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ホーム 市長の部屋 市長と語ろう!まちづくり懇談会 平成25年度 共同作業所がんばりやさん(平成26年1月)

共同作業所がんばりやさん(平成26年1月)

安曇野養護学校大町地区PTAとのまちづくり行政懇談会の概要です。

日 時 平成26年1月27日 午前10時00分から午前11時45分
場 所 総合福祉センター 大会議室
懇談した団体等名 共同作業所がんばりやさん
出席者 共同作業所がんばりやさん30名
市 側 市 長  牛越徹
福祉課長 鳥屋寿和
福祉係長 北沢一人

(進行・記録)
情報交通課広聴広報係長 北澤 好泰

1.開会

○北澤広聴広報係長
これより共同作業所がんばりやさんの皆様とのまちづくり行政懇談会を開催します。市長よりご挨拶を申し上げます。

2.あいさつ

○牛越市長

3.市出席者自己紹介

4.懇談事項

共同作業所がんばりやさんからの質問・要望事項について

○北澤広聴広報係長
あらかじめ共同作業所がんばりやさんからの質問事項をいただいておりますので、順次ご回答いたします。

がんばりやさん質問事項1

「6月の議会で採択された陳情第27号「障害福祉サービスにおける人的配置(特に看護師)に関する陳情の件で、その進捗状況はどうか」

(1)施設整備の拡充に力添えをお願いします。特に看護師の配置が安定的にできるような施策の検討と実施を。
(2)重度重複障がいがある方の生活を施設で支えるため看護師配置が安定的に行えるよう優先的に広報活動を。
(3)施設の緊急時には、大町総合病院等からの看護師の支援応援に配慮を。

市からの回答

○鳥屋福祉課長
(1)、(2)施設整備の制度については、国の社会福祉施設等整備事業補助金がありますので、活用につきましてはできる限りの協力をしてまいります。

 看護師の安定配置については、福祉施設で安全な運営がままならない危険を抱えていることは承知しておりますが、医療機関をはじめ、多くの福祉施設においてその確保に苦慮している状況にあります。関係機関との会議や研修会等において、障がい者や高齢者等を含めた福祉施設全体における看護師確保の必要性について話をしているところでありますが、どのような広報が有効であるかなど、皆様とともに知恵を絞り検討してまいります。

(3)施設の緊急の場合は、救急対応を最優先と考えておりますが、市では医師会等関係機関との懇談会の場において、福祉施設への支援応援をお願いしているところであります。各事業所や施設におきましても医療機関との連携と協力関係を築いていただきたいと思います。

○がんばりやさん
 この問題につきましては、どうしても看護師配置が必要な利用者さんがいるので出させていただきました。生活介護の事業では、常勤の必要はないですが1人は看護師の配置が必要です。俵町のケアホームでは、病気でもないのに病院に入ることを食い止めて、大町市以外の遠くの施設に行くのではなく市内で生活できるようにという願いを込めて事業を少しずつ始めていますしかし、夜間の看護師配置に本当に苦労しています。事業所でも2年近く努力していますが、配置がうまくできません。力をいただける方策が欲しいです。

 看護師配置について、県に問い合わせたところ他のクリニックとの兼務でもいいとの回答をいただいているので、やりくりしていきたいと思っていますが、特段大きな設備を持たなくても、大町で普段どおり暮らしてゆけるということは、2年間事業を行い実証できていると思うので、箱より中身でいっしょう懸命やればなんとかなるというところで、いいお話しがあれば情報提供をお願いしたいです。

○鳥屋福祉課長
各医療機関でも看護師でそれぞれ悩んでいます。
ただし、市の臨時職員の募集をした際に、看護師資格を持った人がたまにいるので、声を掛けながら情報提供していきたいと思います。

○牛越市長
世の中全体で看護師さんが不足しています。大町病院でも来年10人程度新しい看護師さんが入りますが、大町病院でも奨学金を利用してもらい帰ってきてもらう方法で確保している状況です。

大町病院でも、来年10人新しく入っても定年で同じくらい辞めてしまうので、増員するのは難しい環境にあります。

北アルプス広域連合の福祉施設である鹿島荘、虹の家でも看護師さんが足りないので、1月から有線放送や新聞広告などで募集していますが、いまのところ応募はありません。開業している医院と連携をとることにより、緊急の時、特に夜の対応をしてもらえるような連携を具体的に模索していくのも当座の対応になるかもしれません。いっしょに検討したいと思います。

