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大町市保育園保護者会連合会

日 時 平成19年7月4日 午後7時00分から9時00分
場 所 総合福祉センター小会議室
懇談した団体等名 大町市保育園保護者会連合会
出席者 大町市保育園保護者会連合会会長ほか8名
市 側 市長 牛越徹
子育て支援課長 小日向とみ子
もみのき保育園長 田中美和子
子育て支援課児童係長 藤沢浩紀
記録 庶務課広聴広報担当係長 勝野礼二

○出席者からのご提案・要望等
 先日、各保育園から要望をまとめて陳情書を作成させていただき提出した。市長もご覧になっていると思う。即答できないものもあると思うが、お答えいただければと思う。

1各保育園からの要望について
(1)通園路等について
  • 各保育園から道路標識が無い、道路幅員が狭いなどの交通安全に対する意見が多く寄せられている。道路整備についてのお考えをお聞きしたい。
  • あすなろ保育園は、園児は、駐車場で車から降りて一端市道に出て歩道を歩き園庭に入っている。駐車場と園の間に金網があるが、それを一部開ければ市道に出なくて園に入れる。給食関係の業者の車両が出入りするが、頻繁ではないので安全面でいえばフェンスを取ったほうが子供のためには良い。登園、降園のときに、フェンスが開くようにしていただければと思う。予算もそれほどかからないのではないか。200人近く園児がいて、送り迎えの車両は、百数十台ある。園児が歩道をはみ出すこともある。敷地内は、歩道より幅も広い。給食関係の車両やごみ収集車が来る時間をずらすことができればと思う。
  • 美麻地区のオリンピック道路は整備されてから交通量も多い。青具地区の車道には分離する縁石があるが、千見地区の車道は歩道を白線で分けてあるだけである。除雪の問題もあると思うが、冬季間以外にガードレールを設置するなどの安全対策を県に要望してほしい。
  • 八坂の川手方面は、園児は、バスによる送迎をしている。山手方面は、保護者が送迎している。栃沢のバス停は、園児の送り迎えに利用している。写真もつけてあるが、雨や雪が強く降るときは、停留所の見える他の場所で雨風をしのいで、バスが着いたら停留所まで走っている状況である。危険なので、園児だけでなくお年寄りのためにも、雨風をしのげる囲いをつけていただきたい。また、国道19号を横断するときの安全のために、カーブミラーや園児横断中などの標識の設置を検討していただきたい。
(2)遊具について
  • 園庭の遊具、児童公園について、昨年は、他の市町村で遊具の事故があったが、市においては点検をしていただいていると聞いている。今後も、定期的に点検をお願いしたい。また、児童公園が無い地区もあるし、公民館の敷地に遊具があり、錆びていて危険と思われるものもある。これらに対する考え方をお聞きしたい。
  • 遊具の適正な管理について、かえで保育園の滑り台は登り口は1つで滑る台は2つある。そのうちのひとつが、プールの隅の方向に延びていて滑り下りるとき危険があるので、降り口にテープを張って使用禁止にしてある。何でも危ないという時代だが経験も必要。先生方も、何かいたずらしたら怒ってほしい。
  • 西山では、公民館にあった遊具を撤去、お宮にあった遊具も撤去した。地域にある遊具が管理の面で撤去されると、保育園にある遊具が地域において安心して遊べる個所になっている。しっかり管理していただいていれば、親もありがたい。
  • 遊具の点検は何年ごとに実施しているのか。予算が許せば、2年に1回くらい実施してほしい。
  • 3年前に大町市内の遊具を点検したとのことだが、八坂、美麻の遊具は、合併前で点検されていない。公民館にある遊具など危険と感じるものもある。一度点検をお願いしたい。
  • 遊具の点検の結果について、できるだけ市民に公表するようにしてほしい。市は遊具の点検をしているので、安心して遊んでほしいと思ってもらえるようにお願いしたい。HPで公表するのも有効だと思う。
  • 新しい児童遊園地を造ることは難しいと思う。古い遊具を撤去された公民館などに遊具を設置することでもいいと思う。
