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ホーム 市長の部屋 議会での市長あいさつ 平成28年 平成28年12月定例会市長あいさつ

平成28年12月定例会市長あいさつ

 本日ここに、平成28年大町市議会12月定例会が開会されるにあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 平成26年11月22日午後10時8分に発生しました神城断層地震から早や2年が経過いたしました。本年8月6日に全館営業を再開しました、ぽかぽかランド美麻は、全面改築となりました新しい入浴施設の評判も良く、宴会利用者や宿泊客も増え、地震発生以前の賑わいが戻ってまいりました。未だ3世帯の方々が避難生活を送っておられますが、うち2世帯は元の場所への住宅建設に向け設計を、また1世帯は自宅の修繕を進めており、来年中には生活再建できる目途が立ってきております。引き続き、美麻支所と本庁が連携し、一日も早く元の日常生活に戻れますよう万全を期して支援に努めてまいります。

 10年後の市の将来像を掲げる大町市第5次総合計画の基本構想につきましては、総合計画審議会を6回にわたり開催して審議を深めていただき、今月17日に中間答申をいただきました。また、市議会総合計画特別委員会におきましても、前計画の総括や市民との意見交換などを行い、集中的に検討を深め、昨日、7項目の政策提言をいただきましたことに、深く感謝申し上げます。現在、パブリックコメントなどにより市民の皆様や他の審議会等からもご意見をいただき、基本構想案の確定作業を進めており、近日中に本定例会に追加議案として提案申し上げることとしております。
 人口減少や価値観の多様化など地域社会が急激に変化する中、地域の活性化やまちづくりなど明るい未来の大町市を築くための原点はひとづくりであり、長い歴史に培われた文化や郷土に誇りを持ち、心から地域を愛する「ひと」を育むことを基本とした新たな総合計画の策定について、議員各位のいっそうのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 北アルプス国際芸術祭 信濃大町 食とアートの廻廊につきましては、実行委員会において、正副部会長会議と4つの専門部会を精力的に開催していただき、様々な課題について検討、協議を続けているところでございます。具体的には、国際芸術祭に合わせた市民連携イベントの調整やサポーターの募集、市内飲食店と連携した芸術祭タイアップレストランなどの食プロジェクト、おもてなし小皿や自慢の一品などのほか、様々な媒体を活用した広報誘客戦略の検討を進めてまいりました。このうち、タイアップレストランやおもてなし小皿、自慢の一品の各事業につきましては、既にご参加いただく店舗の募集を開始いたしております。
 また、特にアート作品関係では、8月に決定しました10人の招へい作家に加え、先月31日に開催いたしました企画運営会議において、国内外から応募があった83組の中から、5組の参加作家、グループを決定したところでございます。今後は、残る20組前後の作家の会場候補地視察等の対応を進め、来月中に参加作家を決定し発表するとともに、作品プランが提示された作家について、順次、作品の制作展示候補地の用地や建物の所有者や関係する地域の皆様に、制作展示の構想等について説明してご理解いただき、できるだけ早期に予定地を決定してまいりたいと考えております。
 信濃大町アーティスト・イン・レジデンス事業につきましては、世界41か国、103組のアーティストの中から選ばれた国内1人、国外3人の作家が9月中旬から「あさひAIR」に滞在し、制作したアート作品の展覧会を、市内4か所で今月11日から20日まで開催いたしました。「時、水、稲作」をコンセプトに制作した作品により表現された大町の魅力を、広く内外に発信できたものと考えております。また、作品の制作、展示の過程で、市内の小学生や合唱サークルなどの芸術文化団体をはじめ、多くの皆さんとの交流や連携が図られましたことも成果の一つであります。今後も、この事業を通して、大町の持つ魅力を現代アートの力により発信し、交流人口の増加や地域経済の活性化、さらには市民の皆様の地域の誇りと愛着につながるよう取り組んでまいります。

 次に、本年度の主な事業の進捗状況並びに今後の見通しにつきまして、第4次総合計画で定めた6つの目指すまちのテーマ及び、後期基本計画重点プロジェクトに位置付けた事業を中心に、順次ご説明申し上げます。

