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大町市。北アルプスの麓、信濃大町。 
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更新日: 2011年9月29日

みんなで考え、みんなで支える森づくり(平成22年9月)

 大町市は豊かで美しい自然に恵まれ、とりわけ清らかな水と澄んだ空気が自慢です。その水も空気も、市域をぐるっと取り囲む豊かな森林の賜物といってよいでしょう。西に聳える北アルプス山麓の深い森や、東山と呼ばれている里山の林は、水を蓄える水甕の役割を果たしています。例えば、市の水道水の主な水源は全て豊富な天然の湧き水を利用しています。北アルプス山麓の白沢や矢沢、東山の居谷里は、大町の伝説、「男清水・女清水」の元となる水源です。また、豊かな森は二酸化炭素を吸収し、酸素を供給する機能を果たしてくれています。まるで天然の空気清浄機の真ん中に暮らしているかのようです。
 大町市の森の面積は、492Km2もあり、市全体の面積565Km2の9割近くに上ります。また、街を取り囲んでいる森を眺めてみますと、落葉広葉樹が多いことに気が付きます。森林統計では、民有林の56%が広葉樹となっていて、県平均の41%を大きく超えています。

 さて、長野県では「ふるさとの森林づくり条例」が制定され、全域で森林整備が進められています。大町市や北安曇地方でも、里山の間伐や手入れが盛んに行われていて、特に市郊外の常盤地区や、東山の中山高原一帯の道路の沿道は見違えるようにきれいになりました。今年多発しているクマやサルなどの有害鳥獣被害を防止するため、野生動物が人里に近づくのを防ぐ緩衝帯づくりにもつながっています。こうした整備には、平成20年度に導入された森林づくり県民税が活用され、大きな後押しとなっています。長野県民1人ひとりが年に500円ずつ負担して、遅れ気味だった間伐を進めることにより健康な森を取り戻す仕組みです。

 私も、県林務部が主宰する「森林づくり県民会議」の委員として会議に参加させていただいていますが、今、新しい森づくりの指針を策定する作業を進めています。もちろん、専門的な検討ですので、県民会議の座長は信州大学の植木達人先生が務められ、さらに、この分野の専門家により専門会議も組織されています。

 専門会議の検討の様子をお聞きしますと、これからの森づくりの課題として、ヒノキやスギ、カラマツなど、針葉樹だけの林から、広葉樹が混じる「針広混交林」を作り出していくというテーマがあります。針葉樹だけが一斉に繁る森は、地面が水を蓄える力も弱く、木の実も生らないため、鳥や野生動物も少ない不健康な森とされています。その森の針葉樹を間引くように伐採することにより、あいた空間に広葉樹を生育させ、徐々に広葉樹の混じる森に切り替えていくというもので、さらに言えば、その後も徐伐や間伐を行い、森を天然更新していくという森づくりの方法です。植木先生は、根気のいるこの森づくりの手法を、「漸伐」と呼んだらどうかと提案されています。

 また、専門会議では、委員の香山由人さんからは、例えば景気の回復とともに、突発的な木材の需要が発生することも予想され、木の年齢(樹齢)を考慮せずに、また、一気に広い森が伐採されてしまう恐れがあると懸念が出されています。先日、テレビでも、北海道で外国の資本によって広大な面積の森が買われている事例が報道されていました。購入の目的は詳しく分かりませんが、間違いなく、そう遠くない将来の、世界的な森林資源の枯渇を見据えての動きかと思います。お隣中国でも、富裕層を中心に住宅の建設ラッシュに拍車がかかり、木材の需要が高まっているとの報道でした。また、海外の水不足に対応して、水源として日本の森を確保しようとする動きもあるようです。

 森林をめぐっては、このようにさまざまな動きが始まっているのです。私たちも、周りにある大切な森や林に関心を向けて、もう一度みんなで森林を守り、健康な森をつくっていくことについて、真剣に考えなければと思います。

 窓の外を眺めますと、まだ緑が濃い夏の装いですが、間もなく本格的な秋を迎え、周囲の山々はいっせいにもみじの季節を迎えます。しかも、今年は、夏の酷暑の後ですので、いっそう彩やかな紅葉が期待できるとの予報です。とりわけ北アルプスの麓大町では、嶺に初雪がかぶる頃には、頂上の純白、中腹の赤や黄、麓の緑と、紅葉が三層に分かれる見事な「三段紅葉」が見られます。10月から12月初旬までの大町は、1年のうちでも、もっとも色鮮やかに輝く季節です。
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