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農具川環境美化委員会(平成29年11月)

農具川環境美化委員会とのまちづくり行政懇談会の概要です。

日 時 平成29年11月13日 午後3時から午後4時10分
場 所 庁議室
懇談した団体等名 農具川環境美化委員会
出席者 農具川環境美化委員会 5
市 側 市 長  牛越 徹
(記録)
情報交通課広聴広報係 渡辺卓也



 1.開会

2.あいさつ
牛越市長
農具川環境美化委員会

3.懇談事項
  農具川環境美化委員会からの質問・要望事項について
  (主旨:現在活動している農具川護岸の環境を市として維持できないか。)

○牛越市長
 私は今年も2回、あやめ祭の会場に伺い、皆さんの活動を拝見させていただき、お茶を御馳走になった。
 まず、農具川の管理者は県の建設事務所であり、市は法律上何ら権限を与えられていないことをご理解いただきたい。治水上も建設事務所であって、護岸を整備し洪水を防ぐというのは河川管理者の責務。その堤防を使って花を植えるなどのボランティアについては県が許可する。そしてできる範囲で応援することとなる。確か以前はボランティアで建設事務所の職員が参加したり、苗や肥料などの一部助成をしていたと思うが、それは県の裁量としての支援だと思う。
 市としては、これまでも、県の地域発元気づくり支援金の申請や、きらり輝く協働のまちづくり支援金で支援し、賃金などを含め財政的支援を行ってきた。それが、今までの市の目一杯の努力としてご理解いただきたい。

○農具川環境美化委員会
 今、賃金について支援がしてきたとのことだが、賃金や交通費などの助成は無かったと思う。

○牛越市長
 活動団体の皆さんご自身に掛かる賃金は対象に含まれない。例えば重機を使うとか、人材派遣センターなどから派遣してもらうような特別な作業には認めている。自分たちにかかるものではなく、重機などを使うような作業について対象。自分たちの通常の作業に賃金を支払えばボランティアという活動ではなくなる。

○農具川環境美化委員会
 美化活動では3㎞も距離があって、坂になっている箇所の作業は大変で、やりたくてもできない。

○牛越市長
 皆さんがこれまでやってきたボランティアが自分でできなくなったからと言って、他の人にやって欲しいとお願いするというのは如何と思うが。

○農具川環境美化委員会
 人任せにするのではない。できなくなってきていることを理解してほしい。

○牛越市長
 それは勿論理解できる。
 例えば、これは私が言ったからといってできるものではないが、一中の皆さんが一生懸命に河川清掃をしている。この授業の一環としてではなく、別の日にボランティアグループを作っていただいて、一緒に作業をしていただくというのは難しいか。

○農具川環境美化委員会
 学校の判断もあるが、子どもだけでは難しい作業もあるので大人もやっていただけるとありがたい。
 学校にお願いして良いものか。

○牛越市長
 私は判断できないので、直接学校に申し入れては如何か。環境美化という点では、景色をきれいにすることが社会的にも意義がある。先生にご相談され、PTAの皆さんも含めて学校としてボランティアグループを育成し、一緒に活動するということを提案してはどうか。

○農具川環境美化委員会
 実際にやるとなれば危険な場所もあるので考えなければいけない。

○牛越市長
 危険な作業は子どもたちには任さない方が良い。

○農具川環境美化委員会
 そうなると子どもではできない。大人ならできる。

○牛越市長
 子どもには子どもができることをしてもらうように考える。危険な部分はどうするか。例えば、葦の除去が危険な作業だとすれば、それは河川管理者の仕事。葦があることによって水流が阻害され洪水を起こす心配があるということであれば、その部分は河川管理者に提案してみてはどうか。

