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更新日: 2013年1月17日

大町ラボラトリとの行政懇談会(平成24年12月)

大町ラボラトリとのまちづくり行政懇談会の概要です。

 

日 時 平成24年12月20日 午後1時00分から午後2時59分
場 所 大町市総合情報センター 2階 テレビ会議室
懇談した団体等名 大町ラボラトリ
出席者 大町ラボラトリ20名
市 側 市 長  牛越徹
生涯学習課長 橋井 弘治
観光課長 縣 和彦
庶務課市民活動支援係 竹村 静哉
進行・記録:情報交通課広聴広報係長 戸谷 靖

 

○牛越市長(あいさつ)

 本日ご出席の皆さん、それぞれの分野で熱心に地域づくり活動に取り組んでいただいていることに改めて感謝申し上げます。

 ご案内のように大町市では様々な皆さんに入っていただき行政とともに一緒にまちづくりを進める原点として、「協働」を基本にしています。広がりはまだまだの部分はありますが、多くの皆さま方のお蔭で協働の考え方が少しずつ定着し流れになりつつあります。

 これまでは協働の力なくして、行政が自己完結的に課題の解決を図ることができた時代が長く続いていました。今までに直面したことのない新しい課題が生じるにつれて役に立たなくなってきているということ、また、市民の皆さんの様々なニーズ、行政や社会に対する様々な要求、期待というものが多様化してきています。行政が従来の方法や財政力で解決することが非常に難しくなってきています。

 そのような中で地域行政を進めていくにはより多くの皆さんに行政が従来から考えているのと違った観点からいろいろな意見をいただかないと進んでいかない時代となっています。そうした時代背景を念頭に置きながら大町市では6年前から協働による市民参加のまちづくりを進め、地域の課題解決をしていこうという取り組みを進めてきております。

 今日は地域づくりや観光振興に具体的な面から取り組みをいただいている皆さんと、地域社会、大町市の在り方について、意見交換をさせていただければありがたいと思います。

 

○大町ラボラトリ

本日の趣旨説明をいたします。6月から名だたる講師陣をお迎えしながら勉強会を進めてきましたが、本日、今まで学んできたことを報告し、参加メンバーの熱い思いを聞いていただき、行政と一緒に大町のこれからを考えていきたいと思います。

(出席者自己紹介)

 

○戸谷広聴広報係長

 最初に活動紹介をさせていただきたいと伺っておりますので、まずそちらからお願いします。

 

○大町ラボラトリ

 ラボラトリが今まで学んできたことの報告からさせていただきます。ラボラトリは何か面白いことをしてまちを元気にしたいという個性豊かなメンバーが集まり、6月から11月まで、月1回まちづくりの達人をゲストに迎え、まちを元気にする最先端の話を聞きました。ワークショップ形式で大町をもっと面白く楽しくするためのディスカッションをし、6回で延べ180人が参加しました。

 テーマによっては、ラボの日以外にコラボと称してグールプでの意見交換をしてきました。ラボラトリは口コミで面白い人を紹介する形で大きくなってきました。情報はメーリングリストに発信し共有。明確な組織は作らずに入退会は自由にしました。所属や肩書を背負うのは意見を出しづらくなるので、あくまで個人で集まっていることを重視。参加費は資料代として毎回1,000円程度とし、やりたいことがあるときは、集まってディスカッションを行いました。

 キーワードは「つなげる・つながる」。大町には多くの魅力や魅力溢れる人がいても、なかなか横のつながりがないところを繋げていき、面白いものができたらと行ってきました。

 全国のまちや世界にはそれぞれのまちに魅力があり、魅力を活かした取り組みが行われていますが、大町でも大町らしいところを長所とした魅力的なまちづくりをしようと思い活動を続けてきました。

 

(活動内容を会員個人個人がスライドを使い、第1回目からの講義内容を報告)

*ワークショップによる気づきと提案

 大町は人口の割に人とのつながりが少ない。やりたいことがあってもなかなか行動できないので、なんでも思い立ったらやってみよう。大きな目標を立てずにKKD(このくらいならできる)から始めようということ。それから行政に頼りすぎないで、自分たちがやりたいことをやりたい人が集まってやってみようということで進めました。

 行事は単体でやるのではなく、横のつながりをもって大きな枠組みの中でやればもっと大きな情報発信ができるのではないかということを学びました。コラボ(関心のあるメンバーが数人集まって意見交換)の活動も実施。女子向け、カップル向けのプランもアイデアを出し合い、観光客の若返りを狙った企画も。大町には魅力的で多彩な市民活動がありますが、横のつながりをもっと大きくし、新しい大町のファンを獲得しようと思います、黒部ダム50周年をきっかけに私たちが取り掛かり始めたことを来年に向け始めていきたい。