がんばりやさん質問事項2

「『障害者優先調達法』についてどのように検討されていることがあるか」

市からの回答

○鳥屋福祉課長
障害者優先調達推進法に基づき、「障害者就労施設等からの物品等の調達方針」を策定する予定です。

現在、イベント等で配布する記念品や庁内で使用する物品等の軽作業を優先発注しておりますが、圏域の就労施設で取り扱っている作業や商品等のうち、対象となるものが少ない状況があります。庁内の各部署に取扱商品等の周知を図るとともに、優先発注しやすい事務の流れについて関係部署と協議のうえ、「調達方針」を策定したいと考えています。

○がんばりやさん
市役所にて隔週でパンの販売をさせていただき、また、購入していただいており感謝しています。
障害者優先調達法については、県が出す方針に期待したいと思います。
自前の製品を使ってもらう以外にも、我々が契約した自動販売機を市の施設に入れさせてもらうことにより、商品の補充など仕事をすることができる。また、自治会に入らない人への市からの発行物の配布業務の委託を受けるなど少しでも委託を受けて仕事を担いたいので、検討をお願いします。

○鳥屋福祉課長
市でも、調達方針を策定するにあたり、可能なものを調査研究しています。
自動販売機の設置や市の関係する作業で障がいがある人達でも作業が可能なものを各部署に投げかけて方針を策定するよう検討したいと思います。

○がんばりやさん
市役所でのパンの売れ行きが悪いのでなんとかしてほしいです。

○牛越市長
季節的なものか、弁当を持ってくる人が増えた可能性がありますが分析してみないと解りません。市役所での販売の時には大勢集まっていますし、中には家に持ってかえる分を買っている人もいます。

○がんばりやさん
福祉関係のイベント以外の教育委員会などが主催するイベントも声を掛けていただいたことがあったので、声を掛けてほしいと思います。

○牛越市長
教育委員会などと連携をとって、大きなイベントがあるときは必ずお知らせしたいと思います。

○北沢福祉係長
調達方針をこれから策定するので、その中で教育委員会だけでなく、イベントの開催にあたってはお知らせするよう盛り込みたいと思います。

障害者優先調達推進法は、価格を度外視して福祉施設が作ったものを優先して購入することを進めるものですので、こういったことを含めて方針を立てていきたいと思います。また、清掃など作業委託についても同様です。委託を受けるためには、市の業者登録などが必要になるので、委託を受ける方法などを含めて方針を策定したいので、もう少し時間をください。

○牛越市長
行政が行う催し物以外でも、市のホームページの中に観光課でイベントを紹介しているので情報をキャッチするようにしてください。

○鳥屋福祉課長
各障がい者の施設に順次声を掛けていますが、市が市制施行60周年合併10年目となるので市ではさまざまな事業を考えています。その中で、みなさんのアイデアを募集して記念商品の開発していただきたいと思います。

がんばりやさん質問事項3

「福祉サービス事業所の施設整備事業を市として援助していただける今後の予定はあるか」

市からの回答

○鳥屋福祉課長
市には、施設整備にあたり財政的援助する制度はありません。
施設整備にあたり、国等の補助制度に対するアドバイスのほか、市の所有する資産等の活用を希望される場合、有効な活用が図れるよう援助したいと考えております。

○がんばりやさん
少子化傾向とはいえ数年間は利用者が拡大していく見込みがあります。
来年度に向けて、法人で持っている土地や建物を使いながら新しい事業を行いたいと思っています。使える制度などがあったらアドバイスをお願いします。

がんばりやさん質問事項4

「自立支援協議会について、今後充実したものにしていくために検討されていることはあるか」

市からの回答

○鳥屋福祉課長
自立支援協議会充実のためには、事務局を担う「基幹相談支援センター」の設置が当面の課題であります。大北圏域自立支援協議会では、県下の各圏域と同様に基幹相談支援センターを市町村単位ではなく、圏域として設置することとされておりますが、現在は受託する一般相談支援事業所がない状況であります。基幹相談支援センター設置に向けては、障害者福祉関係機関において検討し決定いただくこととなりますが、当市といたしましては、大町市社会福祉協議会に委託している大北圏域障害者総合支援センター(スクラム・ネット)の充実強化が図れるよう働きかけてまいります。