○農具川環境美化委員会
 アヤメなどを植えた景観は大町市の宝になると思う。整備していけるようになんとかならないか。

○牛越市長
 例えば、地域固有の種を推奨し知っていただくことは重要で、知っていただくことについて私たちはお手伝いできる。しかし、それを管理し市の行政範囲とするのは難しい。市は市内にいくつもの都市公園などを相当な費用をかけて維持管理している。

○農具川環境美化委員会
 アヤメを含めて維持してもらえないか。自然環境が良いということで宣伝にもなる。

○牛越市長
 宣伝は一生懸命させていただく。しかし、管理を市の責任としてお願いされてもできない。市は既に法律に基づいてポケットパークや都市公園を管理している。民間の皆さんが自発的に始めたことに市が乗り出していくことは基本的にはできない。やる気がないのではなく、できないということをご理解いただきたい。

○農具川環境美化委員会
 畑に花を植えるのとは違う。この作業を始めた方を見て一緒に作業を行うようになったが、病気になって作業ができない状況になってきた。これまできれいにしてきたものを維持しなければもったいないと思いお願いに来た。

○牛越市長
 お気持は良く分かる。行政は市民の皆さんが納めていただいた税金の中でやり繰りしなければならない。まず市の責任を全うするところからスタート。皆さんのこれまで培ってこられた成果を途中から応援することは容易ではない。例えば、空き家対策では法律に基づき昨年から具体的にスタートした。個人の財産が周囲に迷惑をかけていることが社会的問題になっていることから、市が本人に代わって除却し、費用は個人から徴収することができるようになった。
 ひとつの例として、空地が管理されずに草が生い茂っていたが、周囲の皆さんが持ち主に要請してきれいになった。そこへ花を植えたいが市で植えてくれと言われてもできないということと同じで、行政にはできることとできないことがあるということを是非ご理解いただきたい。

○農具川環境美化委員会
 私は大町市の住民ではない。穂高から通っている。あれだけのアヤメは素晴らしい。今年のアヤメ祭りには2日で1,200人来場した。県外からもたくさん来た。ただ河川敷にアヤメが植えてあるということではなく、観光資源として役立っていると思う。安曇野市でも明科でアヤメ祭りを行うが、大町ほどではない。大町はこれだけの景観を作っている。財政的な支援がなく、私たちももうできないとなれば、あのアヤメはどうなってしまうのか心配。
 自治会へお願いしていただいて、自治会から人が出てくれるようなシステムを作ってもらいたい。市としてどこまでできるか分からないが、市の宝物としていただきたいし、市民が残そうという気持ちがないと残らない。個人的にお願いしたり、タウン情報誌や大糸タイムスにも募集したが全く人が集まらなかった。個人的にお願いした安曇野市や池田町の知人が草取りなどを行っているが、その方も農家で草取りの時期は忙しい。大町の方にこの素晴らしさに気付いてもらい、残したいと思ってもらいたい。

○牛越市長
 私も同感。あれだけのものは見て感じる。知らない人はいないと思う。大切さも分かるし、守っていかなければという気持ちは皆あると思うが、どうして会に人が集まらないのだろうか。
 自治会という話が出たが、白塩町では一時自治会から応援があったと記憶している。

○農具川環境美化委員会
 河川改修では三日町から下は自然護岸になっていて、県から地域でできることをやってくださいと言われた。その後、関係自治会に協力を依頼したが断られたこともあった。護岸に花を植えたら良いのではという話になったので作業を始めたが、護岸は玉石と砂だけだったのでアヤメを植えるため耕土に入れ替えた。

○牛越市長
 白塩町の皆さんが協力したことがあったと思う。

○農具川環境美化委員会
 その時は個人として3人参加していただいた。また、神栄町や三日町にも協力してもらったことがある。

○牛越市長
 自治会として協力があったところに粘り強くお願いしていったらどうか。また、一中も先生に相談するなど、実際につながりがあるところにお願いしていくのも1つの方法だと思う。