 観光を単なる観光に終わらせずに、「観光まちづくり」につなげ、定住促進や雇用確保、安心安全なまちづくりの確保に向けて行政各課と市民と協働していきたいと思います。

 

(気づきを踏まえ、まとめとしての一人一提案)

○大町ラボラトリ

 黒部ダムをはじめとする大町の観光が80万人に減ってきている厳しい状況を踏まえ、若者たちが何とかしようと声を掛け合い活動をしてきています。黒部ダム50周年というイベントを一つの機会として、市や商工会議所を含めた動きを何かサポートし、市の施策と連動してコラボし、より活動を具現化する一日になってほしいと思います。

 

○大町ラボラトリ

 大町市を訪れる観光客の年齢層は、高めではないかと思われます。来年を契機にファン層の若返りや女性やカップルを対象にしたツアーの企画など、大町の佐々屋機(ささやき)神社をはじめとして、ハート形の青木湖やハート形のある市内の場所を歩くなど女子の喜ぶ企画を発信したり、大町にある三蔵のお酒の瓶を女性向けに可愛い形にしてみたり、お酒が苦手な人にも手を取っていただけるようなデザインをしてみたらどうか。

 

○大町ラボラトリ

 (仮称)ガールズアルプスサミット。若い女性をターゲットとした野外フェスティバルを開催したい。大町の元気な女性を中心に企画を考えています。

 

○大町ラボラトリ

 大町には3つの和菓子屋さんがあり、小さい町にもかかわらず3つの酒蔵がある。ちょっとした「おもてなしイベント」など小規模でも企画してやりたい。イベント限定の特別メニューを巡る「バル」をやりたいという人が5~6人いるので、コラボのときには50周年記念イベントか3蔵呑み歩きのときにできるよう企画していきたい。

○大町ラボラトリ

 自分たちの生活する場所を一から作る森開きを当初提案しました。山の子村や千年の森自然学校から話を聞き、新しく作るのもいいけれど、今ある自然体験のできる場所を有効に活用していくことも大切だと思って企画を練っています。普通に生活していると当たり前すぎて気づかない豊かな自然があることを子供たちに教えていければと思います。

 

○大町ラボラトリ

 大町の自然は素晴らしいことを実感できました。今年の夏、山の子村で福島の子ども達の保養キャンプを手伝いました。大町は災害の少ない地域ですが、いざというときのために知識やノウハウをつけておくことが大切ではないでしょうか。従来のキャンプは「ああ面白かった」で終わりですが、一ひねりして災害が起きたときの知恵と技を学べば「面白くてためになった」となるはずです。

 まず、第1弾で考えているのは、来年2月に雪中サバイバルキャンプをすることです。極寒の雪の中で知恵を絞り、一晩を過ごすというものです。終わってみたら、普段の生活の有難さがわかるに違いないと思います。

 

○大町ラボラトリ

 市民活動やサークル活動の連携を何とかしたいと思います。イベントなどに行くと人が集まらないなどの悩みを聞くと、これとこれを一緒に足せば良いと思うことがあります。でも横の連携ができていないからできないように思います。自分達の活動だけに目が行ってしまって横の連携にまで目が行っていません。大町ラボに参加してみて、何とか広げられるようにしたいと考えています。

 市民活動サポートセンターもありますが、最初の取り掛かりは、まず私たちからしてみたいと思います。

○大町ラボラトリ

 ソーシャルネットワーク(SNS)は活用すべきだと関西ウォーカーの編集長も言っていました。

 フェイスブックの「恋する大町」も立ち上がっており、徐々にファンも増えております。これを活用してファンをさらに増やしていく努力が必要であり、それには楽しい情報発信をすることや良い写真を上げることが大切だと考えています。

 

○大町ラボラトリ

 先ほども話しました大町の魅力的な名産物のパッケージの「リデザイン」についてです。

 大地の芸術祭の例では、もともと一升瓶に入っていた日本酒が縞々の模様の入ったパッケージデザインになると、お酒の飲めない私でも手に取って買ってしまいました。ボトルに入った2本セットのお酒もありました。山形のブランド米「末姫」ですが、このくらい小さいと手で持って帰れます。

 大町でも、お水やお酒、お米もパッケージ化を可愛く工夫して売ることができたら良いと思います。

 

○大町ラボラトリ

 「観光は光を観る」と書きますが、いろいろな人に出会う中で、その光とは自然を見るのもそうですが、人を見る事が重要な要素だと思っており、それがシビックブライドに繋がると感じています。