また、自立支援協議会では、基幹相談支援センターの早期設置に向けた圏域市町村の考え方を取りまとめ、今後の方向を決定するための協議が進められているところであります。

○がんばりやさん
事業所や家族での自立支援協議会の印象は、何か話しを持っていけば解決でき良くなるという印象を持っています。でも、今の協議会ではうまくいかない実態があります。現場の意見を吸い上げながら協議会が発展していけるよう事業所としても協力したいと思っています。

大北にはなりますが、大町が中心となりスクラムネットの充実に関わっていただき大変だとは思いますが、事業所段階にももっと働きかけていただいていいと思います。負担金を出し合って事務局となる人間を配置するのも、個人的にはいいのではないかと思いますので検討をお願いします。

○鳥屋課長
自立支援協議会は、名前だけ聞くと一つの団体にとらえがちなのですが、県、市町村、北アルプス広域連合、それぞれの障害者施設の皆さん、障害者支援事業所、障がいをお持ちの方の家族の皆さんで、さまざまな問題の解決策を協議する場という組織です。この組織に7つの専門部会を設けています。権利擁護の問題や就労移行、就労支援などを部門ごと分けて検討して協議しているのが自立支援協議会です。よりよい障がい者福祉を進めるための会ですから、事業所を通じて希望や課題提起をしていただきたいと思います。

○牛越市長
自立支援協議会は、皆さんの福祉を進めるための話し合いを行うものですが、スクラムネット支援センターは、具体的な個別の課題についていっしょに相談に乗ります。ただし、一気に問題解決をするのは難しい問題もずいぶんあります。基幹相談支援センターの設置に向け具体的に進めているので、皆さんを応援できる体制を整えていきたいと思います。

○北澤広聴広報係長
事前にいただきました質問事項は終了しましたので、ここからは今日参加いただきました皆さんからご質問、要望などありましたらお願いします。

○がんばりやさん
共同作業所のことを少し話させていただきます。共同作業所を平成18年に開所して8年が過ぎました。市の協力によりスタートできたので感謝しています。さまざまなアドバイスをいただき4年目には事業所への移行もでき、順次規模も大きくさせていただいています。

利用定員36人に対し37人の利用者さんがいます。稼働率は、生活介護が85%、就労継続支援B型が60%となっています。生活介護は法律では他の施設との掛け持ちが許されているので、100%にはなりません。就労支援は、稼働率が低いですが、特に、精神障害をお持ちの方は毎日勤務するのが大変で、体調を整えるのが難しい現状です。精神障害をお持ちの方は、区分認定が軽く出るので生活介護になりにくく、就労継続支援B型になってしまうので定員は多くても稼働率が低くなるので、事業所泣かせで苦しい実態があります。

共同生活援助(グループホーム)は定員6人のところ5人の利用があります。体験(ショートステイ)枠には7~8人の登録があり、月に1回程度泊まっていただいています。最初は、私とパートさんの2人で始めて、今では昼間の方で24人、毎日15~16人の方が働いています。共同生活介護(ケアホーム)では7人で朝食・夕食担当、夜間帯を交代で行っています今年から、相談支援専門員も専任で配置しています。

支援内容は、パン・お菓子作りやキッズウィルさんが作っているお弁当を高齢者の方に届ける、配達部分の委託を受けて毎日10数軒配達をしています。

また、入浴支援・生活支援全般・通院支援や日帰り旅行などをして楽しくやっています。そのほか、送迎や夕方、早朝支援も行っています。安曇野養護学校の生徒15人の放課後支援も行っています。

