョウとはお葉付き銀杏の意で、銀杏が葉の上に結実するものである。と言っても、1本の木のすべての葉に銀杏がつくものではない。銀杏にまで至らず、しいなとなって落葉するものまで含めても、せいぜい10%程度のものである。
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