  • 美麻地区では、児童遊園地の設置の要望は千見地区からのものである。美麻地区では、千見地区以外には設置されているので立派なものでなくても子どもが遊べる場所がほしいとの要望である。おやき工場の裏にグラウンドがあるので、そこに設置していただけたらと思う。
  • 八坂地区にも、集落によっては公園がない地区があるので、ほしいとの声がある。
(3)帽子について
  • 園児の帽子の件だが、保育園の先生は、帽子の色でどの学年がどこにいると把握されているので、毎年色を変えていると説明された。中学校では、入学したときの色を、3年間使っている。保育園の今のやり方だと、毎年帽子を買うことになる。年下の兄弟姉妹がいない家庭では、1年で使えなくなってしまう。
  • 園によっては、そのまま帽子を使っているところもある。同学年でクラスが多い園はクラス別に色を変えている。他の園では、帽子を上の学年になっても使う運用ができると思う。ただし、子どもたちの中には上の学年になって、帽子の色が変わるのを楽しみにしている子もいると聞いている。帽子は、一つ870円、ニットの帽子は580円である。
(4)障害児保育について
  • 発達障害、知的障害のお子さんに対する保育の考え方についてお聞きしたい。先生方だけでなく、同じ園に通う子どもたちの保護者の考え方も園によってまちまちではないかと思う。
  • 小学校に入学するとき、施設に入るのかどうか保護者に不安があると思う。八坂では、ある子の場合、卒園したら施設に預けるしかないと保護者は考えていたようだが、小学校でも一緒にやろうとの周りから声があって小学校に通っている。先生方や友達全員でケアしている。重度の障害を持つ子どもの保護者は、小学校、中学校と子供の将来のことを心配して考えていると思う。
  • 発達障害の園児にとっては、保育園の時期はとても大事。他の子と同じように同じ環境で小学校に入る準備をしていければという意見が多かった。先日、青少年育成市民会議に出席したが、19年度の市青少年健全育成基本方針の趣旨の中に、「家庭、学校、地域、行政が機能を発揮しつつ、一体となって」という部分がある。個人的には、市は子育て支援に力を入れてくれていると思う。いいところをどんどん伸ばしていただいて、大町市で育ってよかったと言われるようになってほしい。しかし、市はがんばってくれていると感じるが、学校や医療機関などでは、連携がうまくできていないと思うことがある。市で心配してくれて紹介していただき、障害を持つ子の親が医療機関に行っても、医療機関も学校もそれぞれ独立していている気がする。もっと市が、学校の運営に取り組んでいただいてもいいと思う。
  • 保育園と小学校の連携不足の具体例として、保育園時代は先生がその子の特徴を理解してくれているが、小学校に入って悩みのすべてを学校の先生に伝えることができないことがある。子どもの様子を一から小学校の担任の先生に伝えなくてはいけない。その先生が次の年もいるとは限らない。そんな不安があるようだ。保護者も努力が必要だが、言葉で説明しにくい部分を分かってもらうために苦労しているようだ。
  • 医療機関のことで聞いた話では、保護者が子どもを市の職員のアドバイスで受診させたとき、「市の職員のアドバイスできました」と医師にいうと、その医師が、「なぜ市の職員がそんなことを言うんだ」と言われたらしい。せっかくみんなでその子のことを心配してアドバイスしたのに、医師は、あまり良い顔をしないことが多いと聞いた。
2その他意見
  • 5年前に東京からIターンした。当時1戸建ての平屋の村営住宅とアパート形式の地域振興住宅があり、1戸建てに入りたかったが空きがなく地域振興住宅に入居した。1戸建てが空けば、優先的に移れるようにしますと約束した。明野地区で、1戸建てが空いたので問い合わせをしたら、「市ではそういうことはできない」との回答だった。八坂村当時の話もしたが「大町市は大町市である。親御さんを呼び寄せて人数が増えるなどの特別な理由がない限りできない」と言われた。昨年1戸建ての入居者を募集したが、応募がなかったので希望したが、それでもだめだと言われた。
  • 八坂の、相川トンネル付近から明野地区にかけて、携帯電話が圏外である。災害時の連絡が心配。