 1番目のテーマは、「市民に、より身近な市政のまち」であります。
 八坂地区における定住人口や児童、生徒の増加を目指して進めてまいりました野平定住促進住宅の建設につきましては、6月に着工後、2棟の建築が順調に進み、今月末に竣工の運びとなりました。来月3日、4日には、県内外の希望者を対象とした「八坂地区田舎暮らし体験ツアー」により住宅見学会を実施するとともに、10日に内覧会を開催いたします。また、来年1月に入居者の募集を開始し、2月中旬には入居者選考委員会により入居者を決定することとしております。今後、手続きを進めるに当たりましては、子ども達がスムーズに4月の新年度を迎えることができますよう十分配慮してまいります。
 なお、先日、大麻取締法違反により被疑者が摘発される事件が発生しました。市内への移住者が関与していたとのことで、こうした違法行為は、移住の受入れに熱心に取り組んでいただいている皆様や、地域社会に溶け込んで暮らしておられる皆様にとりましても非常に残念なことであり、これまで進めてまいりました定住移住施策にも水を差すものとして、強い憤りを感じるところであります。今後も気持ちを引き締め、市民の皆様との協働により、安心して住み続けることができる地域づくりに力を尽くしてまいります。

 2番目のテーマは、「活力あふれる豊かなまち」であります。
 観光振興につきましては、立山黒部アルペンルートの入込状況は、今月20日現在、累計で92万4,661人となり、前年同期に比べ7万5,439人減の92.5パーセントとなっております。特に9月の乗車人員は10万5,407人で、前年同月と比べ約4万7,600人の大幅な減少となり、アルペンルート全線開通以来、最も低い水準に止まりました。本年は連休のつながりが短く分散したことや、9月には週末毎に台風が襲来するなど天候不順が影響して、個人客を中心に大きく落ち込んだことが要因と考えられます。明日30日をもちまして本年の営業は終了いたしますが、100万人には遠く及ばない見込みとなり、天候の不良が背景にあるとはいえ、関係者とともに状況を分析、整理し、来シーズンの誘客宣伝活動に向けて対策を講じてまいります。
 山岳観光につきましては、大町登山案内人組合創立100周年記念事業実行委員会において記念番組を制作し、「北アルプス稜線のふるさと」と題して、来月26日に県内地上波で、また、来年1月には全国BS放送でそれぞれ放映することとしております。今後も、北アルプスを中心として高瀬渓谷や東山周辺地域などを含む山の魅力を、いっそう多岐にわたり情報発信してまいります。
 冬季のインバウンド対策につきましては、昨年度に続き、スキーを中心に白馬村を訪れる外国人を主な対象として夕食を提供する、信濃大町グルメストリートを実施いたします。本年度は、来月23日から来年2月28日まで白馬大町間のシャトルバスを運行し、昨年度から4店舗増え市内19店舗の飲食店、ホテルとの連携のもと規模を拡大して展開いたします。昨年度の運行状況を踏まえて運行ダイヤを見直すとともに、日本人の宿泊客にも利用していただけるよう積極的な周知、宣伝を図ることといたします。また、市内各店舗のメニューの外国語表記や、携帯端末等による翻訳アプリの導入、クレジット決済等の受入れ環境の整備について関係団体と調整を図り、市内への誘客の拡大に努めてまいります。
 本年の水稲の作柄につきましては、農林水産省から発表された先月15日現在の作況指数では、長野県は101、中信地区では100の平年並みとなりました。昨年、中信地区では96のやや不良でしたが、本年は生育期間を通じておおむね天候に恵まれて成長が回復し、収量が確保できました。
 価格水準につきましては、JAに米の販売を委託した農家に支払われる概算金の単価は、コシヒカリが60キログラム11,700円、あきたこまちは11,040円と、昨年より1,000円から1,800円上昇しており、全国の米需給バランスの改善の兆しが見えますものの、なお厳しい状況が続いております。
 産業立地の推進につきましては、大町市企業誘致戦略に沿い、対象業種を絞り戦略的な企業誘致に努めております。現在、工場等誘致振興条例に基づき市内に工場等を新設、移設又は増設する企業に対し助成を行っており、投資規模や新規常用雇用者数に応じて助成額を定めておりますが、安定した雇用の場の確保や既存企業の育成をいっそう積極的かつ重点的に進めるため、対象地域や新規常用雇用者数の基準を緩和する見直しを行うことといたしました。このため、助成制度の充実を図る条例の一部改正案を本定例会に上程いたしております。
 ブランド振興につきましては、信濃大町ブランド戦略に基づきブランドのキャッチフレーズを全国から募集しましたところ、207作品の応募をいただきました。ブランド戦略推進委員会における審査の結果、「北アルプスの麓 水が生まれる 信濃大町」と決定いたしました。今後、市や観光協会が製作するホームページやポスター、パンフレットなどに活用して広く発信し、統一的な市のイメージの形成に努めてまいります。
 市のキャラクターおおまぴょんにつきましては、9月にラッピング車両を配備し機動性と情報発信力の強化を図りましたところ、本年の「ゆるキャラグランプリ」におきまして、昨年の全国100位を大きく上回る74位となり、全国にも知名度を浸透させる機会となりました。先月には五竜岳に里帰りの登頂を果すなど積極的に活動を展開しておりますが、引き続きより多くの皆さんに親しまれる話題性の多いキャラクターとして、市のブランド力の向上に貢献してまいります。