この中で課題をお話しさせていただきます。

共同作業所がんばりやさんでは、時間延長利用者の対応が課題となっています。午前8時30分に来て午後4時に帰るのが一般的でした。保育園などでも延長保育をやっているように、障がい者の分野でも同じような課題が出てきています。保護者の方がお仕事をしており時間延長の要望がここ数年で増えてきました。学校にいるうちは、学校で預かってくれたが社会に出たとたん家族が対応できなくなっています。また、土曜日利用者の急増があります。当初に福祉課のアドバイスをもらい、土曜日にやっている事業所が大町市にはなく土曜日にやってほしいとの要望があり始めました。今では土曜日にやるのが当たり前になり、希望が多くなってきています。事業所では、土曜日働ける職員が少ないので対応ができない現状にあります。これは、祝祭日や日曜日も同じく対応できない状況にあります。活動内容の充実では、職員のスキルを上げて利用者の方から良い評価がもらえるようがんばりたいと思います。支援者のスキルアップも同じことです。施設整備では、箱より中身で勝負してきましたが、同じ業者も増えてきたので、もう数年利用者さんが増える見込みもあり施設整備をしていかないと要望に対応しきれない。社会的責任を負う事業所としては、利用者の方の要望がある限りは、がんばっていきたいと考えています。

がんばりやさんケアホーム俵町では、高齢者は昼間は他の事業所を利用していて、夜間の支援が必要な人がいます。夜間働いてくれる職員が少ないという問題点があります。また、支援内容の充実では、夜間の支援職員は経験が少ない職員が集まりやすい傾向があります。昼間より少ない人数で働くので一人一人のスキルが求められるのですが、経験が浅い職員が現場を担っているという実態があり課題です。事業所運営では、報酬単価の問題で支援する時間は夜間の方が長いのに、夜間が安いので単価がきびしいので安定した運営できるようになればと思っています。がんばりやさん相談支援事業所では、どうしても報酬になりにくく、毎月決まった収入が入ってくるのでなく半年に1度収入をいただけるかという状況なので、運営は非常に厳しいです。ただし、いったん仕事が始まれば非常に忙しい業務体系です。また、様々なケースへの対応では、事業所に通ってこられないケースがあります。この場合、訪問するしかないのですが、訪問費用は事業所負担になります。収入がなく費用だけ出ていくアンバランスな運営形態が継続することとなります。これは全国的な課題ですが取り組まれていないと感じます。

また、きょうされんという障がい者団体があり、社会福祉協議会や私達も加盟していますが、毎年署名を集めて国会で提出しています。私達も昨年国会議員の皆さんに手渡してきました。この中の要望にもあるように、障がいのある人の56%が年収100万円以下、99%以上の人が年収200万円以下という実態があります。1年の収入例では、障害1級の人で基礎年金97万3100円、2級で77万8500円と工賃が16万2000円です。工賃は月額にすると約1万3500円で、県の昨年平均工賃も1万3000円をちょっと上回るくらいでした。うちの事業所は9000円をちょっと上回るくらいでした。

これには加算報酬がありますが、うちでは加算報酬がとれません。また、加算をとり1万3000円に近づけたとしても、年収が跳ね上がるわけではないので、生活を支える実態になるには程遠いということが課題としてあります。参考してほしいと思います。

○がんばりやさん
さきほどの、きょうされんの給料の問題は自分としても悩みどころです。

○牛越市長
この問題は、まだ、県でも明確な基準を示していませんし、市でも方針を策定していません。

○がんばりやさん
ぜひ、この問題をかんがえてほしいです。

○牛越市長
健常者でも、雇用の機会を得ることが厳しく、雇用の機会があっても正規雇用につながらず不安定な身分に置かれている人が多くいます。市民生活を支える地方自治体として県や国に意見を上げたいと思います。

○がんばりやさん
BCリーグ「グランセローズ」の試合を呼んでほしいです。そして、そのイベントでクッキーやパンを売りたいのでお願いします。

○牛越市長
BCリーグ「グランセローズ」がスタートして6年目になります。最初の3年間は公式戦を必ず1試合回してもらいました。一昨年相談があり、市の市営野球場は収容人員が2000人なので、入場料の収入を確保できないので、県下の大きい球場へ試合を回したいと申し出がありました。ただし、他の球場でも観客数が2000人に達しない時は、大町市に試合を戻してほしいとお願いしています。試合が来れば、市内の子ども達も大勢試合を観戦できますし、がんばりやさんの皆さんも、パンを大勢の皆さんに買っていただける機会にもなりますので、開催に向けかんばりたいと思います