  • 市の防災無線だが、何年か前の商店街の大火の時には放送が聞こえなかった。屋内にいても、屋外にいても聞こえるシステムを作ってほしい。市のメールマガジンを活用することもいいと思う。PRが足りないと思う。
  • 保護者会長になり、市から講習会などの通知が来るようになった。市民の参加について、力を入れていると感じた。まちづくりは、人である。子どもたちからお年寄りまで、人を育成する仕組みづくりを作ってほしい。
  • 東小学校では、鼓笛隊の演奏などクラブ活動の指導者を保護者の中から募っている。地域で子どもたちを育てる取り組みの一つだと思う。
  • 市長から率直なお話を聞いて、初めて市政を身近に感じた。身近な話の中に答えがあるのだと感じた。Iターンして9年になる。自然に惹かれて大町に来て3年前に二ツ屋に家を建てた。子どもを伸び伸びと育てたいと山際を選んだが、実際に住んでみて確かに自然は豊かだが熊の出没など外で遊ばせられないと感じた。熊の出没、道路は危険、川や湖には子どもだけで行ってはいけないなど規制が多いと感じた。今回の保護者アンケートでも同様の意見があった。山際を間伐してくれて、見通しが良くなって安心した。自然を損なわずに安心して歩けるような環境整備をお願いしたい。

○市長からのお答え、提案

 私自身、昨年の7月に大町に帰ってきて、ちょうど1年になる。市政について少しPRさせていただくが、お手元に「きらり輝くおおまちダイジェスト版」をお配りした。地方公共団体は地方自治法の定めにより、長期計画を策定して計画的な行政を進めることになっている。市では、昨年度の夏以降、市総合計画審議会で審議いただき第4次総合計画を策定した。19年度を初年度として28年度までの10年間を見通した計画である。
 その中の前期の5カ年の計画が、このダイジェスト版である。基の計画は143ページあるが、概要をまとめたものである。表紙を見ていただきたいが、「美しく豊かな自然 文化の風薫る きらり輝く おおまち」とあるが、これは、10年後の大町のまちづくりの将来像として決めたものである。この中の「文化」は、文化財や、現在さまざまな文化活動をしていただいているそうした文化の風が薫る、そんなまちを目指したいというものである。
 そして、市民の皆さん一人一人の笑顔が輝くようなまちづくりを進めたいと考えている。8ページでは、具体的な「目指すまちのテーマ」を書いてある。政策の柱と考えていただきたいが6つある。「市民に、より身近な市政のまち」、「活力あふれる豊かなまち」、「安心・安全なまち」、「快適な生活基盤のあるまち」、「潤いのあるまち」、「人を育むまち」である。14ページには、「人を育むまち」の重点施策が記載してある。「豊かな人生を送れる生涯学習の推進」、「幼児教育の充実」などである。これらを、政策の柱としていきたい。143ページある詳しい計画には、今後5年間、10年間、取り組む施策テーマと方法を記載している。

 5ページに戻っていただきたいが、ここに、まちづくりの基本理念、まちの将来像、まちの経営像が書いてある。基本理念の「市民参加と協働の市政による地域の再生」は、市民一人一人が、市政に参加していただき、市民の皆さんと行政が協力し合い、あるいは市民の皆さん同士が協力し合う、そんなまちづくりを現したものである。なぜこれが必要かというと、大町市に限ったことではないが、大きな社会の変化、例えば少子高齢、人口の減、三位一体の改革、地方分権といった中で、住民の皆さんと直接接する市町村の役割が重要になってきている。
 今までは、行政は市に任せておけばとの考えがあったが、これからは、市に任せるだけではうまくいかないことが出てきた。ひとつは、行政がこれまで蓄積してきた課題克服のためのノウハウでは、市民の皆さんのご要望が多様化する中で、対処できなくなってきていることがある。これからは、行政に任せておくだけではなくて、市民の皆さんにも一緒に考えていく、一緒に取り組んでいただくことがとても大事になってきている。これは、大町に限らず日本中どこでもそうだと思う。私は、市民の皆さんからご意見・ご提言をいただいて、一緒に市政をつくっていきたいと考えている。それを市の方針として、このように計画の中に位置づけをさせていただいた。今日のこの行政懇談会も、皆さんから市政についてご意見、ご提言をいただき、一緒に知恵をだしていただきながら進めていきたいと思う。
