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大町商工会議所女性会

日 時 平成19年2月6日 午後1時30分から3時15分
場 所 大町商工会館 大会議室
懇談した団体等名 大町商工会議所女性会
出席者 大町商工会議所女性会 会長ほか15名
市 側 市長 牛越徹
商工労政課長 降旗和幸
商工労政課商業労政担当係長 丸山進
記録 庶務課広聴広報担当係長 勝野礼二

○出席者からのご提案・要望等
(1)人口増加対策
  • 合併してから1年間で、463人人口が減少している。理由は、市街地の問題、働く場所の不足による若年層の転出、寒冷積雪地であること、少子化などの影響と思う。各商店の心構え、意識改革をして、お客様によい応対をしてほしいと思う。
  • 大きなイベント時に、本通をフリーマーケットにするために、一定の時間歩行者天国にしてほしい。空き店舗も、販売に、コミュニケーションに活用してほしい。市の協力をお願いしたい。
  • 団塊の世代の大量退職を控えて、その受け入れ策として、滞在型の市民農園を活用して交流を深め、人口の増につながればと思う。
  • 固定資産税の見直しをお願いしたい。他地域の人が建物を借りようとする場合、固定資産税が高いと難しい面がある。
  • 市の予算では、すべての面で縮小するのではなくて、必要、不要について、市民の意見を反映して、住みよいまち、安心して住めるまち、住民に優しいまちを目指して、きらりと輝く大町にしてもらいたい。
  • 冬の大町は、雪が、無くてはさみしいが、特に、中央通に出る枝の道の除雪をお願いしたい。必要経費だと思う。
  • 積雪15センチのときに除雪してもらえば、その後の15センチは、自分達で片付けられる。30センチの積雪を、一度に除雪することは大変である。
  • 本年のように雪が降らない場合には、除雪の予算はどうなるのか。
(2)大町病院について
  • 高齢化社会の中で、医師、看護師には医療技術だけでなく、患者の心を汲み取った心のケアが重要である。大町総合病院の改革が、人口増にも良い影響を与えると思う。
  • 大町総合病院は人気がなく、存続が心配されていると聞いている。各地の病院で医師が不足していると報道されている。市の医師の確保対策と予算についてお聞きしたい。
(3)市職員、市議会議員について
  • 市の職員は、寒冷地手当という手当てがあると聞いた。どういうものなのか。
  • 市会議員が、視察に行っているが、得るものをもってきているか疑問。
  • 総合福祉センターで行っていた住民票の発行事務がやらなくなった。お年寄りや車を運転できない人にとっては、不便になった。
(4)観光振興について
  • 市のすばらしい観光資源を生かせないでいる。昨年のJTBの調査では、リゾートで行きたいところは、長野県が51.8%の支持を集めている。誘客のための知恵を出さなければならないと思う。ひとつは、リピーターを増やす施策が重要だと思う。もうひとつは、外国人観光客の誘客策では、特にアジアの富裕層をターゲットにして、雪を目玉に日本の文化を体験する企画はどうか。日本国内でも、雪の降らない地域に、的を絞ればと思う。また、観光協会、商工・農業関係者、行政が連携することが重要。田にカマクラをつくり、イルミネーションで飾り付けるなどの冬を楽しむ企画は面白い。山中湖では、イルミネーションで道ができていて、それを見に観光客が訪れている。
  • 信濃大町駅前のパン屋さんが閉店すると聞いた。さみしくなる。観光客に来てもらわなければ街に元気が出ない。様々な団体が連携して頑張りたい。
  • 商店の経営者の高齢化が進んでいる。団塊の世代の退職者に、店をやってもらうことに対して、支援すればいいと思う。中央通の一部の区域に集中的に行うことが良い。まちなかの振興に、自分達も頑張りたい。
  • 私達女性も元気を出して、イベントを計画したい。自分達の会社のPRや物産の販売を考えている。市に支援していただけるものがあるか。

○市長からのお答え、提案