 大町で提案したいと思っている企画があり、1つは「くろよんスピリッツに光を」ということです。黒部ダムが大町の観光の目玉となっていますが、様々な困難があった中で、電力不足を補うための先人たちの取り組みに光を当てるような企画を考えたら面白いと思います。

 もう1つは企業ポスターです。企業に一押しのイケたポスターを作っていただいて「企業の理念、想い」を堅苦しくなく面白おかしくかっこよく撮影し、ポスターにしてポスター展をしたらシビックプライドが高まるのではないかと思います。

○大町ラボラトリ

 私はスポーツによるまちづくりを進めていただければと思います。ハード面で足りないのは陸上競技場のオールウェザー化です。宿泊施設は多くありますので、合宿などをすると1週間くらいの滞在があるので、大町の魅力を知っていただけると思います。スキー場やゴルフ場もあるので、住む人の特権として市が補助をしてくれてスポーツ施設をもっと利用しやすくしてくれれば、大町に住んで良かったと実感できると思います。

○大町ラボラトリ

 原始感覚美術祭をやっていますが、行政との協働ということを実感しました。ワークショップを行政と一緒にやるとか、山博であったり山と芸術であったり、大町ではいろいろな可能性があるので、いろいろなアイデアを考えながらやっていければと思います。

 

○大町ラボラトリ

 若者がもっと遊べる場所を広げる取り組みをしていただければと思います。私たちの企画を市に協力していただければありがたい。

 

○大町ラボラトリ

 大町に帰ってきて来てから、麻倉とかいろいろなことに触れ、こんなに大町が面白いところであることを知った。いろいろな活動をする方が協調しながら一緒に何かをやっていければ素晴らしいものができると思います。

小学生や中学生、高校生など若い人たちへのアプローチになるものができればと思います。

 

○大町ラボラトリ

 とびとびで参加させていただきましたが、街なかを歩いたりして改めて大町の良さを実感しました。このような取り組みにより若い人たちの芽が出てきたことにすごく力をいただきました。やはり、若い違った発想があるので市や県には太腹な予算付けをお願いしたい。若い人に対する発想に援助するということは、将来的にもよいと思う。皆さんのやる気で集まった気持ちを大事にしていきたい。

 

○大町ラボラトリ

 まちづくりによく言われるのは、よそ者、若者、馬鹿者です。駅を降りたときに何が見えるか想像していただきたい。「大町の魅力は、水であったり食べ物であったり自然」というが、駅前のどこで感じるのか。

資料の図は、駅から降りた商店街の何ブロック化を公園にしたらどうかというものです。回顧主義で「昔は川が流れていました」というのではなく、ここを観光のまちづくりの象徴にしたらどうかというよそ者の案です。川を流すと大町にはきれいな水があるんだね、ということが一目でわかります。

 また、市民の活動できるスペースなどを公園内に設けて週に1回何かを行う、それだけでなく空いている商店を使い、若い人たちが起業したければお金を出してやる、ただし、そこには地元の有機野菜を使ったレストランをやるとか、そこのエリアを大町の象徴的なものにする。いろいろな理想像をここに入れることで、駅を降りたら大町はこんなに素晴らしいということがわかり、多くの人が訪れてくれる。いくつかあるポケットパークをこんな形にすれば、大町ガーデンという形で、ここにきて市民が参加して何かができ、他の人も来れるというものを駅前に造る。又は検討するというのが50周年ではないのかなと思います。

 50周年は一過性のイベントではなくて、観光まちづくりとしていろいろな立場で活動をすることではないかと思います。。

○大町ラボラトリ

 ここに集まったいろいろな企画を具体的な行動に移していくために、行政の方と一緒に協力できたら、物事が前に進んでいくと思います。なぜそう思うかというと、鷹狩山での婚活イベントを大町レディースで行ったとき、右も左もわからない中で商工会議所の人に協力をいただき前に進んだという体験があるからです。大町ラボの企画を大町のために活性化し、どんどん実践していくために、大町ラボの窓口的なものを用意いただくとか、活動をリンクしていただくなど、明確には言えませんが、具体的に取り組んでいただけたらと思います。

 

○大町ラボラトリ

 大町ラボだけではなくほかの団体の活動でも、広がりがなく限界があります。それぞれの得意分野でアイデアやノウハウが活用できるように、あらゆる人が参加できるまちづくりの学習会、研修会という手法を検討いただけると良いと感じています。

 

