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ホーム 赤い羽根募金の文化を育む(平成20年10月)

赤い羽根募金の文化を育む(平成20年10月)

 今年も歳末を迎え赤い羽根募金の季節になりました。募金のスタートとなった10月1日の朝、私もJR大町駅前に立ち、肩から募金箱を下げて街頭募金を呼びかけました。通勤、通学で改札口に急ぐ方や、列車がホームに着くたびにどっと降りてくる人が、足を止めて快く応じてくれます。中には、いったん通り過ぎたのに引き返してきてくれる方や、「ご苦労様」と声をかけてくださる方もいて、思わず頭が下がります。
 募金の期間が始まったばかりということもあって、全般には関心はまだまだでしたが、物価の高騰で家計のやりくりがいっそう苦しいこの時期に、気持ちよく募金してくださる方に心から感謝です。

 共同募金は、毎年10月から12月31日まで全国で展開され、学校や地域、職場などでご協力をお願いしています。昨年大町市では大勢の皆さんのご尽力で、1086万円もの募金を頂きました。皆様から頂いたこの募金は、いったん県の募金会へ納められ、県内の広域配分として福祉施設の助成などに充てられるほか、8割を超える額が大町市社会福祉協議会などに還元され、市内の社会福祉活動に役立てられます。例えば、市社会福祉協議会や各地区の社協、更には小地域福祉ネットワークの活動に助成され、具体的には、一人暮らしの高齢者の集いや地区敬老会などの催し、障がい者の方々の交流会、福祉移送サービスなどに役立てられています。このほか、子ども会のリーダー養成やボランティア研修などの青少年健全育成にも助成されています。

 募金の力でこんなことも出来ます。10万円で高齢者、障がい者の車椅子が1台購入でき、250万円あれば目の不自由な方のために盲導犬が1頭養成できます。ともに広域配分で実施されている取り組みです。

 福祉の向上には、まず行政が力を尽くすことが前提です。しかし、身近な福祉を充実させるには、更に大勢の力が必要です。1人でも多くの皆さんに、地域福祉に関心を持っていただき、出来ることから始める福祉が大切なのです。皆さんからの募金による応援は、高齢者、障がいを持つ皆さんや未来を担う子ども達を、直接元気づけることになります。いわば、赤い羽根募金を介して、応援する人と応援される人が繋がるのです。

 実は、私は募金をしようとするとき少し緊張してしまいます。気軽に募金箱に向かうことが出来ればよいのですが、なぜかちょっと構えてしまうのです。今年の募金をどう進めようかと相談をしているとき、市社会福祉協議会の松澤郁子会長さんは、「市民の皆さんの間に、募金しようという行動が、ごく普通に文化として定着してくれればいいですね。」と穏やかな声で話してくださいました。私もそのとおりだと思います。身近な方々の応援に、どれほど多くの人が勇気づけられることでしょう。

 赤い羽根募金の文化。先人達から受け継いできた助け合いの文化。この厳しい時代にあってもしっかり育くみ、次代に大切に引き渡していかなければと考えます。そのためには、学校や家庭、地域でも、子ども達にも話し、語り合って頂きたいと思います。誰もが安心して暮らせる地域社会のために。

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庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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