４月15日、北アルプスを貫いて長野県と富山県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」が全線開通し、今シーズンの営業がスタートしました。全線開通を祝して扇沢駅で行われた開通式では、牛越市長をはじめ関係者が出席し、今シーズンの安全を祈願しました。
　牛越市長は「新型コロナウイルス感染症の影響で昨シーズンまで厳しい３年間だったが、ようやく回復の傾向が確かなものとなってきた。本日も多くの皆さんにご来場いただき、大変うれしく思う。この時期の見どころである室堂「雪の大谷」の間近に仰ぎ見る雪の壁を存分に楽しんでいただきたい」とあいさつしました。
　当日はあいにくの雨でしたが、今シーズン最初の一番バスには、昨シーズンの同便の乗客数を大きく上回る３３４人が乗車しました。４年ぶりに入国制限のないシーズン開始となり、海外からのツアー客の姿も見られました。
　黒部ダム竣工60周年を記念した「くろよん60」のおもてなしも行われ、来場者は源流美麻太鼓の演奏や地酒・りんごジュースの振る舞いを楽しんでいました。

　市や商工会議所、市経営者協議会、大町職業安定協会は４月13日、市役所で「新規就職者激励会」を開催しました。この春に市内21事業所に就職した52人の新社会人が出席し、これからの社会人生活に向けて激励を受けました。
　主催者を代表して牛越市長は「ご家族や事業所の皆さん、地域社会が皆さんの就職を祝福している。コロナ禍の厳しい現状に背を向けず、皆さんが持つ若い力を最大限に発揮して、失敗を恐れずに何事にも積極的に挑戦してください」とエールを送りました。
　大町市役所に就職した赤羽陽介さん（26）は「社会を支える一員となり、身が引き締まる思い。変化する時代の流れの中で、アンテナを高く仕事に取り組み、地域や社会のために何ができるか考えながら、一社会人として精いっぱい頑張りたい」と新規就職者を代表して決意を述べました。
　式典後には新入・新人社員研修会を開催し、ビジネスマナーやコミュニケーション、社会人としての基本的な心得などを学びました。

　４月３日、大町市消防団長・副団長辞令交付式が市役所で行われ、大町市消防団の新体制がスタートしました。
　本年度、７分団14部に新たに再編された消防団を率いる団長には前先任副団長の北村泰洋さん（45）＝美麻・二重＝が就任し、団長を補佐する先任副団長には德竹正芳さん（43）＝社・松崎＝が任命されました。
　牛越市長は「大規模な災害の発生時や人命救助には、消防団の組織力が必要になる。市民の皆さんの安心・安全のために力を尽くしてほしい」とあいさつし、北村団長は「団長としての責任の重さを痛感している。本年度は団員報酬改定や組織再編の初年度であり、市民の皆さんの中には不安もあるかと思うが、コロナ禍で実施できなかった訓練などを再開して消防力を強化し、市民の皆さんの負託に応えられるよう努力する」と抱負を語りました。