○農具川環境美化委員会
 それから、大町市にはこれという産物がない。何か考えなければいけない。また、それに助成することも重要。

○牛越市長
 市の助成金を活用する方法もあるが3年が限度。民間の助成金では大型店でやっているレシートの助成がある。それにエントリーしてみてはどうか。

○農具川環境美化委員会
 過去にやったことがある。200万円の1%で2万円だった。

○牛越市長
 その貴重な2万円でシルバー人材センターにお願いすることなどができる。

○農具川環境美化委員会
 少し足りなかったが人材センターにお願いした経費に充てた。

○牛越市長
 それを増やす方法はないか。ほかにも寄付などは考えられないか。

○農具川環境美化委員会
 企業からの寄付をお願いしたことはない。

○牛越市長
 企業からの寄付は主旨に賛同いただければ良いかもしれない。

○農具川環境美化委員会
 環境美化委員会でどうするか検討する。自分たちも努力していかなければいけないと思っている。
 大町市の第5次総合計画で市民協働という言葉があるが、具体的にはどのような内容か。

○牛越市長
 市民参加と協働の理念は、行政だけでは解決できない地域の課題を地域の皆さんとともに解決すること。例えば、私も参加しているが、鷹狩山の展望公園を作る活動では、市有地に遊歩道を作ったり、絶滅しそうな植物を復活させる取組みを行ったりしていただいている。市はその取り組みを応援するため市有地を貸したり、協働のまちづくり支援金を活用いただいたり、ボランティアとして作業に参加するなど、市民の皆さんの活動を応援している。
 財政的には4月から名前が変わった「市民が輝くまちづくり補助金」で支援している。皆さんの活動についてもこの協働のまちづくりという考え方の中で応援しているというのが実態。
 「ひとが輝くまちづくり」とは、第5次総合計画の市が目指すべき10年後の将来像をそのような言葉に置き換えたもの。

○農具川環境美化委員会
 10年後を見据えたときに、このアヤメなどはどう捉えているか。

○牛越市長
 市民の皆さんが自発的に様々な活動を展開され、結果として皆さんや地域、アヤメやアザレアなども含めて輝いていただくことが願いであり目指す方向。

○農具川環境美化委員会
 言葉では輝くと言うが、現実として5年後10年後にアヤメやアザレアが輝いているということは疑問。市にとってアヤメやアザレアはどういう位置付けなのか。

○牛越市長
 大事な地域の資源だと思う。例えば、仁科神明宮は市の持ち物ではないが地域の資源。地元の宮本の皆さんがご遷宮なども含めて守り続けている。文化財として修理が必要な場合は法律に基づいて市や国が支援する。あるいは、鷹狩山展望公園でも多くの人が集まる場所になれば良いと考えているが、市の土地を有効に活用していただく範囲でしか応援できない。市が重機を持ち込んで道を作るとか、整備するなどはしていない。
 市民の自発的な活動に対して支援するということが行政としてのスタンスであり、この10年の間に、一生懸命活動してきた団体が後継者不足で先細りとなってきたところもあるが、市が代ってできるかというとできない。市内でも何十とある市民活動に人的、あるいは全てに財政支援を行うことは難しい。3年間の補助金を活用したが4年目には資金的理由で活動できなくなった団体もある。
 先ほど河川改修の際に県から「地域でできることをやってください」と言われたのは、正直なところだと思う。できなくなってきたときにどうするか考えることは切ないことだが、皆さんができる範囲を絞り、優先順位をつけて活動していくことが大切だと思う。

○農具川環境美化委員会
 昨日も作業したが、お薬師様の付近はツルがアザレアに絡まって大変だった。人手がなくて来れないとこうなってしまうのかと悲しくなった。年を取ると1年1年体力がなくなってきて作業ができなくなってくる。市民活動サポートセンターにお願いしてボランティアを募集したが1人も来てくれなかった。
 私も限界にきていると感じてはいるが、大町を観光地として見たときに枯れていくのを見ていくだけなのか。