○大町ラボラトリ

 皆さんからお話をいただきました熱い思いを進めていくために大町ラボラトリの場は継続していきます。特に来年黒部ダム50周年を迎える大町市にとって、これまでの大きな資源に頼ってきた大町の観光ではなく、市民の目線で大町市をどうしていったらいいか考える良いきっかけになるのではないかと思います。

 ラボラトリの活動は継続していきますので、市の若手の皆さんも是非メンバーに入っていただいて、肩書を外して一緒に議論ができればと思います。

 

○大町ラボラトリ

 大町ラボのはじまりのきっかけを関電さんにつくっていただき本当に感謝したい。ラボ活動の中で若い方に本当に出会いました。様々な市民活動が展開されている中で、プラットホームのようなものが仕組みとしても必要ではないかと思います。

 官民一体の協働ということを市長さんも言っているので、是非一緒にできるような仕組みを作って残していきたいと思いました。

 

○大町ラボラトリ

 このような動きは今までも何回かあったと思いますが、市の協働のまちづくりの活動の産物であると思います。いろいろな企業の皆さんで組織を作り連携を図ってまいりました。今まで、若い人と熟練者の皆さんと連携が図られていなかったし、取りづらかったと思います。参加する人のとりあいであったり日が重なったり、もったいないことがあったと思います。

 大町ラボで大町市で行われるイベントや行事の年間スケジュールを書き出してみましたが、1つ1つ注目していくと素晴らしい事業が多いのですが、重なっていて、一つ一つが大切にされていなかった。時期を外してこれとこれを一緒にやればよい、ということはあるんですが、集めた部分だけしか発信されていない、という弊害があったと思います。

 関西ウォーカーという雑誌を「大町黒部ウォーカー」という形で全国規模で発信してみたり、人づくりの中で行政の職員にも一緒に加わっていただく、専任で配置していただくくらいのことも必要ではないかと思います。

○大町ラボラトリ

 大阪でNPO活動やまちづくり活動、行政の職員ともお話しさせていただいている立場から言わせていただくと、大町にはいろいろな資源が多いと感じました。話を聞くと、活動は盛んにされているがバラバラの活動であったりしました。大町ラボラトリはそういう活動をしている人が集まっているので、何かをやろうというときに、それぞれの得意分野を活かせるので非常に推進力があると思います。

 50周年はまさにシビックプライドのお祭りになればよいと思う。きっかけに大町のまちに対する誇りをみんなで守っていくようなことを、数十ある活動そのものがコンテンツになっているとか、市民全体で盛り上がっていけるお祭り自体が、次の世代の担い手をつくる50周年の柱にあるんですということになると非常に面白いと思います。そういうことを盛り込めれば新しいうねりになると思います。

 

○大町ラボラトリ

 一通りの皆さんの思いを語っていただきましたので、市長から感想をいただきたいと思います。

 

○牛越市長

 皆さん方のすぐ具体的に動き出そうという熱い思いに圧倒されました。

 また、1回から6回までそうそうたる人たちの講演会を始めてしまったという行動力、そこからいろいろな要素を汲み取っていただいていることに感謝申し上げます。たとえば、北川フラムさん、公共の立場で講師にお招きすればものすごく費用がかかります。

 行政の役割はまず一つに皆さん方の活動を応援する役割です。その中には予算・資金面での支援、人材面での支援、窓口の支援、この3つの役割があります。それは応援する立場ということだけではなく、場合によっては一緒に事業に取り組むということも必要だと思います。資金面ではきらり輝く協働のまちづくり事業支援金、予算総額を議会で認めていただければその年は、ご応募いただいたうえで執行することができます。一つの単体の制度をつくろうとすれば本当に大変なことです。今ある制度を活用いただくことが良いと思います。

 2番目の人材については、職員にも社会活動に参加しよう市民の中に出ていこうということを盛んに言っています。さらに具体的な取り組みの話、東京大学の小林先生をアドバイザーにしての話は後程したいと思います。窓口についてはサポートセンター。大町の協働とインターネットで検索するとサポートセンターが出てきます。相当の活力をつけつつありますが、まだ大勢の皆さんに知られていないのは反省するところです。様々な行政としてやらなければいけないことを少しずつ始めていますが、強化していきたいと思います。

 いろいろなアイデアをいただきました。その中で、イベントカレンダー、私は串刺しカレンダーだと思いました。並べることによって串刺しすれば、これとこれ連携がとれるとか、女子向けという軸で横刺しすれば三蔵呑み歩きなどは一番手頃なイベントです。そうした場所を違う視点で広がりをつくるということは大事だと感じました。

