menu close
  • サイトマップ

  • 文字サイズ

  • 音声読上げ

  • 言語選択

  • サイト内検索

ホーム 真新しい救急車(平成23年3月)

真新しい救急車(平成23年3月)

 先日、北アルプス広域消防本部に新しい高規格救急車が配備され、受納式が挙行されました。これは、全国共済農業協同組合連合会長野県本部の格別なご好意によりご寄贈いただいたもので、観光地白馬村、小谷村を管轄する北部署に配置しました。
 現在、消防本部には、3つの消防署に5台の高規格救急車が配置され、救急活動に活躍していますが、北部署の1台は、走行距離が30万キロを超えて老朽化が進み、更新に頭を痛めていました。

 北アルプス広域連合の管内は、南北約59キロにもわたり範囲が広く、市立大町総合病院など中心となる医療機関も圏域の南部に立地しており、傷病人の搬送に相当長時間を要しています。また、北アルプス山麓では、高齢化が進んでいることに加え、全国有数の観光地として、四季を通じて大勢の観光客に訪れていただいており、救急医療の充実強化が求められています。

 共済連県本部では、今までも、交通事故防止活動など、地域の暮らしの安全・安心に貢献する活動を積極的に進めていただいており、今回の寄贈により、北アルプス圏域の安心安全がいっそう向上することになりました。
 寄贈された救急車は、最新の機能を備えた排気量2,700CC、フルタイム4輪駆動、寒冷地仕様で、この地にふさわしい機動力を備え、さらに狭い道でも進入できる旋回能力に加えて、患者の負担を抑える快適な走行性能を持つ最新鋭の高規格救急車です。車内には救急資機材として、呼吸、循環器管理用機材やAED、患者監視装置や輸液用資機材を備え、消防無線のほか衛星携帯電話装置も装備しています。
 救急車は、こうした特別の仕様を備えているため、値段は普通の乗用車の10倍もするとお聞きしています。関係の皆さまのご尽力に深く感謝いたします。

 さて、真新しい車体には、北アルプス広域のトレードマーク、アルプスの山並みのカラフルなデザインとともに、AMBULANCE(アンビュランス:救急車)と大きく表示されています。車体の屋根の部分には、救急ヘリ、ドクターヘリなど、空からの救援と連携を図るため、対空表示として「北アA3」と大きく表示されています。Aは、もちろん、アンビュランスのAです。
 また、運転席の両側のドアには、「スター・オブ・ライフ」と呼ばれる救急のシンボルマークが描かれています。このマークは、ちょっと珍しく、1970年代にアメリカで考案され、救急医療のシンボルとして世界中で使われています。縦と斜めに組み合わされた3本の柱の部分には、杖に巻きついた蛇が描かれています。この図柄は、アスクレピオスの杖というのだそうですが、ギリシャ神話に登場するアスクレピオスという名医が持っていたという杖で、1匹の蛇が巻きついたこのデザインは、欧米では医療や薬学の象徴となっているとのこと。外国では、薬局の看板にも使われているそうです。蛇が描かれているわけは、ギリシャ神話によりますと、アスクレピオスが医学を学んでいた際に、犬と杖に巻きついた蛇をいつも連れ歩いていたのだそうです。そこから、このデザインが生まれたというのですが、では、犬のほうはどこへ行ってしまったのでしょう。分かりません。

 皆さんも今度救急車を見かけたら、ドアのデザインにも注意してみていただきたいと思います。
 深夜、遠くで救急車のサイレンが聞こえると、急病かな、交通事故かなと、胸が騒ぎますが、救急車で搬送中だと思い直して少しはほっとします。と同時に、患者さんと、心配そうに付き添うご家族を乗せて、必死に病院に救急車を走らせる救急隊の皆さんの姿に思いを馳せ、その崇高で献身的な活動に頭が下がります。

 

この記事へのお問い合わせ

庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

アンケート

より良いホームページにするため、皆さまのご意見をお聞かせください。
なお、お答えが必要なご意見等はこちらではお受けできません。問合せ先に電話またはメールでお願いします。

このページは役に立ちましたか?