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ライスファーム野口・大町アルプスファーム

ライスファーム野口・大町アルプスファームとの行政懇談会の概要です。
日 時 平成20年6月27日(金)午後6時30分から8時30分
場 所 ライスファーム野口
懇談した団体等名 (有)ライスファーム野口・大町アルプスファーム(OAF)
出席者 ライスファーム野口4人、大町アルプスファーム7人 計11人
市 側 市側 市長 牛越 徹 
   産業建設部長 清水岩根
   農林水産課長 伊藤悦男
   農林水産課  中村健二
   農林水産課  奥原徳則
   記録 庶務課広聴広報係長 勝野 礼二


出席者からのご提案・要望等

1 ライスファーム野口設立の経過
  • 会社の立ち上げの期間は、1年位である。平成14年に設立の依頼があったが、1回は断った。その年に地区内全てでアンケート調査を市と一緒に実施した。その結果、65歳以上の農業者が半数以上で、その内10年以内で農業を辞めたいと考えている人が相当数いた。早いうちに何とかしなければならないという話になっていた。平成15年に、県農業会議が中心になって、法人化に向けた会議を持った。そこに顔を出したのが、最後という部分もあるが、普及センターや、県の農政課、いくつもの法人化を手がけてきた塩尻の伊部先生の勧めもあり、法人化に向けて進みだした。それから月1,2回の会議があり、宿題も出されて毎晩頭を悩ませたこともあるが、1年間いろいろ考えながら地域の皆さんと相談しながら、どういう法人化がいいか悩んできた。地域には、出資するからがんばれと言ってくれた人もいるが、出資者が多いと決定に時間がかかるので、きびしいけれども4人で立ち上げて、気持ちだけ地域の皆さんからいただこうとなった。毎朝役員会になって集まるが、やり繰りも早いし、よかったと思っている。当時、会社に勤務していたので、法人化など夢にも思っていなかったが、集団組合の副会長を務めていたこともあり、逃げるに逃げられず現在に至っている。
  • 現在集落営農が進んでいるが、野口地区では素直に受け入れられている。特定農業法人はその区域内は、耕作の要請があれば断ることができない、特に大きな問題もなく皆さんが応援してくれた。
  • いろいろな資金面の制度があるが、応援していただきながら、資金も工面できている。借りられるものは全てという感じで活用している。返済もあるので、なんとかやり繰りしている。

2 大町アルプスファーム設立の経過
  • 大町アルプスファームは、1時期法人化も検討したが、踏ん切りが付かなかったところもある。生産者が、それぞれが一匹狼的に、それぞれの規模の施設で営農していて、なかなかまとめられなかった面はある。
  • 地域の農業者は、一人経営になってしまい、なかなか横のつながりができない。同じ泥にまみれている仲間が集まり、個人経営だが、励みになりやる気が沸いてきたことがある。
  • OAFは、中核的担い手農家の会の認定農業者が、自分の経営もあるが皆でがんばっていこうと始めた。米の自由販売ができないときに、おいしい米が地域に入ってきたが、当時、長野県では、「とどろき」以外は作ってはいけないとの鉄則があった。「秋田こまち」が大町の気候に適していて栽培してみたが、当時大北農協に「秋田こまち」の栽培と販売をしてくれるよう、直談判に行ったりした。その時は、「とどろき」は酒米にもなるし、他の品種を栽培する必要はないとの見解だった。そこで自分たちで独自に販売していたが、平成5年の大冷害で、この地域でも70%以上の被害があったが、「秋田こまち」は20%程度の被害だった。それから一気に作付けが、80%を越えた。JAは、「秋田こまち」はやっぱりいいな、位の話だった。県やJAも農家のための施策が、どうしても遅れがちである。そんな対応に憤りもあり、自分たちで独自に作っていこうとなった。OAFは、リンゴを栽培している農家が7件あるが、米づくりだけの農家にしてみれば、労働配分の面からも思い切れなかったと思う。りんごがなかったら、ライスファームのような形態になったかもしれない。

