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地域に飛び出す公務員(平成24年6月)

 この4月21日、「大町市きらり輝く協働のまちづくり」事業の、今年度の助成事業を決める公開審査会が開かれ、申請した12団体がそれぞれの取り組みをプレゼンテーションしました。8人の審査員の審査の結果、12事業すべてが採択され、申請総額1,168万円に対し、1,087万円が交付されることになりました。
大町市では、「市民参加と協働」を市政運営の基本理念に据えて、「ずく出せ大町、みんなが主役」の合言葉のもと、まちづくりを進めています。ちなみに、「ずく」というのはこの地の方言で、簡単にいえば億劫がらずに取り組む「やる気」とか、「根気」とかを指しています。現在、市内では至る場所で、様々な分野で市民の皆さんが、「ずく」を出す協働の活動が盛んに取り組まれています。

こうした市民の皆さんの熱意ある自主的な活動を、行政として資金面で応援するために助成制度を設けています。県や他の市町村にもあると思いますが、大町市の特徴は、助成事業、団体を選定するにあたり、市民の代表が選定審査会を構成して公開審査を行い、助成額を含めて決定するというものです。審査にあたっては、公開プレゼンテーションにより、申請団体の皆さんが計画の内容、協働の取り組みを熱く提案していただく仕組みです。
また、こうした市民活動や地区に根ざした自治会活動を応援するために市民活動サポートセンターを開設して、運営面、情報面でもお手伝いしています。

私は常々、市職員の皆さんに、様々な地域活動にどんどん出ていって欲しいと要請しています。もちろん、市職員には、本来、公共サービスを通じて市民の皆さんに奉仕するという大切な使命があります。私は、その上さらに、さまざまな地域活動に積極的に参加するよう呼びかけています。地域社会を支えるボランティア活動、消防団や自治会、地域の文化、スポーツ活動など、一人の市民としても市職員の果たす役割は沢山あります。
市の職員が積極的に地域に溶け込み、地域活動に参加することは、協働のまちづくりの原動力となり、地域と市政の双方の活力向上に繋がります。また、地域のいろいろな課題を現場で肌で感じて理解し、仕事に活かせるメリットもあります。

現に、市の職員は相当広範囲に地域の活動に参加しています。地域のコミュニティを支える自治会の役員として加わったり、市内で横断的に活動する市民活動団体に参加する人も少なくありません。その最たるものは消防団の活動です。現在82人が現役の団員として活躍中です。このほか、スポーツや文化活動でも、単に参加するだけでなく、活動の縁の下の力持ちとして、あるいはリーダーとして活躍している人も多くいます。市内で盛んなスポーツでも、スキーや登山、バレーボール、剣道、ソフトボールなど活躍している場を挙げればきりがありません。
さらには、そうした地域への熱い思いが募って、市役所を定年まで待たずに退職して社会に飛び出し、宅老所の運営など積極的に福祉活動を展開されている方もいて、その姿に頭が下がる思いです。また、同じく早期に退職し、子育て支援や高齢者の配食サービスの事業を立ち上げて精魂を傾けられ、病いに倒れ帰らぬ人となった方もいます。地域社会に貢献しようとする尊い使命感に深く心を打たれます。

最近、公務員が職場を飛び出し、地域社会で展開する活動が全国各地の自治体で盛んになっています。また、そうした活動を応援する知事や市長等のネットワーク「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」が発足し、少し遅れて私も参加しました。設立の趣旨を見ますと、「公務員が、公務とは別にプラスワンで、一住民として役所を飛び出して地域の様々な活動を行う公務員を応援する」とされています。会長には佐賀県知事の古川康さんが就かれています。私は古川さんが長野県庁に勤務された折には直属の部下として仕事をご一緒させていただきました。古川さんは当時から、地域社会にコミットすることを重要と考えておられ、有志のチームにより、長野県のとびきりの話題を収録した「現代信州の基礎知識—Hamidas(1989銀河書房)」を編集出版し、当時大きな話題となりました。

 首長連合のサブテーマは、「公務員よ!飛び出せ!やり出せ!頭出せ!」で、カタツムリがシンボルマークになっています。地域社会でどんどん頭を出して行こうということです。また、頭を出すと周囲からいろいろ言われることがあり、その時にはちょっと頭を引っ込めて、また忘れたころに再び頭を出そう、あきらめずに出しつづけて行こうという、しぶとい心掛けを表しています。
 「ずく出せ大町、みんなが主役」の掛け声のもと進める協働のまちづくり。私自身もこれまで以上に地域活動に取り組みますとともに、地域に飛び出し市民の皆さんとともに汗を流す職員を積極的に応援したいと思います。

この記事へのお問い合わせ

庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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