 プラットホームを作っていくことが大事ということでは、市の職員が事業を担う母体として常勤で行うということはなかなか難しい。イベントの当日に参加する、企画に参加するというのは良いのですが、事業を担うというのは一定の制約があります。どういうようにすればよいか、私自身も悩みたいと思います。

 先程、観光というのは光を観る事、と言いましたが、風景を見る事だけではなくて、人がそこで輝いて暮らしているのを見る事によって繰り返し来たくなる。あるいは、その魅力でここに住みたいというところに繋げていくのが本当の地域づくりだと思います。私どもも観光を観光という位置付けにとどまらず、地域づくりと裏腹という意味においてそれぞれの部局で協力していくという概念はできています。

○竹村サポートセンター所長

 私どものサポートセンターに、まだ一度も足を踏み入れていない方には足を運んでいただきたい。私は2年目になりますが、ポリシーとしてサポートセンターに足を踏み入れた人はよその課へ行かせない。1カ所で事が完結するように心掛けています。

 どこのどの部署の担当者に聞けば良いか人選をし、私が結論を聞いてお伝えする、若しくは私で足りない場合は職員を呼びつけてその場で一緒にお話をしていただくようサポートしています。

 あと職員に一緒にやろうよという参加のお話がありました。私の経験上ですが、職員が活動に入った場合にとかく都合がいいから何でも市の職員にお願いしてしまおうということが現実的にいくつかありました。行くと職員が押し付けられるということで次第に参加しないということがありました。その辺を気を付けていただき職員を知恵袋に使っていくのが良いと思います。

 職員の対応の面ですが、とかく市役所の職員は今までの経験や法令に当てはめてできるできないだけを答えてしまいます。これですとできないと言われたときに皆さんは困ってしまいます。できなければ、どうすればよいかということを代替案で職員が提案するような職員づくりを進めていければと思います。

 

○橋井生涯学習課長

 私からは地域文化コーディネーター派遣事業の話をさせていただきたい。

 総務省の外郭団体で地域創造があります。3年ほど前からクラリネットやピアノの奏者を派遣いただき、費用負担をしていただく中で、学校へ行って生の演奏や本当の音楽を肌で感じていただくことをしてきました。地域創造のつながりの中で地域文化コーディネーター派遣事業に取り組んでみないかという話が市長よりありした。これはその地域の文化を発展させることによって、経済活動が成り立つような仕組みができないか。例えばオペラで来ているヨーロッパの都市などのように取り組んでみないかという話がありました。初めてのことなので、戸惑いもありましたが市長の熱い思いで始めました。結果的に東京大学の文化資源学をやっている小林真理さんという方が大町のアドバイザーに決まりました。

 6月に1回目の視察に入り、大町市の文化資源・観光資源を調査しましたが、その時の感想が大町はすごいですね。文化資源・観光資源・人的資源何でもあるんじゃないですか。なぜこういう街になっているのでしょうか。人材育成という観点での取り組みが遅れているのではないですか。横の連携が不足しているということを2日の視察の中で既に指摘をされていました。次にどういう取り組みをしましょうかと話したところ、やはり人材育成をしましょうということになりました。市民の人材育成、職員の人材育成、更には地域の皆さんとの協働の視点で、もう一度見直してみる必要があるという指摘を受けました。

 市の立場としては、生涯学習としていろいろな難しい面があるので市長と相談し、市の若手職員に自主研究をしてもらってはどうかということになりました。仕事は持っていますが、時間外を使いながら大町がもっと心豊かに経済的にも進展できる取り組みを若手80人くらい入りますので、10班に分けて研究活動を行おうと市長に熱い思いを語っていただきました。

 12月位には発表会をやるので、勉強をしてくださいとしてやったんですが、各班8回から9回研究をして皆さんと同じようなテーマというか、発見が一杯出てきました。発表を先生も見て、職員が地域を知らない、認識が薄いという話がありました。その夕方かしまつりの皆さんと飲み会をしながら懇談をしました。その中で、市の職員も表に出て地域の皆さんと力を合わせてやっていかなければいけないという話が出ました。

 これから3月に向けてさらに8班の研究に磨きを掛けます。実現可能かどうかというところを市長を交えて公開審査をしようかと考えています。

 その中で、ラボラトリさんの最終発表会があることなどを伺っておりますので、一緒に市民レベルの発表をやってみたらどうかということも考えています。市の職員も不勉強いうことを感じなければいけませんが、もう一歩前に出て仕組みづくりを考え、皆さんの力に人材育成の面で力になれるのではないか。

 地域創造の支援事業の中では、もう一年研究活動を続けていきたいと思います。市の職員と皆さんの活動の市民活動を融合しながら、大町がどんなことをやったら元気になるか、イベントでも仕組みでもつくれば地域創造の支援金を入れながら少し大きな事業展開ができると思います。