 これまでにも多くの市内のグループの皆さんと懇談させていただいた。もうひとつ、地域懇談会という、地域ごとにご意見、ご要望を聴く機会も作っている。これは、今月からスタートして、これまでに六九町、九日町、上仲町、下仲町の皆さんと懇談した。中心市街地の活性化がひとつのテーマになっているので、中心市街地にある自治会の皆さんを皮切りに始めた。地域からご要望があれば、1自治会単位でも、複数の自治会が連携した単位でも開催していただき、そこに出掛けて意見交換をしたいと考えている。これらは、市民の皆さんに是非、市政に参加いただきたい、協働の気持ちで積極的なご提言やご意見をいただきたい、そんな考え方から進めている。限られた時間だが、一生懸命意見交換させていただきたい。

1各保育園からの要望について
  • 先ほど申し上げたように、行政懇談会の本当のねらいは、一緒に知恵を出していくことにある。アンケート調査も行っていただき集約してあるので、ご意見やご質問いただくのはもちろん結構だが、要求するとか陳情するという姿勢ではなくて、提言する、一緒に考える、そんな気持ちでお話し合いをしたいと思う。四角四面の行政としてのお答えをするつもりはまったく無い。
(1)道路、通園路について
  • 保育園を巡る道路、駐車場、除雪の課題があがっているので、それについて、まずお答えしたい。道路整備には、大きく分けて2つある。ひとつは、身近な道路の整備、もうひとつは、観光や産業立地の面からの地域を貫く基幹的な道路の整備である。基幹的な道路整備は、簡単に言えば、高速交通網にアクセスしやすいことにある。
     たとえば、松本と糸魚川の100km間を「地域高規格道路松本糸魚川連絡道路」として10年位前から計画しているが、良い悪いは別にして、前田中県政のときには、大規模な公共事業は悪だと本人がはっきり言っていたが、6年間ほとんど計画が進んでいないのが実態である。この地域に住んでいる人達の生活の利便性、この地を訪れる観光客の皆さんが渋滞無く通行できること、ここに産業を立地している皆さんの物流など、どの面をとっても高速交通網は必要だということで、今年、村井県政の中で、どんな道路網が必要か大規模な調査をしていただいている。その中で、必要なところから道路整備ができればと期待している。
    また、昔のように地域を分断していく道路整備ではなくて、個所によっては地域に影響の無いように施工する部分もあるし、今ある道路を改良して時速60km以上の高速性と安全性の両方を考えながら、たとえばひとつの案として、大町から南では、今ある高瀬川右岸道路をさらに立体交差化させて、安全性を高める方法もある。そんな手法で、糸魚川までの100km間を便利な道路にするように進めることも考えられる。この道路整備の主体は県なので、そのところは県が行い、場合によっては国の支援をいただくこともあると思う。

     次に、身近な道路の整備だが、道路財源はなかなか難しい。拡幅する場合は、用地を取得して、そこに道路を造るが相当なお金がかかる。特に街中では、家が建て込んでいたりして、土地を譲っていただくことも難しい。大町市の財政力からすれば、何百メートルも一気に改良することは難しいので、少しずつ改良することになる。
     そうした中で、はなのき保育園の移転改築を進めているが、国道から改築先の東洋紡績大町工場社宅跡地までの道路は、都市計画道路の計画がもともとあって今まで手がつけられなかったが、用地を東洋紡績が無償で提供してくれたので、19年度事業で両側に歩道がある道路を整備する。部分的には、この道路のように改良は可能だが、今のはなのき保育園の南の大町総合病院の北側の道路を拡幅できるかというとなかなか難しい。この例を出したのは、この道路は冬期の除雪時に除雪車が入らないが、その理由は幅員が狭いからではなくて、除雪した雪を置いておく場所が無いからである。お詫びになるが、そうしたところも、徐々にではあるが除雪のためだけではなく、園児の皆さんの登園、降園時に必要なスペースを確保するために進めたいがなかなか難しい。