3 地域の農業振興策
  • ある県外の業者が、OAFの米を主体に売ってくれているので、作り甲斐がある。
  • 観光については、JAは、今は債務もあるが、11年度までは実収入だけで20億も入ってきていた。当時JAは、観光に力を入れすぎて、農業に目が行っていなかったと思う。
  • 長野県の生産を追い越した岩手のリンドウも温暖化の影響があるようだ。大町は環境としては厳しかったが、現在は適地になっている。私のところも、ゆりは植え付けが大変なので、リンドウに替えていこうかと考えている。
  • そばの取り組みは、良いと思うが、営業する場合の建物と人で何か良い方策がないかと考えている。近い将来はやりたいと思っている。いい制度を利用できれと思う。
  • リンゴオーナーで、2000人のお客さんが来るが、ほとんどの人が、昼にはそばを食べたいという。おいしいお蕎麦屋さんはどこかと聞かれる。
  • 市のそば処構想だが、地元のそば粉を使っている蕎麦屋は少ない。そば粉の販売の手助けが必要だと思う。
  • 塩尻の本山のそば生産組合が、10町歩位栽培していて、そこで取れた粉だけで営業している。プレハブの店だが、年4万人のお客さんらしい。そば切り発祥の地といっている。
  • 今月の19日から、ベリーリーフを、4種類生産する。3週間程度で生育し、年3回収穫する予定。全量青汁の子会社に買い取ってもらう。JAから話があって、種類ごとに価格が決まっているが、蒸気で殺菌したハウス内で、完全無農薬で栽培する。5反歩を予定している。1年間やってみようと思う。行う作業は選べるが、収穫まで全部の作業を請負う。収益があれば広げて行きたい。
  • 地元産のそば粉を使っている店には、それが分かる看板や幟旗を出すなどのアイデアは良いと思う。
  • リンゴのブランドの話だが、ふじの秀クラスを黒部リンゴのブランド名で売っている。特秀クラスは農家が個人で売ってしまう。JAは、中間品種の信濃スイート、信濃ゴールド、秋晴れなどを、この地域のブランドとして売り出そうとしている。JAでは、農家がその気になってくれないと、ブランドとして売り出せないようだ。リンゴ生産者でも検討していきたい。

4 地域農業の課題
  • 鉄砲ゆりの栽培は、一番広いときで120a栽培していた。花卉栽培を始めて25年になるが、伊那と同じくブランド化を目指した。1億円近くまで販売があったが、農協の合併とか、花き協会が割れたりして、そこで大町の花は止まってしまった。行政や農協の指導が入らないと、どうしても収入のあるほうへ行ってしまう。現在は、米に比べて花の販売額が落ちていると思う。一時は、70人近く花き栽培農家がいて、いい雰囲気だった。今は、リンドウは良いようだ。需要と供給を県が確立している。
  • 畦草刈りには、何のメリットもない。作業する人の賃金が掛かるだけだが、年3回草刈りをしている。酪農家に餌として、刈って持っていってくれないかと思っている。
  • 市街地近くで、畦草刈りなどすれば、住民はすぐに生活環境課に電話をする。生活環境課も、住民からの連絡を受けて、すぐに私たちに電話をしてくる。5分待ってもらって、洗濯物を入れるとか、窓を閉めるとかしてもらう対応をしてもらわないと、市街地近くの農地を耕作する人がいなくなると思う。中には、防虫対策などで、草刈りについて、ありがたいと言ってくれる人もいる。農地を荒廃させてしまうと、ネズミや蛇がでて、家の中に来てしまったりする。放置すると自治会で草刈りをしなければならなくなってしまう。
  • 前市長のときから、子どもの食育の取り組みがあった。その教育を受けて、農業に理解がある子どもが大きくなるなら良いが、取り組みが中断していて、食育が学校給食のことになってしまっている。担当者も食育の意味がわからないようだ。生産者からすれば、農業への理解を深めてほしい。食べることだけではなくて、生産にも目を向けてほしい。
  • ゆとり教育がなくなれば、食育に時間が取れるか心配である。保育園児とその保護者への取り組みが良いと思う。芋ほり体験など、要請があれば協力したい。トウモロコシの収穫体験は、しらかば保育園、りんどう幼稚園で毎年実施している。教育には、保育園の年代が一番良いように思う。
    ・学校給食は、地元産の材料を使っているのか。特にリンゴは、贈答品の下のクラスなら、沢山ある。北小では1年間で、リンゴ4分の1を2回食べるだけらしい。冷蔵庫もあるので、4月まで食べられる。1人6個くらいは食べてほしい。農家の、価格の下支えになる。食べ放題とは行かないが、大町に住んでいるのだから、他の市町村より食べてほしいと思う。
  • 大町小学校当時、運動会に子どもたちに、紅玉をひとり一個丸ごとくれた。今でも忘れられない思い出として残っている。丸ごと食べさせたいと思うが、保護者の意見もありできていない。
  • 耕作農地が増えれば増えるほど、珪畔の維持管理などで経営が苦しくなってしまう面がある。米価が15,000円では採算が合わない。ここ数年毎年20haづつ耕作面積が増えているが、どこかで線を引かなくてはならないと思う。支援センターでは、他の特定農業法人の立ち上げについて、どう取り組んでいるのか。
  • 現状では、遠く離れた農地の場合には、田植えや稲刈りはするが、畦草刈りや水見はやってもらうしか経営は無理になっている。飛び地が増えていて、負担になっている。
  • 荒廃農地への市の対応を教えてほしい。会社では、山際の土地を借りているが、草刈りの負担など採算面を考えれば、契約が切れれば、お返しすることになってしまう。その農地は、たぶん荒廃してしまうと思う。
  • 山際の農地は、石が多くて耕作が大変である。石を集める機械があるが、値段が高いので、市で買って貸し出してほしい。石を拾えばそばなども栽培できると思う。麦、大豆、そばを栽培しているが、種まきと収穫の時期の関係やアレルギーなどで上手く行かない。
  • OAFでは、流動化の中で、圃場整備をしないような条件の悪い耕作個所が多い。市では一昨年、農振地域外の一反5畝以下のほじょうの流動化については、助成する制度を作った。会員の中には、一反歩以下の市内の小規模の水田を流動化でがんばって耕作している人もいるが、年々耕作面積が増えている。助成額の増額の検討をお願いしたい。農振地域内も小規模のほじょうや形状が悪いほじょうも多いので、なんらかの手立てをしていただきたい。できれば2反歩以下の圃場に目を向けてほしい。予算の許す中で何とか援護体制をお願いしたい。
  • 道路、水路、形状が悪いほじょうがある。耕作を頼まれれば何とかしようと思うが厳しい現状である。環境問題では貢献している面もある。一番苦労しているところなので、理解いただきたい。