○がんばりやさん
私は、相談支援事業所の相談支援専門員をしています。自立支援協議会の充実については、スクラムネットでは相談支援専門員の業務もやっていることから、基幹相談支援センターの役割や協議会の内容、どのように進めたらよいかと考えています。相談支援事業所の課題のうち事業所の運営については、私としては相談支援事業所に雇用していただいでいるので、計画相談を立てる上で作成費がかかりますので、利用者に負担を掛けているのではないかと考えています。また、様々なケースへの対応については、大北の圏域の中でも同じような事業所がいくつもあるので、連携をとるようなことを全体で考え国へ要請するようなことも必要ではないかと考えます。基幹相談支援センターの役割については、市町村だけでなく圏域全体で考え、いっしょに相談させてもらえればと思います。

○牛越市長
基幹相談支援センターの設置については、相談を受けて指導できる仕組みと人材を確保することが課題であると考えます。大北5市町村の担当課長さんが協議を進めていますが、受け皿とすればスクラムネットの皆さんお願いする他ないのですが、スクラムネットの皆さんも今の業務で手一杯の厳しい環境があります。なんとか県や国が推進しようとしていますのでこの圏域でもきちっとした体制を作りたいと思います。

○がんばりやさん
大町市でもイベントをやっていますが、人が豊科や松本へ流れているように感じます。大町がいいと思ってもらえるようなイベントをやってほしいです。

○牛越市長
ご指摘は心にしみます。人口規模で比較すると大町市はイベントの数は多く、観光地なので、観光のイベントが多いです。また、スポーツや文化活動も盛んで、文化祭は市内各地で開催しています。しかし、それを見にくる人が少なく固定化している感があります。若一王子神社の夏祭りでは、近隣の市町村からも来ていただきます。子育て世代の皆さんからは、市内には、子どもを遊ばせる場所がないという声があります。レジャーランド的なゲーム機を置いてある施設が少なく、どうしても南の方にしかないので、雨の日や寒い日などは違う地域に行く機会が増えてしまうと思います。そうした施設を公共施設に作るのは難しい状況です。東洋紡績工場跡地に商業施設などが連携したショッピングセンターのようなものを含めて、利用を勧めるよう検討しています。このように外から来ていただく人を増やすことにより、交流人口を増やすことに繋がります。やはり、市民の皆さんが地域に愛着を持ち、自然豊かで伸び伸び暮らせることに目を向けていただき、大町を好きになっていただくことが大事だと思います。行政としては、暮らしやすいまちづくりを行う役割があり、それを市民の皆さんに理解していただけるようがんばりたいと思います。

○がんばりやさん
私は、3年ほど前まで高齢者福祉に関わっていました。その時は、大北地域は高齢者福祉の対応が、まだまだだと思っていましたが、障がい者福祉に関わるようになったら、更に体制が良くないとおもいました。現在、何か具体策などありましたら教えてください。

○鳥屋福祉課長
高齢者福祉は、介護保険制度の徹底によりサービス環境が整いました。障がい者制度は、制度が始まったばかりでサービスの内容などがまだ浸透していません。介護保険が始まった当初は、認知症は隠しておきたい風潮がありましたが、制度が浸透してきたら認知症は病気として認知され介護保険を使ってケアする体制になりました。障がい者福祉は、まだそこまで浸透していないとが原因だと思います。制度も日々変わってきているので、制度が浸透することによりサービスの充実が図れると思います。また、介護保険は保険料の原資もあり、利用者も年金収入もあり負担金を払うことができますが、障がいをお持ちの皆さんは、就労による年収も少なく障がい基礎年金の額も限られており、利用者から負担をいただいてサービス充実を図る状況ではないことが、ひとつの原因であると思います。行政としても、利用者負担を抑えてサービスを充実させられるよう国に要望していきたいと思います。

○牛越市長
高齢者福祉では、介護保険料を納めて介護サービスを受けることができる一定の基盤が整備されていることが大きな違いだと思います。介護保険が始まり12~3年が経ち、そうした積み重ねがあり今日の状況があります。一方、障がいをお持ちの方への制度は、公費負担が原則なので経済環境、財政環境が厳しい中では拡充がなりにくかったのが、今までの状況です。国も消費税を上げて施策を進めていますが、全国できちんとした福祉の制度が行き渡るように国民の皆さんに税負担をお願いして継続的に社会保障の仕組みをしっかりさせるという命題に取り組んでいます。そうしたところに、私どもも地域の声を届けていきたいと思います。大町市は15年前から福祉を充実できるよう独自の施策に取り組んできました。制度を点検しながら更に充実できるよう取り組んでいきたいと思います。