    しかし、ガードレールやカーブミラーの設置などで、安全性を確保する手法もあるので、個別の園の事情で要望をいただいてあるので、どの程度の改良が可能か道路を担当する建設課にこの資料を回して、それぞれの具体的な対応策を検討したい。そして、できるところから手をつけて行きたい。ただし、一気に全部やることはお金のかかることなので、優先順位をつけて危険な個所から順番に年次計画で進めることをご理解いただきたい。
     次に、駐車場が狭いとのいくつかのご意見をいただいている。あすなろ保育園などは園児数が多く、送り迎えの時には大分、道路や駐車場が混雑するとの要望をいただいている。私も現場を見て確かにそうだと思う。周辺に、小学校があったり、公民館があったり、駐車場のスペースはあるが、逆に小学校や公民館で催し物があったときに道路が混雑して保育園の送り迎えに支障が出ている場合もあるようなので、何とか改善したいが今のところあの地域で用地を提供していただくことは難しく、時間がかかるかもしれないがご要望いただいているので方策を検討したい。包括的に申し上げたが、具体的にここを改良すればなどとのご意見、アイデアがあればいただきたい。それも検討の対象に入れていきたい。
  • あすなろ保育園の駐車場と園との間にある金網は、一部開ければ駐車場からのアクセスは便利だが、園の管理の面で言えば、子供たちがそこから出て行ってしまう心配があるのではないかと思う。今日は結論は出ないので、園児が歩道に出なくて園の敷地の中を通ることが可能かどうか、いくつか物理的な課題と園の管理上の課題の面からしっかり検討してもらいたい。
  • 千見地区の県道の歩道に関するご要望だが、建設事務所の管理なので、市の建設課からきちっと伝えるようにする。建設事務所から、自治会のほうに現地での立会いなどご相談があると思うが、保育園の保護者会からの要望だとも伝えるようにする。よろしくお願いしたい。
  • 国道19号の管理は、国土交通省長野国道工事事務所で行っている。安全標識など規制の関係は、警察でしている。設置しすぎても景観の問題もあるので、どんなものが必要か、効果的か、教育委員会と連携しながら子育て支援課のほうで調整をさせていただく。バス停の改良だが、現状は土手から片屋根をひさしのように出したようになっていると思う。横に壁をつければ、歩道が使えなくなる。バス停を移す必要があるかもしれない。子育て支援課から、八坂支所に課題を提起してもらいたい。
(2)遊具について
  • 園庭の遊具については、常時、園のスタッフがいるので定期的に点検して、危険なものは撤去していると思う。
  • 市長は、市の施設で事故があれば責任を問われる。管理上の問題ということで、危ないと思うものを全部撤去してしまいがちであるが、子どもたちから全く危険を排除して純粋培養のようにしてしまうのはどうかとの考え方もある。地方公共団体は、施設の瑕疵による事故で、訴訟を起こされている事例もある。つい、守る方向になってしまう傾向は、各園でも市全体でもそうだと思う。それがいいことなのかというと、この会の前の会議でもそのことを厳しく指摘してくれた人がいた。あれもだめ、これもだめという教育より、むしろ子どもたちに小さな危険を経験させることで、大きな危険を免れる技術を得ることができると話されていた。私も個人的にはそのとおりだと思う。あまりナーバスになりすぎない方がいいと思う。保育園に遊具がゼロになってしまう。
  • これからも遊具が定期的にチェックされ、遊ぶ子どもたちに目が行き届くようにしていきたい。かえで保育園の滑り台については、ご意見の内容を連絡しておくので、現地で話し合いをお願いしたい。いつまでも中途半端にしておくより、1本はずすか移動するか検討したほうが良いと思う。
  • 保育園、都市公園、児童公園などの遊具の点検を、3年ほど前に市内いっせいに実施した。危険な遊具は、修理したり、撤去した。新設したものもある。園の庭が狭くて、移動すると運動会のトラックが作れないなど各保育園に事情がある。
  • 遊具の点検だが、新設の遊具には保証の期間がある。日々の点検は、保育士が毎日している。
  • 問題がおきて大騒ぎするのではなくて、特に小さいお子さんが使う遊具なので、定期的に管理することは大切。毎年、日を決めて点検することを検討したい。