5 その他
  • JAには、特にトップの人に柔軟な考えを持ってほしい。
  • JAの農政活動は、以前は盛んだった。生産者にも責任はあるが、突き上げは必要である。行政にも支援をお願いしたい。
  • 広報の記事は、農家あてに、野焼きの風向きを考えてほしいとの内容であった。農家が弱い立場になっているように思う。
  • 用水の管理などは、春秋の一斉清掃のときに実施している。734枚の水田の中には、夕方になっても水が来ない個所もあり苦慮している。
  • 大原には、市で作った歩くマップにはないが、散策に適した所が2個所ある。道路を少し修繕して、リフレッシュできる場所にできればと思う。観光客にも市民の健康にもよいと思う。温泉郷から、大原のほうに歩いてくる夫婦もいる。
  • 農地は、農業委員会で決まった額で賃貸しているが、会社も苦しいので、珪畔の管理の部分を負担してもらっている。10a当たり6,000円で3回草刈りをしている。このように負担していただくようになったのは、仕事で農業ができないと会社に農地を預けている人の中で、我々が、毎日汗を流しているにもかかわらず、休日にゴルフや遊びに出かけている人がいて、自分の農地を見る気がない例があった。自分の農地の畦の草刈りは、してもらっても良いのではないかとの考えがあった。6,000円の話をしたら、自分で刈るといった人もいた。
  • 今でも、社員は朝4時から草刈りなどの作業に従事している。冬は、朝5時から除雪作業を行っている。珪畔の維持管理は別で、昨年度から実施している。
  • 米は、自動車の輸出の見返りで、80万トンを義務で買っている。その米を少しでも他国に輸出するのにアメリカの許可が要る。米の流通量は、世界全体でも少ないと思う。食料戦略になっている。


市長からのお答え、提案
 
○市長あいさつ
 ライスファーム野口、大町アルプスファームの皆さんには、日頃、農業生産を通して、地域経済にご貢献をいただいている。心から敬意を表したい。また、皆さんは、地域づくりまで含めた様々な見地で、市政にご理解とご協力をいただいており、この場を借りて御礼申し上げる。今日午前中に、富山県に立山黒部アルペンルートの関係で出張に行っていた。午後は、先ほど大町商工会議所の総会があり出席していて、その後こちらに伺った。市を支える4つの産業の柱である、商業、工業、観光業、そして農業だが、今日1日で4つの柱のすべてにお伺いしたことになる。
 市では如何にして産業を活性化していくか、そして地域全体を豊かなものにしていくかという取り組みをしている。昨年の4月から市の第4次総合計画、きらり輝く大町という計画に従いスタートした。2年目の今年は、それぞれの分野の成果がきちっと、目に見えるものになるように、力強く進めて行きたいということで、市役所一丸となって取り組んでいる。