 

○縣観光課長

 本日はいろいろなご提案をいただきました。多くの人からいろいろなご提言をいただくと自分たちの知らなかったことが見えてきます。自分の知らない分野は知識が乏しいので知っている方からアドバイスをいただき、できるものはできることからやればいいと考えています。

 ここ最近でも今までになかった観光宣伝の手法をやったり、新たなパンフレットなどもできてきました。それがサイクリングのパンフレットであったり、文化の歌碑であったりそういうものを作ってきています。

できるか、できないか、できないのであればなぜできないのか、何をやるのかということを解決する努力をしていかなければいけないと思います。提案はどんどん頂ければと思います。

 国や民間の財団にも補助制度がたくさんありますので、そうしたものを活用いただければと思います。

○生涯学習課

私も若手職員としてコーディネーター事業に携わり、本日の活動を聞いてみて違う視点からの発想があることを知りました。一職員としてもそうですが、一市民として携わっていけたらと思いました。

 

○観光課

 地域文化コーディネーターの活動で8班に分かれて行っていますが、私たちの中間発表での考えと似ていると思われるような報告がありました。市として実行に移せないような事案に対しても、ラボラトリさんでは実現させるために動き出していることはすごいなと感じました。市でも少しでもそうした活動に参加していけたらと改めて感じました。

 

○牛越市長

 橋井課長から話のありました地域創造という団体ですが、地方の文化芸術を応援していこうというところです。昔、箱物を一杯作って施設ができれば文化振興がはかられると錯覚していた時代の反省に立って、今は魂を入れていこうという視点に立って活動を応援していただいています。

 外部の力も借りながら、地域全体で人材が育っていけるような取り組み、やはり活動の場があるということが人材を磨き上げていくうえでの一番大事なことだと思いますので、それもコラボさせていただきたいと思います。

地域創造の前の理事長が、文化や芸術でまちは食っていけるんだよということを言われました。一番はフランスの造船都市でさびれていたナントが見事に復活した。そこを見に行っていろいろリサーチして、これならできるな、その代り人材が前提になるという発想で今回の事業が始まっています。

 大町ラボの活動については柏原さんと一緒に出張に行ったときに取り組みを教えていただき、市も一緒に参加させていただきたいと思っていたところに、最後の6回目のときくらいにようやく市の職員に一緒に参加しないかという話が来たという経過でした。

 その後、佐井さんとも名刺交換をさせていただいて、外の人の力、外の人の感性というものが大事だと改めて感じました。外から評価してもらう目、客観性をもった目というものを大事にしていきたいと思います。

よそ者であっても今日ここに訪れていればここの人です。若者だって将来を担うここの人なんです。馬鹿者というのはなりふり構わず突進力のある人という意味だと思います。そういう意味でどこに住みどんなカテゴリーであろうと、実行していこうとする意欲を持った力を地域の宝にし、宝を増やしていきたいと思います。

 行政マンはこういうことをして失敗したというトラウマを随分持っています。仁科町に水を流そうと取り組んだ人たちもいましたが、うまくいきませんでした。中野市の市街地開発で市街地に川を復活させようとしましたがうまくいかなかった。理由は地域に住んでいる方の理解がなかなか得られなかった。ダメということではなく、そうした理由が分かればその壁を乗り越えていく知恵を出していくのが私どもの役割だと思います。何とか夢を夢で終わらせるのではなく、少しでも実現していきたいと思います。

 

○大町ラボラトリ

 大町の水がいいと言っているのに、駅を降りてもどこに水があるのか感じられない。いろいろイベントやっているよと言っても、それはどこでわかるのと聞けば分からない。

 大町の人の奥ゆかしさというものをもっと表に出さないといけない。川を流すというのは回顧主義的なことではなくて、若い人たちの集合の場を用意して、観光集客できるようにする。大町の魅力を発信しながら人も呼べるし、就業の機会を提供することもできたら面白い。

 

○大町ラボラトリ

 シビックプライドについて。おばあちゃんと生活していてお年寄りの力強さをすごく感じます。黒部ダムの建設の時代を生きてきた人たちはすごいと思います。そういうものを前面に出せる機会があればいいなと思います。

大町のありふれた日常の一コマ一コマを自然にとって、ちょっとしたカレンダーを作るなど、もっと人に焦点をあてればよいと思います。

 

