本文へジャンプ

農具川環境美化・猿ヶ城風穴調査委員会

日 時 平成19年1月16日 午後3時から4時40分
場 所 市役所 市長応接室
懇談した団体等名 農具川環境美化委員会、猿ヶ城風穴調査委員会、南鷹狩山自然保護会
出席者 猿ヶ城風穴調査委員会 会長ほか2名
市 側 市長 牛越徹  庶務課広聴広報担当係長 勝野礼二


○出席者からのご提案・要望等
(1)猿ヶ城風穴の復元保存、利活用について
  • 平成13年度から市の「笑顔と元気のまちづくり」事業の援助をいただき、西海の口の猿ヶ城風穴の復元・保存事業を進めてきた。18年度は、県のコモンズ支援金を受けて、風穴の屋根を取付け、ハードの部分の工事は完了した。私どもが、ここに拘ったのには、二つの理由がある。第一には、明治中期から昭和初期にかけて大町地方の養蚕業が盛んであった時代の蚕種を保存するために、自然を巧みに生かして造られた天然の冷蔵庫であり、信州の山村文化の源流を示す貴重な数少ない近代歴史遺産であること。第二には、大町市の「山岳文化都市宣言」に呼応して、その名にふさわしい都市づくり事業の一環として取り組み、後世に語り継いでいきたいという願いからである。今後は、風穴のPR・利活用について市の協力をお願いしたい。
  • 山岳文化都市として、大町地域の特色ある自然・文化・歴史を専門家の解説を聞き、学びながらトレッキングするエコツーリズムによる町づくり構想を提案したい。仁科三湖整備計画を進めていると聞いているので、木崎湖の海の口地域は、水生植物の自然植生が観察できる唯一の場所であり、諏訪神社の貴重なヒカリゴケ自生地、風穴、猿ヶ城跡、のろし台と周遊するエコツーリズムコースが設定できる。
  • 戦国時代の山城である猿ヶ城とのろし台は標高1,300m地点にあり、ここからは、同一地点から南北の景観が楽しめる唯一の場所である。北側に中綱湖、青木湖、四ケ庄平、遠く雨飾、火打、戸隠の山々が眺められ、南は、眼下の木崎湖、大町市街、餓鬼岳、常念の北アが一望できる。また、この尾根筋では、ブナの原生林が観察できる。現在長野県が進めている景観資産等指定候補地に申請している。市の協力をお願いしたい。
  • 過去3年、毎年風穴体験とのろし実験のイベントを実施してきているが、今後、海の口キャンプ場を活用すれば、一泊で近くにある石灰石の採掘跡地や坑道見学も同時に可能になる。地域にあるものを最大限生かすことが、まちづくりに繋がると考える。
(2)農具川環境整備事業について
  • 農具川の環境整備では、県で実施している河川改修事業に併行して、両岸にレンゲツツジ類、アヤメを一万株植栽して、市民の水辺の憩い空間創出を行っている。平成21年には100万輪の花が水辺を彩ることを願って活動している。
(3)南鷹狩山の風穴等の利活用について
  • 南鷹狩山では、風穴とアヤメの自生地があり、県のNPO活動助成事業で石垣の補修、アヤメの自生地の保護を実施した。活動には、自己負担も大きく苦しい状況だが、2〜3年で自立できるようにしたい。ここの風穴は、市内から車で10分程度と近い利点がある。唐花見湿原や農具川などと連携していきたい。風穴熟成ニンニクなどネーミングも個性を出していきたい。
  • 5月20日頃を軸に、前後1週間程度、エコツアーを計画している。菜の花、アヤメ、ミズバショウなど春の花を中心にしたい。支援金の力添えをお願いしたい。
(4)その他地域振興策について
  • 市では、各自治会が実施する花いっぱい運動に助成しているが、植えられる花は、洋花である。在来の花を植栽することに統一したほうがよいのではないか。
  • 岐阜県の高山市では、飛騨ラーメンなど、すべてに飛騨とつけている。ネーミングは大切。ブランド名を統一したほうがよい。
  • 北山田町の横せぎには、平成20年にカワニナを撒いて、21年にはホタルを復活させたいと考えている。
  • 愛知万博時に、市民の作る観光資源の拠点を示したエコツアーマップを作成した。市には、総合的な情報発信の役割を担ってほしい。
  • 新しい地域づくりの支援のための事業の審査会委員の人選は、いわゆるあて職は辞めてほしい。
  • 助成金の交付について、その一部を前払いできないか。
  • エコツーリズムに関係する業務を担当する係を設ける自治体がある。市でも組織に位置づけしてほしい。
  • 代表を務めるNPOの事業に、週1〜2回視察が来ている。地方公共団体の議員が多い。他の自治体では、視察の受入れ条件に、自治体内での宿泊などをしている。地域内で連携したい。

○市長からのお答え、提案
(1)猿ヶ城風穴の復元保存、利活用について
  • 山岳文化都市宣言に関連する事業は、山岳博物館を中心に展開したい。
  • 地域の人が、トレッキングやエコツアーを通じて地域に自然や文化、歴史を体験することは大事。
  • 県の景観条例に基づく、猿ヶ城の景観資産の指定のついては、是非応援したい。指定されたら、市の広報でもお知らせしたい。
(2)農具川環境整備事業について
  • 農具川の環境整備事業のポイントの箇所は見ているが、全体を歩いてみたい。猿ヶ城のイベント時には、私自身も是非参加させていただきたい。
(3)南鷹狩山の風穴等の利活用について
  • 南鷹狩の風穴は、文化資産として貴重であり、皆様で磨き上げていただきたい。
  • 本年5月のエコツアーの企画については、広範な連携の仕組みを相談させていただきたい。
(4)その他地域振興策について
  • 第4次総合計画基本構想の、市の将来像は「美しく豊かな自然文化の風薫るきらり輝くおおまち」とした。この「文化」の言葉には、今ある文化だけでなく、地域の歴史や文化を継承していく願いを込めている。
  • 笑顔と元気でまちづくり事業は、18年度で終了するが、新たに地域づくりを支援する制度を作りたいので、その活用を検討してほしい。
  • 新しい支援制度の審査会委員の人選は、団体や市民など大勢の皆さんの目で審査するようにしたい。それが、市民参加の第一歩だと思う。
  • 助成金の前払いについては、可能かどうか研究してみたい。
  • 助成金に頼る事業はよくない。2〜3年で自立していただくことが望ましい。
  • エコツーリズム関係の業務については、兼務になると思うが、担当課の業務に位置づけたい。
  • 視察受入れの場合の、市内に宿泊することを条件とするご提案については、視察の依頼があった段階で検討したい。