  • 保育園の遊具は、保育園のスタッフが管理する体制について検討する。危険だからという、排除の論理で、危ないから撤去とならないように、保護者の皆さんとお話し合いをしていきたい。
  • 児童遊園地についてだが、常盤地区の南部と美麻地区に設置の要望がある。常盤地区は確かに、子どもたちの遊び場だけでなく公共施設があまりない。去年も地域からそんなお話をいただいている。子どもたちを気楽に遊ばせられる場所、昔なら神社の境内で子どもたちは工夫しながら遊んでいたが、そんな場所を活用することも考えていきたい。限られた財源の中で、新しいものをどんどん造っていく時代ではなくなってきている。今あるものを活用することも、あわせて考えていきたい。
  • 児童遊園地を設置するには、子どもの遊び場に加えて駐車場が必要になる。すぐに解決することは難しい。
  • 美麻地区には、集落ごとにしっかりした遊び場が確保されていると思っていたが、まだ、整備されていない個所があったのかと思う。
  • メンドシーノの皆さんと交流会をする施設の庭は使えないのだろうか。
  • 市の制度では、児童遊園を設置する場合には、地区が事業主体となって、そこに市から補助金を出す仕組みになっている。補助率は、4分の3と手厚くなっている。制度の活用を検討してほしい。完成した後の維持管理も地区で行う仕組みになっているので、持ち帰って検討してほしい。
  • 一番早いのは、市の補助金でなくて、自分たちの協働の力で設置する方法である。例えば、鷹狩山の山頂付近の整備をしている団体は、全てボランティアで事業を実施している。市は、きらり輝く協働のまちづくり支援金で、支援させていただいている。八坂地区でも、切久保地区では番場沢の園地整備を協働の力で実施している。あずま屋くらいは日曜大工で作っている。地域の賛同が得られれば、そんな整備の仕方も手法の一つだと思う。
(3)帽子について
  • 園児の帽子は、3年位使えるのであれば、そのまま使うのがいいとも考える。管理するほうの、帽子の色の認識の問題ではないだろうか。
  • すべての園で同じことをする必要はない。それぞれ個性があっていいと思う。園と保護者の話し合いで決めていけばいいし、そのほうが望ましい。管理の面で行けば、年少さんがいつも赤色の帽子である必要はない。この場で結論は出ないので、園ごとに話し合うことがいいと思う。
(4)障害児保育について
  • アンケートを読ませていただくと、発達障害、知的障害のお子さんの保育に関して、2人の保護者が課題を記載している。先生方がケアしてくれて、どんぐり保育園でよかったとの意見をいただいている。現在9つの園で、53人の障害児を受け入れて保育している。園児の総数は、679人なので、約8%になる。その53人のお子さんをケアするのに、加配で23人の先生についてもらっている。機械的に配置しているのではなくて、お子さんの障害の程度によって、一人に一人を配置したり、二人に一人の先生を配置して実態に応じてケアしている。園でお預かりしている時間のケアは、なんとか賄っているが保護者の一番の願いは、先生にも、他の保護者にも障害児をケアしていく気持ちを持ってもらいたいのだと思う。
    また、養育上の、医療上の相談が必要なときに、相談できるネットワークを作ってほしいとのご要望もあると思う。県立の子ども病院がネットワークに力を入れているので、市が窓口となって橋渡しをしていきたい。保護者全体が、そういった課題に共通の認識を持てるような環境づくりも行政の役割だと思う。今年の3月、4月に卒園式、入園式に出席した。多動性の子どもが、20から30人に1人いることを知った。自分の育った時代には、そんな言葉はなかったが、医療上のケアや、養育上のケアが確立されてきているので保育の現場で活用していきたい。こうした課題は、現場でのマンパワーで解決することとなると思う。職員はできるだけ配置しているが、不足があれば言っていただきたい。
  • 私個人の持論としては、社会は、障害を持つ人も、スポーツができる人も不得手の人も、様々な人が集まっているから社会だと思う。障害のある人も普通にこの社会で暮らしていくことが原則である。それにより、社会の健全性、多様性を維持できる。