○大町ラボラトリ

 先程、スポーツによるまちづくりということをいいましたが、小学校から陸上をやってきてインターハイや国体にも出て、オリンピックを目指してきました。大町は比較的冬季オリンピックなどに出場できる環境にあると思います。白馬にはオリンピック選手が何人も出ているのに、なぜ大町にオリンピック選手がいないかということをここに移住して10年になりますが、ずっと思っています。

 金メダリストが育った町というだけで、そこの市民は全然かかわりが無くても、あの人の出身地だということが言える。ハード面が揃っていると思うので、ソフト面を協働で支援し有名人を育てる環境が整っていけば良いと思います。

 

○牛越市長

 スポーツを通じて地域は光るんですよね。北高のサッカー部、バドミントンの奥原希望さん地域に大きな元気を与えてくれました。西澤勇人さんもスキーのハシュートという競技で国際級の選手で活躍しています。

 例えば子供たちを養成する蓮華スキークラブというのがあります。ほとんどの人は知らないと思います。自分は自分の関心ある分野しか情報がありません。大町市はスポーツ施設がほとんど完備しています。市民スポーツにも使えますし、宿泊施設があるので合宿などにも使いたいということで施設が充実していることと、競技を運営する指導者層も充実している良いところは生かしていきたいと思います。

 長野県のリフトを運営する会社が子どもたちのリフトを無料にするという画期的な企画をして競争しました。子供連れて行くには親が必要です。連れて行くだけではなく親もスキーを一緒に滑るというところがきっかけになると思います。

 市内の小学校ではスキー教室があり、1~2回はゲレンデへ行くようにしています。そうした機会を増やしていくことで、大町ならではスキーやスケートなどの環境を利用する呼び掛けもしていきたいと思います。

 

○大町ラボラトリ

 私はまち歩きあるきを提案しました。大阪に行ったときに世話役の方にお願いしてまち歩きに参加しましたが、光の当たった駅前よりも生活感の漂う商店街を歩いて生の声を聴く中で、印象的だったのは、あるカレーのパン屋のお母さんが、店に入ったら夢を語ってくれたことです。後で聞いてみると、もともと引っ込み思案でそういう人ではなかったそうです。ツアーを組んで話をしてもらうようになると、お母さんの方から積極的になり、パンフレットには「私に会いに来て」とありました。人に会うことは、そのくらい人を変える力があることを感じました。大町はもっと一杯商店街があるので、中にいる奥ゆかしい人たちを引き出してインタビューすれば良いものが絶対出てくるし、大町でもできると思います。

 

○大町ラボラトリ

 地域創造の小林先生がアドバイザーという話がありましたが、コーディネーター役として行政と市民との間で橋渡し役を担って、研究会的なものを立ち上げる考えはありますか。あるいはコミュニティデザイナーや有識者を入れて、学習の会をしていくとか、大町市としての考えはありますか。

 

 

○牛越市長

 小林先生がおっしゃたのは、地域おこしで大事なのは人材だということが一つ。とりあえず、市民の皆さんに呼びかけて講座を開くよりも、先生の頭の中には広く市民の皆さんにも担っていただかないといけない認識を明確に持っています。2年目3年目になるかどういう形になるかわかりませんが、市民の皆さんに一緒に入っていただくような仕組み。いろいろな議論をし、まちづくりを一緒に考えるだけではなくて、皆さんと同じように実践に移していくような仕組みを何とか広げていきたいと思います。狙いは人づくりではなく、人づくりを通じて地域をつくっていくことだと明確に意識はしています。

 

○大町ラボラトリ

 小林先生は複数年ですか。

 

○橋井生涯学習課長

 採択は基本的に1年で研究活動をして、2年目には事業化しようというものですが、フレキシブルにということで、2年研究活動をしてその後1年でもよいと言われています。今後の進め方については、市長と細かいところまで詰めていません。3月の発表会で市の若手職員と皆さんの中で良いものができれば、次のステップを踏んでいきたいと思いますし、できなければもう少し研究活動を続けていきたいと思っています。例えば夏期大学を使って市民向けの文化講座、市民との協働のまちづくりをどうやるかなどの講座を定期的に行うというのも一つの方法かと思います。そういうことを含めながら、文化とまちおこしという観点で取り組んでいきたいと思います。

 

○大町ラボラトリ

 大町市が山岳文化都市を掲げていますが、東京に行ったときに山手線に富山県×山ガールという写真が車両全体に貼られていました。それを見たときに負けたと思いました。

 30代くらいの友達がフェイスブックなどで山の写真をアップすると凄くきれいだね、登りたいねと言ってくれます。山に登りたいんだけれどもどこの山に登っていいのか、どう装備してよいかわからない人がたくさんいます。都会に住む女性に対しての大町市、山岳文化都市としての大町市というのは何か考えているのでしょうか。