○がんばりやさん
子どもが重度の障害を持っていて、自分ではなにもできないですが、がんばりやさんにお世話になり工賃までいただいてありがたいです福祉ではいろいろなサービスを受けさせていただいて、車イスも自己負担なしで購入できてありがたく思っています。先日、大町市が住みやすい田舎で全国5位になったと聞き大変うれしかったです。今後も、大町市に住み続けたいと思います。

○牛越市長
ありがとうございます。宝島社が2月号をして発行した「いなか暮らしの本」での調査結果が全国ランキング5位となり、本州ではトップでした。九州は温かく暮らしやすく移住の方を受け入れやすいそうですが、大町は美しく豊かな自然と、市が行う市民が暮らしやすく、外から来た皆さんも受け入れる施策に取り組んでいるところが評価されました。実際に多くの人達に住んでいただく環境づくりの努力は継続していかなければならないと考えています。昨年から始めました、子どもさんが3歳あるいは小学校に入学するときに3万円分の商品券をお配りする事業は、99%の皆さんにご利用いただいております。今後も、暮らしやすいまちづくりを進めてまいりますので、ご協力をお願いします。

○がんばりやさん
基幹相談支援センターとスクラムネットの違いを教えてください。

○北沢福祉係長
スクラムネットは、北アルプス広域から委託を受けて大北地域の障がい者福祉の相談を受ける窓口です。今の自立支援協議会の事務局を担当しています。今回できた障害者総合支援法上の自立支援協議会は、今の自立支援協議会の機能を強化し、地域の障がい者福祉の方向を決めて行くための協議会になります。そこでは、施設整備やサービスをどのように充実させるか話し合う場になります。この協議会を運営する組織が基幹相談支援センターとなります。大北全体の障がい者福祉の方向性を決めリーダー的に引っ張っていく位置付けになります。

○がんばりやさん
今現在、基幹相談支援センターが行う予定の役割を担っているのはどこですか。

○北沢福祉係長
市になります。

○牛越市長
5つの市町村が個々に行政として取り組んでいる。困ったことがあると個別にはスクラムネットの皆さんに相談するのですが、基幹相談支援センターは、総合的に指導力を発揮できるような、大北地域全体の福祉のあり方を検討したり担う役割を与えられましたので、組織作りとその活動に魂を入れることが課題となります。

○がんばりやさん
平成21年九日町に事業所を開所した時に、周りの方々はどんな人達が来たのだろうとう雰囲気でした。そこで、自分達から外に出みようと考えてとにかく散歩に出てごあいさつをしてみることにしました。今では、がんばっているねと声を掛けていただいたり、歩けなくなった子どもに車イスを貸していただいたりと助けてくれるようになりました。やはり、外に出て販売なども頑張っていかなければいけないと思います。販売で自分達が作っているものなどを市民の皆さんに知っていただいて買っていただくのが交流の場となると考えていいます。教育委員会で行う親子運動教室など比較的小さなイベントがあるので、出させていただき、参加者の方にもがんばりやさんの仲間にはこうゆう子たちがいるということを地域の人達に知っていただくことがとても大事だと思うので情報提供をお願いしたいと思います。「地域の子どもは地域で育てる」といっしょで、この子ども達ががんばって生きていくためには、みんなで支え合うことが大事だと思います。

○牛越市長
「地域の子どもは地域で育てる」というのは、そのとおりだと思います。身近に障がいをお持ちの方がいないと、どうやって接ったらいいかためらってしまうことあると思います。今ではどんどん外に出てきていただいているので、市民の皆さんの理解も得られ、支援の輪も広がりつつあると思います。私が39年前、県の職員として現在の健康福祉部の社会部というところに身を置いていた頃は、社会参加を呼び掛ける時代で、外に出ようよというのが大きなテーマでした。今では普通に買い物でも姿を見かける、まちなかの散歩を楽しむ姿が見られるようになり、時代が変わってきたなと感じると同時に、もっとパンを売る機会を増やし、交流の機会を増やしてかなければいけないと改めて思います。市のホームページでもイベントの情報を得るよう活用してください。