 3番目のテーマは、「安心・安全なまち」であります。
 本年度は、民生委員、児童委員の一斉改選の年にあたり、厚生労働大臣からの委嘱書を、来月2日に伝達交付することとしております。市民の福祉ニーズや地域の福祉課題が複雑多様化する中で、民生委員、児童委員の役割はますます重要になっております。選任された委員の皆様には、地域の第一線における福祉の担い手として、関係機関、団体と密接な連携を図り積極的に活動していただきますようお願い申し上げます。
 医療費の適正化や健康寿命の延伸を目的に実施しております特定健診、特定保健指導につきましては、受診率等の向上のため健診料金の無料化、夜間、休日健診等の健診体制の充実など受診環境の整備と、積極的な勧奨を推進してまいりました。その結果、昨年度の受診率は、速報値で45.6パーセントとなり、県内市町村国保の平均45.2パーセントをわずかではありますが、初めて上回る結果となりました。しかしながら当市では、依然として国保における1人当たりの医療費が高く、生活習慣病の発症予防や重症化防止が重要な課題となっております。そのため、受診の勧奨をいっそう強化するとともに、医師会等関係団体との連携を図り、引き続き丁寧な保健指導に努めてまいります。
 消防防災体制の充実につきましては、先月2日、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区を会場として、大町市消防団主催による「消防フェスタ2016おおまち」が、市内外から約8,000人の来場者を迎え、大盛況のもと開催されました。本年度で6回目となるこの催しは、ポンプ操法・ラッパ吹奏大会に次ぐ大きなイベントとして、市民の皆様に直接、消防団活動への理解を呼び掛けるとともに、次代を担う消防団員の確保と防災意識の向上を図ることを目的とするもので、今回は、総務省消防庁から消防団加入促進支援事業委託金の採択を受け、消防団に関する来場者の意識調査を実施いたしました。今後は、この調査結果を分析し、消防団活動の活性化に役立ててまいります。
 全国的な社会問題となっております空家対策につきましては、昨年5月に施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、8月に設置いたしました市空家等対策協議会において、市民の生活環境に悪影響を及ぼしている空家の改修や撤去、有効活用を促進するための大町市空家等対策計画を策定いたしました。本定例会全員協議会でご説明申し上げることとしており、今後この計画に基づき、立入調査や所有者への指導等を順次進めてまいりたいと考えております。
 市立大町総合病院の運営につきましては、全国の公立病院が本年度中の策定が義務付けられております「新改革プラン」の策定作業を進めてまいりましたが、この度、素案を取りまとめました。このプランは従来の経営の効率化、再編・ネットワーク化及び経営形態の見直しに加え、県が策定する地域医療構想を踏まえて役割を明確にする4つの視点により策定することとされており、特に経営の効率化では、計画期間中に経常収支の黒字化を達成し、これを維持することにより持続可能な経営を実現するものであります。大町病院は、医師不足などから大変厳しい経営状況が続いておりますが、「新改革プラン」では今までの経営を見直し、経営改善を着実に進めることにより、平成32年度の黒字化を目指す計画といたしました。プランの素案につきましては、本定例会全員協議会でご説明いたしますので、ご意見、ご提言をいただきますようお願い申し上げます。
 病院機能評価につきましては、平成24年に日本病院機能評価機構により認定され5年が経過いたします。この機能評価は、全国的な基準に基づき病院組織や運営管理などを総合的に評価するもので、一定の水準を満たした病院は、良質で安心、安全な医療を提供をしている病院として認定されることになります。現在、認定の更新に向け病院を挙げて、医療サービスにおける見直しと改善への取組みを進めており、来年2月には新たな病院機能評価を受診することとしております。