 この地域の閉塞感、景気の回復が見えてこない状況の中で、昨年の12月に、平成19年度を初年度とする、市の第4次の総合計画基本構想を市議会で議決をいただき定めた。市の目指す将来像は「美しく豊かな自然文化の風薫るきらり輝くおおまち」とした。大町市の将来像とするところは、「きらり輝くおおまち」である。ここに住む市民一人一人が、笑顔できらりと輝くような、それを通じてこの地域に元気が出るような、そんな願いを込めたものである。具体的には6本の目指すまちのテーマ、政策の柱がある。

(1)人口増加対策について
  • 地域経済の活性化を考えると、一定の人に住んでいただかなければ、また、観光客に集っていただかなくては、地域に元気が出ない。総合計画基本構想の中では、将来目標人口を平成28年で30,000人と定めてある。目標人口の設定は、計画行政や予算編成の上からも重要な数値。この目標について、「低すぎる。増やすことを考えてほしい」というご意見もあるが、日本の総人口が減少に転じている現状と、当市の最近の人口の減少の傾向から、定住対策をしての増加分も見込んで実現可能な数値として算定したものである。現在の減少傾向から試算すると、平成28年には、27,000人との数値もある。目標人口の確保を目指して、定住対策や産業施策を進めたい。
  • 定住対策には2通りある。ひとつは、雪対策や高齢化の中で、暮らしの便利さを確保すること。身近な商店街の活力の維持も含まれる。もうひとつは、雇用の場の拡大、確保である。その方法は、いまある企業の事業の拡大と新しい産業の誘致である。定住促進の対策を、多彩に進めていきたい。
  • 産業誘致の具体策としては、東京にある財団法人日本立地センターを通じて、大町市の工業用地の情報などをお伝えして、地方に進出予定の企業に働きかけていきたい。必要な予算を新年度で計上する。
  • 総合計画では、観光交流人口を400万人に設定した。現在の年間観光客数は280万人だが、増やしていきたい。国営公園は、21年ころには開園してくれるのではないかと期待している。観光はこの地域の活力を生み出していくひとつの柱である。
  • 商店街の意識改革のお話があったが、大町の人は、もちろん悪意ではないが、無愛想なところがあるかもしれない。また、謙遜の意味もあると思うが、「大町なんてダメせ」という人もいる。謙遜で、美徳の面もあるが、あまり言い過ぎると、「この人たちは、自分の地域のことを好きだと思っていないのかな、誇りに思っていないのかな」と思われてしまう心配がある。商店街の人たちだけでなく、市民全員が郷土に愛着を持ち、その気持ちを素直に口に表していけばと思う。
  • 都市部で退職する団塊の世代には、ふるさと回帰の傾向があるようだ。600万人とも言われるこの世代を、呼び戻し、来ていただき、穏やかなこの地域で過ごしていただきたい、というような気持ちを込めた対策が必要だと思う。
  • 東京にNPOふるさと回帰支援センターがある。アンケートでは、長野県は北海道に続いて人気の第2位だそうだ。美麻地区の市民農園の取り組みもある。大町の魅力を発信していきたい。
  • 市街地の固定資産の価格については、適切な見直しは必要。評価は3年に一度見直している。ここ数年は、毎年減少の傾向にある。適切な見直しをして、負担が過大にならないようにしたい。
  • 空き店舗の利活用では、市で家賃への助成事業で、ここ数年、毎年3〜5件程度支援している。事業ができてから20件くらいの実績がある。制度の活用をお願いしたい。行政もできるだけお手伝いしたい。
  • 予算編成にあたっては、縮小という考え方でなく、住みよいまちづくりのために必要な経費を計上していきたい。一番大事なことは、市町村は財政活動を通じて地域の基盤を作ると同時に、資金を地域経済に提供しているということ。公共投資は一定の経済効果を持っている。市の財布は大きいとはいえないが、仁科台中学校やはなのき保育園の整備は、計画に従って進めていきたい。
  • 除雪関係では、たしかに横の通りの除雪がされず、踏み固められた個所がある。市では、市道の中で、除雪する路線を指定している。通学・通勤のための幹線道路は最初に除雪する。歩道も一部の除雪となっている。これは、機械力が投入できないこともある。横の通りで、人通りの少ない道路は、対象になっていない。除雪の方法も含めて、このままでいいのか、時間をかけて検討したい。
  • どの予算も同じだが、使われなかった予算は繰り越して翌年度に活用している。
