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北アルプス雪形まつり(平成24年6月)

 今年も、大町市の春の風物詩「北アルプス雪形まつり」が始まり、5月27日、そのメインイベントが文化会館で開かれました。広いロビーでは、公募された550点もの子供絵画や、一般の方々の短歌、絵手紙など、この季節にふさわしい作品が並びました。ステージでは、公募された子供たちの詩の優秀作品の朗読をはじめ、雪山や春を題材とした合唱やマンドリン、ピアノ、イングリッシュハンドベルの演奏などが続き、雪形まつりの季節を心待ちにしていた大勢の来場者の耳を楽しませてくれました。市内小学校の児童による「群読」では、春を待ち焦がれる雪国の子どもたちの喜びを歌う弾けるような歌声とともに心の中にこだましました。
 また、後半のステージ「雪形ファミリーコンサート」では、市民吹奏楽団や大町北高吹奏楽部の皆さんによる演奏、「北アルプス第九を歌う会」の合唱など盛りだくさんのステージとなりました。最後には、参加者全員の、大町のまだ浅い春を歌った「早春賦」の大合唱で幕を閉じました。

雪形まつり、この大町の春を愛でる祭典は、市立山岳博物館の創立50周年を機に、自然と人が共生する街を目指す「山岳文化都市」を宣言したことに伴いスタートし、今年で11回目を迎えました。雪形まつりには、大町の子供たちの健やかな成長と、思いやりのある豊かな心を育むというもう一つの市民の願いが込められています。
雪形まつりは、市民ボランティアの皆さんの手作りによって準備、運営されています。また、子供たちから春を待つ詩を募集するという企画は、この地域で活動する詩の会「しある」の皆さんの発案によるもので、詩にも今年229点の作品が寄せられました。そして、ステージで今年歌われた「山」と「ふきのとう」は昨年入選した詩に曲がつけられ披露されたものです。また、同じく「塩の道の春」は、一昨年入選した詩で、去年のステージで曲が発表され今年も歌い継がれていました。
大町市では、3月に市内芸術文化団体の発表の場として「はばたきの集い」と、秋の市あげての文化祭がありますが、この雪形まつりも、市内の学校や文化団体の活動の舞台ともなっています。

ところで、雪形まつりは、この日よりも前からスタートしていて、5月8日からは、市内の「ギャラリーいいずら」で雪形写真展が、また12日からは土日に雪形ウォッチングが開催されていて、祭典の名前の由来の雪形そのものを楽しむには、こちらの催しにも足を運んでいただくのが良いと思います。
ステージで司会を務めた大町有線放送の窪田美由紀アナは、「皆さんも北アルプスの山肌に自分の雪形を見つけて楽しんでください。」と会場に呼びかけました。雄大な北アルプスを眺め、想像力を巡らせて、思い思いに自分の雪形を発見することも、楽しみ方の一つだと思います。

この頃は、マイブームという言葉をよく耳にします。様々な分野で自分の好みを大切にすることが流行っているようですが、雪形についてもそれがいえると思います。雪の消え残る山を見ていますと、突然、イメージがひらめき、「あ!」と叫びそうになることがあります。
私も5年ほど前に、北西にそびえる爺が岳を仰ぎ見ていて、突然、鶏の姿を発見してしまったのです。5月中旬ごろから標高2,670メートルの爺が岳の南峰から伸びる南尾根のすぐ下に、毎年1羽の鶏が現れるのです。大町市の中心市街地からは斜めに見る形になるためか、少しわかりにくいのかもしれませんが、私の住んでいる市の南西部、常盤地区からは正面に見えます。高瀬川を渡る観音橋の広い歩道からは、時々カメラを山に向けている写真愛好家の姿を時々目にしますが、気付いてくれているでしょうか。
 実は、この発見については、この「市長のつれづれ日記」の平成19年6月のページにも書いたのですが、私の文章力に問題があるのか、はたまた市のホームページの情報発信力が弱いためか、この「爺が岳の鶏」の認知度が一向にあがっていないのが残念です。

日に日に日差しが強くなる中、徐々に雪解けが進み、鶏は少しずつ太り始め、5月末にはすっかりメタボな体型になってしまいます。夏に向かってさらに肥満は進み、やがて「もはや飛び立つこともかなわぬ、ずんぐりむっくりのぼた餅」となります。でも、毎年この時期だけ、目の前に現れる愛すべき爺が岳の鶏は、私にとって大切なマイ雪形です。

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