 

○牛越市長

 考えているどころか相当やっているつもりです。ご覧になったのは富山県と立山黒部アルペンルートを担っているTKKが大阪ではもっとやっています。台湾でもやっています。そのくらいの起爆力のある営業力のあるところは取り組めますが、一大町市だけではとてもではないがお金が足りないです。

 新幹線の上野駅に降りていくエスカレーター正面に信濃大町のポスターを大々的にやっています。それだけでも結構な金額です。新幹線の長野駅にも結構出しています。分散ではなく一点集中、ラッピングの電車を1週間走らせるくらいのことをやりたいのですが、資金不足です。より効果があがるようにご指摘を承って取り組んでいきます。

 

○縣観光会長

 富山県×山ガールの発想は、大町市長が言葉を少し滑らしてしまったのを取られてしまったんです。原点は牛越市長だったんですが、それを取り込めなかった私たちのふがいなさを感じています。できることはどんどんやろうということを肝に銘じています。

 羽田空港の国内線の第一ターミナルのところにアルピナウォーターの大きい看板があります。企業の皆さんにもご協力をいただいてPRをしていただいておるところです。

 

○大町ラボラトリ

 まち歩きには若い男女に多く来てもらいたいと思っていますが、黒部の太陽の上映など見に行ったら、お年寄りばかりでした。若い男女に多く来てもらいたいと思ったら集中してやることだと思う。

 お酒の瓶のパッケージも、やることによって売り上げが伸びたり、お酒の消費の落ち込みを防ぐことできるし、手に取ってもらえることが大事だと思う。大町の持っている理想像を集中し、まちを歩いてもらうためのまち歩き構想を考えてやればよいと思う。

 

○牛越市長

 黒部の太陽の上映も、若い人たちに黒部ダムの社会貢献や大変であったことを含め知っていただくということが大切で、来年はイベントを組み込む中で若い人たちや、もっと小さな子供たちに目を向けてもらえるようなことを盛り込んであります。将来につながるような取り組みについても相談をしていきたいと思います。

 

○大町ラボラトリ

 若い人たちも大事ですが、逆にお年寄りの方も生きがいをもって住める大町を目指すことが良いと思います。子供を育てるのは親ですが、年配の人から学ぶことがたくさんあると思います。高齢化社会を迎え、大町市もお年寄りがたくさんになることを考え、高齢になっても大町で働ける雇用というものを考えていただけたらと思います。

 

○牛越市長

 定住促進は外から移り住んでいただくということに目が行きがちですが、今日ここに住んでいる人たちが、これからも心豊かに暮らし続けるための施策が柱となります。そういう意味では、もし働けるのであれば生涯働けたり畑で作ったりすることを含め、生きがいとなるような環境をしっかり受け継いでいかなければいけないと思っています。

 

○大町ラボラトリ

 機を一にして、官からの取り組みや私たちの取り組みがあったことは良いことだと思います。是非、ラボと市の恒常的な交流が続いていってほしい。

 

○大町ラボラトリ

 まちづくりは人づくりと言われるように、町がどういう姿勢であるということがこれからも問われていくと思います。いろんな意味で大町が前に向かい、大町を訪れた人が素晴らしいと言われる町にお願いします。

 

○大町ラボラトリ

 大阪で関わっている水都大阪というのがあり、淀川100周年で行ったのですが大きなうねりとなりました。2011年から市民が全部まちをつくっていくということを、いろいろなことをばらばらにやっていうのを1カ月ここに全部結集しようことで中之島という一番真ん中のところに結集して、このような会議を何回も重ね、どんなことをやっているか、ネットワークをつくっていくだとか、その中から新しいプロジェクトがどんどん生まれていくなどのことをやりました。そしたら非常に良い結果が出て、それからどんどん人の輪を生み、外からの交流ができていき、全然お金はありませんがずっと続いているということがあるので、素晴らしい皆さんの動きをうねりにするために期間や場所を集中して、皆のネットワークができるようにすれば非常に面白いと思います。

 

○大町ラボラトリ

 橋井課長さんからご提案がありましたが、3月の報告会を合同でということがありましたので、ここに向けて私たちの活動を継続していければと思います。

 

○牛越市長

 本日、お互いの熱い思いが、コラボの気持ちがマッチングしたように思います。実現の機会を来年の3月にさらに磨き上げていきたいと思います。冒頭鈴木さんからあったKKD(このくらいならできる)の気合いで進めていきたいと思いますので、一緒に歩いて、一緒に走っていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

 

閉会14:59

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