 世界経済を見ると、アメリカのサブプライムローンの問題が、信用不安問題にターンして収束に向かうと思ったが、原油価格の高騰に飛び火して、日本経済や農業経営にも様々な影響を与えている。例えば、畜産での飼料、食料品の様々な原材料の高騰など大きな影響をきたしている。また、直接農業経営の面でも、原油価格の高騰が資材に影響を与えている。国は昨年から、品目横断的な経営対策ということで抜本的な対策に乗り出したが、どうも足腰の弱い施策に見えてならない。とりわけ昨年の米価の暴落に伴う混乱は、本当に一生懸命お米を作っている皆さん、国の食料の一番基本となるお米を作っていただいている皆さんに大きな混乱をきたしたし、また、将来の農業経営についても非常に大きな不安を残している。国においては、様々な緊急対策を講じながら今日まで来ているが、力強い日本の農業の将来をきちっと考えていく、食料を確保する観点からもまだまだ十分な対策が講じられているとは言えない現状だと思う。市としても一生懸命、皆さんのお知恵をお借りしながら一緒になって取り組んでいく、そんな大事な時期を迎えていると思う。

 私自身農家の子に生まれ、2反8畝の「三ちゃん農業」、今では懐かしい言葉だが我家では、「母ちゃん、兄ちゃん、僕ちゃん」、三人で基本的な農作業をしてきた記憶がある。今はそんな片手間で、余剰労働力を使って農業を担う状況ではまったくない。皆さんが取り組んでいただいている規模の拡大、そして協業の中で何とか活路を見出している時代になっている。そんな中で、皆さんの取り組みは、きっと先駆的なものでありながら、しかし、今後の日本の農業、地域の農業を考える上で柱となっていく、大きな流れとなっていく貴重な取り組みだと考えている。
 私自身知恵が十分あるわけではないので、こうした行政懇談会の中で意見交換をさせていただき、また、お知恵をいただく中で一緒に農業を本格的に支えていく仕組み作りに取り組んで行きたい。限られた時間だが、様々な観点でご意見、ご提言をいただき一緒に考えていきたい。


1 ライスファーム設立の経過
  • ライスファーム野口だが、集団転作組合からの、野口としての長い経過、歴史があって、ステップを踏んで発展してきているが、時間をかけてきたご苦心があると思うが、時間をかけた一番の理由は何か。
  • 県の土木部にいたときに、建設業の皆さんが、公共事業を縮減する田中県政の下で、極端な競争の施策の導入をしたときに、建設業だけでやっていけなくなり、他業種に転換していく、あるいは副業化していく中に、農業を選んだ建設業の皆さんが多かった。しかし、建設業という商法法人ではなかなか農業に参入できずに、例えば、しいたけの栽培、鶏、土地を借りてイチゴ栽培などの程度にとどまっていた。今の話を伺うと、やはりもともと農業を担っていた方々が集約する中でこういう法人化はある程度スムーズに行く流れだったと思う。
  • 資料の中に、社会的信用力の向上、知名度が上がったとあるが、いろいろなメリットが出てきていると思う。ひとつは、安心して委託する方がどんどん増えていること。もうひとつは、信用力が高まったことは、資金調達の面で、大型資機材を購入する際にもやりやすくなっているのかと思う。
  • 農業の面でいろいろな農業改良資金から近代化資金など様々な制度資金があるが、そういうものも利用されているのか。

2 大町アルプスファーム設立の経過
  • 大町アルプスファームの皆さんは、農業生産法人の形を取らずに、協働の仕組みを作っているということだろうか。
  • 一昨年、大原町を訪ねて意見交換させていただいたが、その時に、一人一人がその分野で、一生懸命取り組んでいる話を心強く伺った。OAFのような集まりは、情報交換の場として効果はどうか。