 4番目のテーマは、「快適な生活基盤のあるまち」であります。
 生活関連道路の除雪につきましては、本格的な降雪期を迎え、国庫補助及び合併特例交付金を活用して、主に歩道の除雪に対応する1.5メートル級の乗用ロータリ除雪車1台とハンドガイド除雪機2台を更新し、除雪能力の向上を図ることといたしました。また、幹線道路や中心市街地では凍結防止剤を散布するなど、冬季の安全な交通確保に努め、安心して暮らすことのできる市民生活の維持に万全を期してまいります。
 水道施設の更新につきましては、市道常光寺山ノ寺線に埋設された送配水管の布設替工事が完了し、耐震化により給水地域への安定した供給体制が確保されました。また、上一大出線や木崎海ノ口線などに埋設した送配水管の布設替につきましても順調に工事が進捗し、年内に完了する見込みとなっております。
 温泉引湯、供給事業につきましては、大町温泉郷の地区内で施工しておりました温泉配湯管の布設替工事の本年度施工分が完了し、現在、来年度施工予定の準備に着手しております。引き続き、計画的に布設替えを進め温泉の安定供給に努めてまいります。

 5番目のテーマは、「潤いのあるまち」であります。
 不用食器のリサイクルにつきましては、先月2日に環境プラントにおきまして、これまで埋め立て処理をしておりました不用食器を再利用するため、大町市女性団体連絡協議会の構成団体、スリーアールの会との協働により、不用食器の回収とリユース市を開催いたしました。当日は、家庭で不要になった食器等をリサイクルするため、市民の皆様約200人にご参加いただき、大変好評をいただきました。今後も引き続き、環境にやさしい循環型社会の形成を目指し、いっそうリサイクルの推進に取り組んでまいります。
 常盤泉地区における臭気問題につきましては、先月7日に市議会、泉地区公害対策委員会及び市から県に対し、産業廃棄物処理業者に臭気対策の徹底と流出した製品堆肥の適正な処理及び施設管理の徹底を図るよう厳しく指導することを求める意見書、要望書を提出いたしました。その後、市の臭気測定で規制基準値の15を大きく超える観測結果を確認したため、事業者に対して改善勧告書を交付し、事業者からは今月2日に改善計画書が提出されました。しかし、この計画が不十分であったため、市では事業者に対し内容の補正を求め、18日に再提出されました。
 現在、この計画に基づき事業者による臭気対策が実施に移されており、市では引き続き県や地元対策委員会と連携を図り監視を継続するとともに、今後も住民の良好な生活環境の保全に向けて、事業者の臭気対策について厳しく対応を求めてまいります。
 山岳博物館におきましては、本年度飼育を再開いたしましたニホンライチョウ4羽が、成鳥とほぼ同等の体重になるなど順調に成長しており、全身真っ白な冬の姿で活発に行動しております。一般公開はしておりませんが、博物館のホームページにライチョウ日記として最新の画像を掲載しております。今後は、来春の繁殖に向けて、引き続き万全を期して飼育に取り組むとともに、繁殖に伴うライチョウの飼育数の増加に対応するため、ライチョウ舎の増設に向けた用地整備等の準備を進めてまいります。
 鹿島槍ヶ岳カクネ里雪渓の氷河調査につきましては、先月21日までに学術調査団により気象データや機材の回収などを実施いたしました。例年にない融雪の状況により現地における調査環境の安全性が懸念されたため、地形、地質等の一部の調査を断念することとなりましたが、平成26年度から3年をかけて進めてまいりました学術調査団による現地調査は全て終了いたしました。現在、氷河の正式な認定に必要な学術論文の作成が鋭意進められており、早期の認定を心待ちにしているところでございます。
 芸術文化の振興につきましては、文化の日を中心に市内各地区において、大町市文化祭を多彩な内容で開催いたしました。文化会館と大町公民館では、菊花展をはじめ1,700点に上る市民の皆様の作品展示や舞台発表が行われ、多くの皆さんが来場し、文化芸術の秋を楽しんでいただきました。
 また、文化会館30周年記念事業として、市の観光大使であります仁科亜季子さん出演の「ペコロスの母に会いに行く」を上演しましたほか、「よしもとお笑いまつり」や「劇団四季ウェストサイド物語」など、様々な公演を実施いたしました。来月11日には、30周年記念式典に併せ、多勢の市民が参加する合唱団によるベートーヴェン交響曲第九の演奏会の開催を予定しております。