    小中学校でもできる限り、環境が許す限り、本人が望む限り、同じ教育を提供するべきだと思う。先日、平地区人権を考える市民の集いに参加した。そこで、幼いころに両腕をなくし県職員として福祉の職場で働いていた人の講演を聴いた。当時は、学校に来なくていいといわれたそうだ。それが、当時は温情だったのだと思う。本人は、栃木県の施設で勉強して資格を取り、県職員に採用されて長い間お勤めされた。そのとき私は、それぞれハンディキャップを負った人、もっと言えば、性格が明るい人、暗い人、背の高い人、低い人、やはり一つの社会の中で、お互いのよさを認め合い、お互いの違いを認め合い尊重しあって暮らしていく社会が健全だと思った。
    子どもの育っていく過程にふさわしい環境を本人の選択に委ねて、それを用意していくことが原点だと思う。そのとき大事なのは、周りがあの子がいれば家の子の勉強に差し障りがあってなどの発想だけはしないように、そんな雰囲気作りをみんなが共通の認識として持っていく必要があると思う。
  • 保育園、小中学校、大町総合病院も市立だが、必要に応じて連携をとっているつもりである。連携とはいっても、例えば、西小学校なら校長先生を中心として、PTAやさまざまな西小学校を取り巻く環境の中でみんなで意思決定をして進めている。したがって、学校によってやっていることが違う場合もある。学校間で連携をとる必要があれば、教育委員会が橋渡しをする。保育園と学校の連携では、市役所が調整をする。具体的に、連携が不足していたことがあれば教えていただきたい。
  • 保育園から小学校に入学するときには、保育園と小学校の先生が一人一人のデータの情報交換会をしている。入学後も続けて開催している。個人情報の取り扱いは難しい面もあるが、通常の情報を交換できる仕組みはできている。個別にあれば、保育園なり小学校にご相談いただきたい。
  • 医師の対応では、気持ちが伝わりあえばいいが、コミュニケーションには、言葉でも文書でも限界がある。受け取る側の感度の問題もあるが、気持ちを受け止めてもらいたい願望はある。コミュニケーションの問題で、大町病院の医師にも伝えた事例がある。病気は、メンタルの面でケアすることによって、回復が早くなるとの研究成果があるようだ。自分の病状について分かりやすく説明してもらえるだけで、気が楽になることがある。医療機関も心がけていかなければと思う。医療機関に限らず、行政にも求められていると思う。
2その他意見
  • 市営住宅の取扱いについては、基本的には長野県中そうであり、県営住宅も同じ考えで徹底している。公営住宅は、住む家がない人に提供するのが原則。通常空きを待っている人がいるが、すでにアパートであれ、住む場所が確保されている人が先にとってしまうことは優先権を認めることになる。公営住宅法の基本的な考え方は、今、住む場所のない人にまず提供することにある。八坂村当時、そうした運用をしていたかもしれないが、原則から異なる運用をしていたことになるのではないか。大町市のお答えは、全国標準の基本的な考えに沿った運用をしている。言い方は失礼だったかもしれないが、今、私が言ったような趣旨をお話したかったのだと思う。
  • 携帯電話の通話可能地域の拡大については、民間のサービスなので、行政は要請するだけになる。県の情報政策課でこの仕事に関わったときに、個々の市町村でなく県から要請をしたことがある。7〜8年前に比べれば、大分不感地区は少なくなった。県の情報政策課に要望をあげていく。
  • 防災無線については、19年度予算で旧大町市地区と美麻地区、20年度で八坂地区を全面的に更新する。デジタル式にするが、2つ課題がある。屋外のスピーカーと屋内の伝達装置の2つを考えなければならない。屋外で、例えば農作業をしている人に知らせることは大切なこと。しかし、屋内にいる人には、家の気密性の向上もあり聞き取れない現象がある。そこで、屋内用のスピーカーも整備する。屋内用は個人の資産になるので、個人で買ってもらって、市から補助金を出す方向で検討している。いらないという人への情報伝達をどうするかが課題である。防災に関する情報と行政に関する情報をお知らせする防災行政無線は、自分に関係ない放送は騒音になるのでボリュームを絞って、いざというときに役に立たない恐れがある。情報の内容について今後整理していきたい。