○牛越市長
 私一人がボランティアとして作業しても力にはならないと思う。どうして呼び掛けても皆さんの活動に参加してもらえないかというところから考えなければならないと思う。補助金を受けている団体の中には、毎年多くの市民が集まってくれているところもある。そういうところから何か手がかりを見つけ出せれば良いと思う。

○農具川環境美化委員会
 大町の同級生に声をかけたところ「いくらくれる?」と言われショックだった。

○牛越市長
 ボランティアは無償で行うことに社会への奉仕という崇高な社会的意味や役割りがある。企業では社会貢献として様々な活動に取り組んでいるところもある。寄付などは企業として資金援助するしくみが残るので、1つの方法として検討してみてはどうか。また、市民活動サポートセンターに中央企業の助成金に関する情報がある。新しい支援制度がないかご確認いただければと思う。
 大町市の観光として、見る場所や食べ物などでは、例えばダムカレーや蕎麦処構想は少しずつ定着している。

○農具川環境美化委員会
 ダムカレーは大町発祥ではないのではないか。

○牛越市長
 大町の黒部ダムカレーが日本で第1号。ちなみに国際芸術祭では、お客様の1番人気はお蕎麦だった。まだまだ大町と言えばコレ、というものにはなっていないが、これからも継続して取り組んでいきたい。
 新しい食べ物としては、大町で採れる食材を使って大町の御馳走を作る取り組みを昨年から始めている。私は審査員をしたが、食用ほおずきのピクルスとか水出しコーヒーが、優勝、準優勝になった。大町の名物になるようなものを開発する取り組みを始めている。

○農具川環境美化委員会
 私は形と色というものが大事だと思う。何かできないかと思い試しているが、食材では黒豚の肉は固くなってしまうことがあり難しい。岩魚は味噌漬けが良いと言われて今漬けてある。

○牛越市長
 飲食店で簡単に出せるものが良い。川魚は押し寿司のような調理方法が美味しいようだ。

○農具川環境美化委員会
 今私たちが活動している神栄町から三日町までの間について、「信濃大町花街道」という名前を付けたいと思うがどうか。

○牛越市長
 良いと思う。花がイメージできる名前は良いのでは。定着すればそれがブランドにもなる。

○農具川環境美化委員会
 花が咲く季節は、高齢の人が2~3人で歩いている。また、足が悪い人は練習のために歩いている。花を見ながら写真を撮っている人もいる。

○農具川環境美化委員会
 私たちもこれからの活動について話しており、教育長さんに、子どもたちがボランティアに参加できないか相談しようと思っていた。まずは学校に相談してみようと思う。
 補助金の賃金では、重機など専門技術者に対する賃金が対象になるとのことなのだが、シルバー人材センターにお願いした場合は賃金として取り扱って良いか。

○牛越市長
 まず、学校関係からいうと、今日の委員会の皆さんのご要望を教育委員会に伝え、教育委員会からも学校に伝えてもらう。
 補助金の解釈だが、重機についてはボランティアの皆さんが直接手を出せる領域ではないので経費として取り扱うことができると思う。詳しくは市民活動サポートセンターに相談いただきたい。草刈りに関しては、いわゆる畔草を刈るような草刈り機では専門技術としての解釈は難しいが、例えば乗用草刈り機での作業はボランティアの範囲ではないと思う。作業範囲が広く乗用草刈り機での作業をどこかに委託する場合は対象になると思われるので、事前にサポートセンターにご相談いただきたい。

○農具川環境美化委員会
 私たちは作業そのものが嫌ということではなく、この活動を継続していくための方法として取り入れてみたいということ。

○牛越市長
 それは理解しており、皆さんの活動に感謝している。

○農具川環境美化委員会
 今日は市長の考え方が聞けた。私たちは私たちなりにまちづくりを進めていきたいと思う。これからもご協力いただきたい。

4.閉会 午後4時10分