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大町市。北アルプスの麓、信濃大町。 
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更新日: 2011年2月10日

大町山の会の創立50周年を祝って(平成22年2月)

 この1月23日、市内のホテルで大町山の会の50周年を祝う記念式典があり、私もお招きいただき出席しました。半世紀にわたる長い歴史を積み重ねてこられましたことに心から敬意を表したいと思います。

 この記念すべき50周年を祝って出版された記念誌をいただき、拝読いたしました。それによりますと、大町山の会の創立は、雄大な北アルプスの麓、大町市周辺に住んでいる山の愛好家が集まり、昭和33年1月に発足したとのことです。そのきっかけとなったのは、市立山岳博物館の登山同好会からだったといいます。そして発足後は、地の利を活かし、夏山は言うに及ばず、残雪期、厳冬期の北アルプスの峰々に足跡を残し、また、岩壁も踏破しています。
 更には、ここで培った高度な技術を発揮して、ヒマラヤをはじめ海外の多くに高峰にも挑戦しています。1964年に長野県山岳連盟(現長野県山岳協会)が敢行したヒマラヤの処女峰ギャチュンカン(標高7,922m)の遠征には、隊長として古原和美さん、隊員には故武田武さんが参加されています。古原さんは隊を指揮し、武田さんは第1次アタック隊員として初登頂に大きな貢献をしました。
 また、山に登るだけではなく、県内山岳会で組織される県山岳協会にも、現会長の柳沢昭夫さんや元会長の武田武さんを送り出し、山岳県長野の登山界発展の一翼を担ってきています。このことは、また、岳都大町にとりましても大きな誇りであり、財産でもあります。

 山の専門家には及ぶべくもありませんが、私も山登りが好きで、中学の学年登山の燕岳、大町高校での3年間の全校登山に始まり、大学で東京に出てからもよく実家に帰り、故郷の山に登ったものでした。帰郷できないときには、武甲山など秩父や奥武蔵の山に登って我慢していました。
 社会人となって長野県庁に勤務するようになって、仲間と県内あちこちの山に登りました。特に、中高年登山がブームになってからは、年をしてから山を始めた仲間とも行くようになり、カメラを担いで高山植物を撮ったり、秋にはきのこ狩りを兼ねて行くなど、ひたすら山登りだけに熱中していた若い頃の山登りとは、また違った山行も楽しむようになりました。ここ数年は時間が取れずに、毎年6月第1週の針の木岳慎太郎祭に参加して、針の木峠まで登り、帰途には昔習ったグリセードを楽しむのがせいぜいでした。

 昨年夏に、富山市の森市長さんの提案で、岐阜県高山市との3市の市長による山岳観光サミットに出席するため、3市の境にある三俣蓮華岳に登りました。岐阜側の新穂高から入り、三俣蓮華でのサミットの後には、大町市域を北に縦走して裏銀座コースを野口五郎岳、烏帽子岳と2泊3日の山旅を楽しみました。
 この山行には、大町山の会の前会長であり、市の消防防災課長の西田均さんにリーダーをお願いし、また新進気鋭の若手会員、山内一成さん、傳刀章雄さんに完璧なサポートをいただきました。安心して、久しぶりに大きな山旅を満喫させていただきました。大町山の会の皆さんが、山と真摯に向かい合っている豊富な知識、経験に裏打ちされた高度な技術の一端を垣間見る思いでした。さらに、山の会の発足当初からのモットーは、「山を尊び、山を愛し、山を大切にすること」と伺いましたが、この山行を通じて、この精神が、今に脈々と受継がれていることも実感しました。この時の様子は、このつれづれ日記の「三俣蓮華岳三市山岳サミットを終えて」で詳しく報告しましたが、私にとって印象深い想い出の山行となりました。

 民族学の泰斗で、登山家としても知られる梅棹忠夫さんは、ある本の中で、「山の仲間は結束は固いが情は薄い」と述懐していますが、確かに私の知人の山男山女を見回しても、皆さんとてもクールな方が多いように思います。しかし、これは心の内には山に対する熱い情熱を秘めつつ、それと裏腹に、態度や行動はいたって冷静だということなのでしょう。もっとも、山の上で、例えばお笑いタレントのようなオーバーなアクションでふざけていようものなら即、転落、遭難です。岳人の物静かな態度、沈着な行動の背後には、厳しい山、冷厳な自然の中に身を置き、常に生と死を肌で感じてきた体験があるに違いありません。

 大町市では、市立山岳博物館の開館50周年に当る平成14年に、「環境の世紀」といわれる21世紀にふさわしい山岳文化の発展と創造を目ざして、自然と人が共生する町を目指す「山岳文化都市」を宣言しています。この宣言の精神を実現していくためには、行政のみの活動に止まらず、より幅広い市民の皆さん、とりわけ山岳関係の皆さんとの協働の力により進めていくことが大切だと思います。そのためには、山と自然を知り尽くし、深く理解している大町山の会の皆さんの参画が欠かせません。創立50周年を契機に大町山の会の活動の輪が更に広がり、益々活発に展開されることを心より期待するものです。
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