○鳥屋福祉課長
情報提供の方法については、それぞれの事業所の皆さんと調整させていただき検討したいと思います。

○がんばりやさん
ふれあいバスに、割引を受けて100円で乗る時に障がい者手帳を毎回みせなくてはいけないです。大事なものなので不安です。なんとかしてほしいです。

○牛越市長
障がい者手帳は、全国一律に発行する大事な手帳です。無くしてはいけないと思っていらっしゃると思いますが、約束ごととしてふれあいバスに乗る時にその手帳を提示することが大きな役割を果たしてします。やはり、サービスを受けようとする時は、提示してくださいというのが法律の精神です。提示した手帳をすぐ保管できるよう工夫をしてみてはいかがでしょうか。

○鳥屋福祉課長
定期や利用券など手帳に代わるものの表示を考え、ふれあいバスの利用方法を担当課と調整したいと思います。

○がんばりやさん
長野―大町線の特急バスの便数が少なくて困っています。九日町の信号機が電球型なので見づらいのでLED型に変えてほしいです。

○牛越市長
信号機は公安委員会つまり警察が付けます。既にあるところは更新する時に変更してもらえるよう公安委員会へ話しをしたいと思います。特急バスの便数は、夏場は乗る人数があり採算ベースに乗りなんとかなりますが、冬場は2~3人しか乗ってくれないのでバス会社から路線を維持するのが難しいを言われています。利用者を増やせるようPRしたいと思います。

○がんばりやさん
毎年、若一王子神社のお祭りを見に行きますが、車イスだと見づらいです。

○牛越市長
ハンデキャップをお持ちの方もいろんな機会にお出かけいただきお祭りやイベントに参加していただきたい。盛り上がりにも一役買っていただきたいと思っています。去年の5月25日のくろよんまつりには大勢の方に来ていただきました。バイパスの西側4車線を観客席にしたのでスペースに余裕がありゆったりと見ていただくことができたと思います。若一王子神社のお祭りでは、本通りの両側の通路を確保していますが、立って見ている方が大勢います。九日町の本部ブースのある所はテントも用意していただき、後ろを通るだけでもご迷惑をお掛けしています。本通りはスペースがあまりなので、どうしてもご不便をお掛けしますの、横の小路から自分の行きたい場所にアクセスしたり、早めにいい場所をとるような工夫しをしてみていただいたら、いかがでしょうか。

○がんばりやさん
車イスの席を作って、事前にチラシを配って周知をしてほしいです。

○牛越市長
祭りの実行委員会の商工会議所の皆さんにも相談してみたいと思います。

○がんばりやさん
私がこの大町に戻ってきて知る限り、福祉課の皆さんは融通がきくと思います。他の市町村ではいいことを言われなかったとしても、大町ではいいと言ってくれるケースが多く、他の事業者の方と話しをしていてもうらやましがられます。良い伝統が受け継がれていると思います。顔が見える関係性が築かれていて松本市や長野市にはまねができない良さだと思っています。行政は数年経つと担当者が変わってしまいますが、担当が変わってもこの雰囲気を持ち続けてほしいと思います。

○鳥屋福祉課長
皆さんから、ご要望いただきました、平成25年版の障がい者福祉制度のあらましを作成しました。障がい者の制度を利用していただけるようにしたので40数ページありますが、目次にはじまり身体に障がいのある方、精神手帳、療育手帳をお持ちの方が利用できるものを○×で表示した表も付けてあります。

各事業所に、紙ベースとデータでお渡ししますので利用してください。

○がんばりやさん
今日は、ありがとうございました。

○牛越市長
ありがとうという言葉をいただき、ありがとうございました。今日は、いろんなご意見、ご質問をいただきありがとうございました。大町市の福祉課は一生懸命取り組んでいるというお話しもいただき感謝します。行政も大勢の皆さんに信頼されて励ましていただいて、より一層頑張れます。大町市は障がいを持った方々への政策をいち早く取り組み始めた伝統がありますが、これだけで満足してはいけません。なお、皆さんからご意見、ご要望を聞き更に施策、事業も充実していきたいと思います。大勢の皆さんから声を寄せていただくことにより、いままでの施策を点検、改善する手掛かりにさせていただきたいと思います。これからも、いっしょにやろうよ。いっしょに進んで行こうよという気持ちを大事にしながら進めてまいりたいと思いますので、これからも応援をお願いします。今日は、長時間ありがとうございました。

5.閉会11:45

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