3 地域の農業振興策
  • JAとお付き合いしながら、自らの販売ルート、埼玉とあるが、ひとつだけではなくて、多角的なルートを持っているのが強みになっていると思う。
  • 現在、大北農協と市は協働で、地域の農業を支えていく体制を再構築している。
  • この地域は、大観光地であるので、観光を視野に入れた農業のあり方も模索していかなければならないと思う。しかし、どっちが主かというと、農業生産をベースにした発想が必要だと思う。庁内でも検討してJAと連携していきたい。先ほど、鉄砲ゆりのお話があったが、私が前勤めていた伊那地方では、花きが様々な品種でブランド化することによって、市場占有率を高めていく取り組みがされている。個々の品質の向上と共に、栽培面積の拡大の方向が目指されていた。その意味から、鉄砲ゆりの50aの規模はどうなのか。
  • リンドウの話では、上伊那では、瀬戸さんというメジャーな生産者がいらっしゃるが、地球温暖化の影響を受けていると聴いた。
  • そばなどの異業種への参入の話があったが、地産地消の典型は、そばだと思っている。清水の皆さんの取り組みはユニークだし、農産物の販売もしている。加工施設の補助制度を活用している。
  • 信州そばなら売れた時代から、信州そばでもおいしくなければ売れない時代になった。抜きん出たおいしさを作っていかなくてはならないと思う。
  • 海外から輸入されるそば粉も値上がりしているそうである。そうした時こそ、地粉が競争できるようになるし、多少高くても大町のそば粉で作るそばとの付加価値を広めて行きたい。そば処構想はもともとは、大町を目立たせて受け皿を作り、やがては地元で作ったそば粉を消費できるようにする構想があったと思うが、なかなか結び付いていない。
  • みの屋の重田さんが地粉を使うように呼び掛けているが他の店が話に乗ってこないと聞いた。(産業建設部長)
  • 大町には水がある。是非ワサビをつくって、そばもワサビも地元産になればよい。(農林水産課長)
  • 戸隠のある蕎麦屋では、昼時に待っている間にワサビの根を出してきて、お客さんに擂らせている。ゆっくりすれば辛くなるなどといって付加価値を高めている。半分くらいワサビは持ち帰るが、そんなわずかなことが評判になっている。そばが抜きん出ておいしいわけではないと思う。そんな楽しませ方を用意することで評判になっている。
  • 大町には、粉もあるし水もある。アイデアをひとひねりして、何とかしたい。
  • ベビーリーフの栽培のメリットは、空きハウスの利用と手があまりかからないことか。この話を聞いたとき、四国の葉っぱビジネスを思い出した。
  • 市単独で支援している部分は、歯を食いしばってでも応援を続けて行きたい。施策の優先順位の中で、しっかり判断していかなければならないが、協働で声を上げて行きたい。地元で取れたおいしい農作物を、地元の人や、この地を訪れてくれた人に提供していければと思う。