(2)大町病院について
  • 全国の、特に地方の病院の医師不足は深刻。なかでも産科医、小児科医が少ない状況にある。県市長会でも大きなテーマになった。県に医師確保のための、予算の増額をお願いした。
  • 大町総合病院は、主として信州大学から医師を派遣していただいている。そこで、私も2度直接訪問して、医師の派遣についてお願いをしている。大町総合病院の課題は、患者さんの振り分けの基礎となる内科の充実と常勤の医師がいない脳外科と耳鼻科である。
  • 脳外科の医師の不足は、医療制度の改革が影響している。医師の養成課程の変更があった。その結果、医師が、都会の大学病院に集まることとなった。信州大学でも、派遣する医師がいない状況にある。脳外科は緊急医療時に備えて、3人体制が必要。現在は、安曇野日赤に医師が集約されて緊急時に備えている。引き続き派遣をお願いしているが、簡単ではない。派遣に備えて、人件費など必要な予算は確保する。
  • 心のケアのお話があったが、看護が温かく心がこもっていれば病気の治りも早いと思う。
  • 病院の改善では、市長就任以来、7回病院のスタッフと話し合いの場を持った。対応が良くなったといわれることもあるが、よくない事例も聞いている。不断の努力を続けていきたい。
(3)市職員、市議会議員について
  • 寒冷地手当については、給与の支払いの仕組みの問題で、冬の期間暖房費が増えることについて手当てを支払うというもの。現在は、11月からの分割払いである。民間の給与の場合は、本給の中に入っていることがほとんどである。総額で比べると分かりやすい。
  • 市議会の必要な経費については、できるだけ議会の意向を尊重している。一般論として、視察は必要だと思う。行政であれ、市議会であれ視察の経費は税金で賄われているのであるから、成果につながらなければ批判を受けると思う。物見遊山的な視察は、行われるべきではなく、何を視察し、何を調査してきたかを、報告する義務がある。議会でもそのように対応されていると思う。その評価をどのようにしていくかは、難しい課題であるが、工夫していきたい。
  • 住民票の発行事務は市情報センターに移転した。トータルの窓口を開設している時間は、増えたと思う。年間の発行件数や総合福祉センターでの発行事務を行う日直者にかかるコストなども検討して変更になった。総合福祉センターでも以前のように発行してほしいとの声が大きければ、検討する。
(4)観光振興について
  • 各シーズンに合わせて、総合的な観光キャンペーンを続けている。受け入れる基盤の整備として、仁科三湖周辺の整備の一環で、簗場駅前の公衆トイレを2千数百万で建設した。情報発信では、マスコミの力をお願いして、ニュースで大町を取り上げてもらえるような取り組みをしている。
  • 外国からの観光客は、広域的な動きをする傾向がある。大町に足止めする方法も考えたい。国内旅行も広域観光が主流になっているなかで、足止め策は重要な課題。
  • 中国では、既に人口の1割が富裕層といわれている。日本情緒のある和風旅館でのサービスを中心に受け入れ態勢を整備することは大切。観光関係者とは、機会あるごとにお話している。
  • 雪まつりのオープニングで、大阪から来た宿泊客と話しをした。昨年も大町市に泊まっていただいたリピーターのお客さんだった。まつりも5回目で、定着してきたと思う。一過性のイベントでなくて、努力の積み重ねが大切だと感じた。
  • 団体の企画するイベントへの市の経費的・人的なお手伝いだが、私的な活動には難しいが、観光客の誘客や地域の振興につながる場合はお手伝いしたい。女性の力は大きい。リーダーシップをとって、声を上げていってほしい。
  • この地域が、心豊かで経済的にも自立していくことは大きなテーマ。この地域は、今まで大企業が来てくれて地域経済を支えてくれた。また、黒部ダムを作ってくれて、そこに観光客が来てくれたことで何とかやってきた。自然もいただいたものである。これからは、行政を含めてみんなが知恵を出す時代。基盤整備としての、雇用の場の確保や地域高規格道路の整備促進に力を入れたい。市民皆さんの参加と協働による市政とお話しているが、協働の中身をつめていくのはこれからである。皆さんからのご提案を引き続きお願いしたい。