  • 市のメールマガジンは、システムを使いやすくしながら、PRしていきたい。
  • 地域を作っていくのは、最後は人である。がんばる人が出てくれば、それに続く人が出る。子ども会では、リーダーを育てる取り組みもしている。そのリーダーが、次の世代を育てる仕組みがある。人づくりは地域づくりの原点だと思う。人づくりは、言うは易しいが、実際は難しい。行政が音頭をとってやるほうがいい場合と、行政が表に出ずに様々な団体が子育て支援も含めて子どもたちを健全に伸ばしていく仕組みの中で、リーダーがつくられていく場合もある。スポーツや文化など様々な団体の活動に、子どもたちを出していくことも重要。学校や地域の枠組みを越えた体験は大事だと思う。
  • 一昔前は、学校は完結した社会で、できるだけ外から言われないように学校の中で教育を完結しようという時代があった。今は、学校が地域との密接なつながりの中で、子どもたちを育てる教育を進めている。例えば、地域のお年寄りとの交流などがある。
  • これからのまちづくりは、俺たちもやるぞ、みんなでやろうという方向になってほしい。今日少し心配していたのは、子育て中の皆さんは、関心が子育てに集中するあまり、地域づくりとかまちづくりなどの広い関心を持っていただいていないのではないかと思っていた。その心配は杞憂だった。子どもを育てることで社会と接点を持ったからには、どんどん地域づくりに参画していただきたい。例えば、危険個所への安全標識の設置だとかがあるが、子どもたちのためにと提言したことは、実は地域のみんなの安全のためにもなっている。以前住んでいた地域で、子ども会や公民館活動を通じて、地域の皆さんと交流が深まり今でも連絡があったりする。自分が、地域社会に生きる社会人として自立した気がした。保護者会の活動を通じて地域へも提言していってほしい。
  • 自然の中で子どもを伸び伸びと育てたいと、せっかく大町に住んでいただいたのに、そのメリットを生かせないのは残念。熊は昨年は全国中で出没が多かった。2年前も多く、山の実の実りが少なかったのではといわれたが、昨年も同じことが言われた。また、猿の出没も大きな問題になっている。市でも、モンキードッグによる追い払いや駆除などで猿が出てこない対策をとっている。さらに、人間の生活域と山との境目の里山のふもとの部分を間伐して、動物にこの先は危ないと知らせる取り組みもしている。18年度では、長畑付近で間伐が進んだ。間伐を進める上での課題は、所有者は、経費がかかるだけになっていることにある。今年も秋口から二ツ屋も行う予定である。 
    屋外で子どもたちが遊ぶことだが、交通量の少ない田んぼ道などで遊んでもらうことも、田の畦を壊したりしなければ良いのではないか。湖や川に行ってはいけないということは、学校が規制しているのかもしれないが、自己責任でどんどん破っていけばどうか。自己責任の中で、学校が禁止していても親と一緒なら許される。子どもだけだと想定外の危険があるが。
  • 広報おおまちは情報満載だが、例えば子育てについての記事は読むが、そのほかの記事はあまり読まないのではないかと思う。やり方も工夫したいが、行政は一生懸命PRしているのに目に留まらない悔しさはある。より見やすくと、字を大きくしたりページ数を少なくすると情報量が減る。田中前知事の時代に、広報紙をやめて月1回の新聞紙に掲載する方法をとったが、最初は読まれたようだが、最近はあまり読まれていないのではないか。慣れてくると、あると安心して中を見なくなる傾向があるのかもしれない。そこを反省して、もっと見ていただきやすい、関心を持っていただきやすい紙面づくりに工夫したい。
  • 懇談の中ですべてのご質問にお答えできていないが、市政は身近なものなので懇談会以外でも「市長への手紙」、「市長へのメール」でもご意見をいただきたい。いただいたご要望はすぐに実現できない課題があるものもあるが、新しい市政になるのではないかと期待をいただいているこの時期に、ご意見、ご要望をいただく仕組みをしっかりと作っていきたい。