4 地域農業の課題
  • OAFの作目を見ると、ブルーベリー、鉄砲ゆり、トルコキキョウなど、協業化・大規模化が難しいものがある。その中でも、お互いにがんばっているぞとの、励みが一番大きな支えになっているのだと思う。
  • JAは、どうしても大勢の皆さんのためにとの考えになるので、対応が遅れたりするかもしれないが、それが歯がゆいといった意見も聞いたことがある。
  • JAは、農業の生産力の向上に力を入れるべきだとのご意見も出た。
  • ライスファームの資料に、課題がいくつか書いてあった。市街地住民からの苦情もあるようだ。水路など農業基盤、担い手をどうして行くかが課題にあると思うし、畦草刈りなども、農業生産の主力ではないが、とても手が掛かると聞いている。ご苦労があると思う。
  • 東信地方では、休耕田で牛に草を食べさせていると聞いた。
  • 生活環境課にも、苦情の電話がいくつも来るようだ。その場合、農業生産に伴うものは、ご理解いただくよう話しているようだ。市民の皆さんに理解いただくことが必要である。市の広報でもお知らせしたと思う。
  • 今年、市で食育推進計画を作ろうということで、学校教育、健康推進と農業も入ることになっている。作るところから、農業の大切さも理解できるように、幅広くとらえていくようにしたい。
  • 額は少ないが、だいぶ前から食の教育の一環で、各学校に補助金を出して、子どもたちが野菜や米を作ったりする取り組みをしている。十分とはいえないと思う。(産業建設部長)
  • 西小学校では、5年生が水田を借りて、耕作している。保育園は、保護者と子どもたちが、農業に触れる機会は重要である。かえって都会では、芋ほり大会をしたりすることが、ニュースになる。土はこんなに豊なのに、土に触ると汚れるといったような風潮が出てはいけないと思う。食育もそうだが、経験を次代につなげていくことが大切だと思う。民生部に今日の話を伝えるようにしたい。
    事業の実施に当たっては、ご支援をお願いしたい。物心がつくときが教育効果が高いと思う。
  • 学校給食で、生野菜を食べさせていないことが心配である。O157の影響などあると思うが、PTAからの要請もあるようだ。そこから変えないと、子どもに定着していかないと思う。(産業建設部長)
  • 学校現場でも、保護者の理解を得る努力が必要である。食べ物は、生の方がいい場合も多い。教育委員会へ農業サイドから伝えたい。
  • 学校給食では、米は地元産である。野菜は、地産地消で取り組んでいるが、機械化が進んでいる調理現場で、規格が統一された一定の量を確実に確保するのは、地元だけでは難しい面がある。
  • 私も小さいころは、トマトやきゅうりは、畑で取れたてが好きで、今でも塩をかけて丸かじりしている。リンゴももちろん丸かじりである。食べ物の感性を伝えていくことも大切だと思う。
  • 畦畔の維持管理の自己負担の制度は、定着させていきたい制度である。
  • 話し合いはしているが、JA、センター、行政が噛み合わない部分がある。常盤地区では集落営農を進めているが、平地区では野口ファームにお任せの雰囲気があって、自分たちで立ち上げようとの声がもうひとつない。(農業支援センター)
  • 仮に他の地区で、野口のような仕組みを作るのに支援していくことはできないか。野口のような長い歴史が必要なことなのか。
  • 山の中や町中の農地は、荒廃が目立つ。市では補助金を出して、景観作物を栽培していただいている。(産業建設部長)
  • 荒廃農地を考えるときは、用途地区の中と外を分けて考える必要がある。用途地区内は、相続のときに宅地並みに評価される。1ha所有していれば、相続税が払えない。貸せることもできないので、荒らしてしまう。行政も手を出せなくて苦慮している。農振地域内であれば、海ノ口地区のように中山間地の事業が入っている個所は、きれいになっているが、その他は荒れ始めている。行政の補助にも限度がある。支援センターの集落営農で、カバーしてもらうこともあるがそれも限度がある。米価でも上がれば別だが、困っている状況である。(産業建設部長)
  • そばの品目横断への導入は、国の方針からも大変厳しい。そばは収益性が低いので、国ではあまり考えていないようだった。山際の土地は、米以外の薬草などに取り組んでいるところもあるが、3年ほどで収穫になるようなので考えて行きたい。そばは、産地作り交付金で、1反歩あたり5万2000円から5万3000円くらい出ると思う。(産業建設部長)
  • 市全体で見れば、農地の75%がほじょう整備か終了している。小規模水田のかさ上げは、用途地域内の荒廃防止策として導入した面もある。制度を農振地域内まで広げることは難しいと思う。当面は、住宅地に荒廃地が増えないように用途地域内を優先したい。(産業建設部長)

5 その他
  • 今度の広報では、逆に農政サイドでの、市民の皆さんに農業を理解いただくような観点の内容でもう一度広報したい。
  • 野口、大原の皆さんの用水の管理はどのようにされているのか。
  • 田んぼ路で車を止めて、県外の方だと思うが風景を眺めている人が多い。癒しとの言葉が最近使われているが、田んぼの畦、水路、道など見るだけで癒される。その風景は、草刈りをしたり、水路を清掃したり手をかけていただいている農家の皆さんの苦労の上に成り立っていることを理解してもらうことが大切だと思う。
  • 用水を自然のままに生かす取り組みは借馬でも行われている。一番好きなのは、温泉郷に行く途中のゴルフ練習場付近の大町新堰は見事な風景である。農具川でも下流から河川整備されてきているが、葦が生えてきて、散歩道としてもいいところになっている。温泉郷南の雑木林を散策できるように整備したので中を散策する人も多くなった。大出でホタルの里づくりを進めているが、温泉郷とも連携している。外から訪れる人が、しっかり手入れがされ管理された自然を楽しむようになっている。逆にここに住む人が、農業に従事するしないに関わらず、家の周りをきれいにするなどの取り組みにつながればよいと思う。畦草刈りのことも、もちろん農業生産のためではあるが、景観を維持していく上でも必要なので何とか、住民合意が得られて、応援する手立てが作られれば良いと思う。
  • 個人的に思っているが、中国では、人口の1割、1億2千万人以上の人がおいしいお米を食べたいと思い始めているらしい。日本での米の消費を確保した上で、輸出することも可能だと思う。売る仕組みが弱いという人もいる。ここ2・3年踏ん張れば展望が見えてくると思う。
  • 全国市長会の勉強会に、農林水産省の方が来て、食料の必要量と人口から見ると、20年後には今の1.5倍の生産量がなければ食糧不足になるとの話があった。