 6番目のテーマは、「人を育むまち」であります。
 本年度の全国学力・学習状況調査につきましては、4月19日に市内小学6年生と中学3年生を対象として、国語、算数・数学の2教科が実施されました。昨年度に続き、2教科ともに国、県の平均点と同等或いは上回る良好な結果となりました。詳細につきましては、本定例会全員協議会でご報告申し上げます。
 ICT教育の推進につきましては、文部科学省のICTを活用した学びの推進プロジェクト活用実践事業を受託して、大町西小学校、北小学校、第一中学校及び美麻小中学校の指定実証校4校を中心に、昨年度と本年度の2か年に渡り、算数・数学の図形と関数、理科の地学と粒子の分野において、電子黒板やタブレット端末等を用いた研究授業や公開授業を重ね、小学校と中学校に共通する学習内容のつながりを重視した、モデルカリキュラムがほぼ完成いたしました。今後、他の小中学校におきましてもこのモデルカリキュラムに沿って、電子黒板やタブレット端末などのICT機器を効果的に活用し、アクティブラーニングを基調とした、子ども達が互いに教え合い、学び合う協働の学びを進めてまいります。
 9月16日、市内小学校に勤務しておりました男性教諭が愛知県青少年保護育成条例違反等により長野地方検察庁上田支部に書類送検されました。これを受け県教育委員会では、先月26日に当該教諭を懲戒免職処分としました。誠に遺憾であり、教育に携わる者としてあってはならない事件であり、改めて保護者や市民の皆様に深くお詫び申し上げますとともに、今後このような事案が発生することのないよう、市教育委員会では、教職員の人事権や研修の責務を持つ県教委との連携を図り、いっそうの法令順守の徹底を期してまいります。
 社会教育の充実と活性化につきましては、現在、来年度から始まります第7期社会教育計画の策定作業を、社会教育委員会議を中心に進めております。市民の皆様が、新しい時代に即した知識や教養を深め、心の豊かさを実感し生きる力を育んでいくためには、多様化、高度化する社会教育へのニーズを的確に把握し、生涯にわたる様々な自主的な活動のための機会の提供や内容の充実など、推進体制の整備が求められております。この計画は、希薄化する傾向にある地域社会のつながりを基本として、個人の学びを地域に還元することにより、活力あるまちづくりの推進にも繋がるよう、社会教育を総合的かつ計画的に推進するための指針として策定するものであります。この計画案につきましては、本定例会全員協議会でご説明いたしますので、ご意見、ご提言をいただきますようお願い申し上げます。
 社会体育の振興につきましては、第33回大町アルプスマラソンが先月16日に絶好の天候の下開催され、北アルプスの山麓に映える紅葉の中を3,221人のランナーが駆け抜けました。本年も市内の事業所や各種団体の皆様に、運動公園内やマラソンコース沿いの清掃、草刈りなどにご協力いただきましたほか、800人ものボランティアのご支援により、参加者から大変好評をいただき、盛り上がりのある大会となりました。ご支援いただきました多くの皆様に深く感謝申し上げます。
 また、先月30日には長野県高校駅伝競走大会が開催されましたほか、軟式野球秋季大会や剣道新人戦など、スポーツの秋にふさわしい大会が当市において相次いで開催されました。
 来月28日、29日の両日には市総合体育館において第3回「第2の奥原希望発掘プロジェクト」を開催いたします。小学生から高校生を対象として参加者を全国から募集し、奥原選手の直接指導による技術力の向上を目指します。
 いよいよ冬を迎え、市民スキー・スケート大会や小学生のスキー教室の開催等を通じ、当地ならではの地域の特性を生かした冬季スポーツの積極的な振興に努めてまいります。

 以上、第4次総合計画で定めました各施策の進捗状況と、今後の執行方針について申し上げましたが、年度の終盤に向け、来年度での展開を視野に入れ、計画いたしましたそれぞれの施策が予定どおり円滑に推進できますよう、全力をあげて取り組んでまいりますので、引き続き市政運営に対しまして、いっそうのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 本定例会にご提案申し上げます案件は、事件案件2件、条例案件6件、予算案件3件の合計11件でございます。それぞれの議案につきましては、上程の際、説明いたしますので、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

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