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ホーム 高瀬川に親しむ(平成20年9月)

高瀬川に親しむ(平成20年9月)

 お盆休みのある日、家の近くの高瀬川に川遊びに行きました。最近はめっきり着ることが少なくなった短パンに麦わら帽子、運動靴という出で立ち。強い日差しを浴びながら、背中には、水筒と飴玉、りんごを入れた小さなリュックサックを背負い、もちろん仕事柄、緊急連絡を受けるための携帯電話も持ちました。
 川遊びと言っても、ただ広い河原の中を、水の中をジャブジャブ歩いたり、石の上を渡りながら、水辺を楽しむだけなのですが、普段見慣れない川側から見る景色はなかなか良いものです。子どもの頃は、しょっちゅうと言うほど川で遊んだものでしたが、大人になるとこういう機会はなかなかありません。外聞もありますし。ですから私にとっては、ちょっとした「秘密の楽しみ」ということになります。

 実は、昨年の夏には観音橋から上流の蓮華大橋まで2キロほどの川筋を歩いているのです。今年は、この橋から下流に向かい、上橋まで歩きました。川幅も400mはあり、両岸には赤松の豊かな林が広がっていて、人もめったに足を踏み入れず、自然を体感するにはもってこいのスポットです。川を泳ぐ魚の影を覗き込んだり、最近急に増えた青鷺や白鷺の姿を眺めながら、約2時間かけて川を満喫しながらゆっくり往復しました。途中、4〜5mもある大きな岩に登り、のんびり腰をおろして、周りの景色を眺めながら、おやつのりんごをかじったりもしました。

 高瀬川は、北アルプスの槍ヶ岳を源に北流し、途中、鹿島槍ケ岳から流下する鹿島川、篭川などを合わせ、大町の平野部に流れ出ます。上流部は急流のため、過去には大雨が降ると大きな洪水に悩まされましたが、昭和44年の豪雨災害を受けて建設省(当時)の大町ダムが、また、その後東京電力の高瀬ダム、七倉ダムが建設されたことにより、現在、ほとんど洪水の心配はなくなりました。不安定だった河道も定まり、次第に川周辺の有効利用ができるようになって、広い河川敷を活用して整備されたグランドや広場、マレットゴルフ場は、大勢の人でにぎわうようになっています。川沿いの松林に広がる運動公園では、サッカー場や野球場、多目的広場に体育館、どの施設でもこの夏、子どもたちやスポーツを楽しむ人たちの楽しそうな声が途切れませんでした。
 時として人々の暮らしに牙を剥いてきた川が、先人たちの川を治める血のにじむような努力のおかげで、今、私たちの憩いの場、癒しの空間となっているのは、本当にうれしいことです。

 川に親しむと言えば、待ちに待って来年開園されます国営アルプスあづみの公園の「大町・松川地区」は、林間トレイルや森の体験舎、夏冬を通じて楽しめるアルプス大草原(冬は大雪原として)などが目玉施設となっていますが、私は、次の計画ゾーンとなっている「渓流レクリエーションゾーン」も楽しみにしています。アルプスの清流、乳川の水辺を、より身近に親しめるよう、憩いの水辺として整備するものです。夏の暑い日、大勢の子どもたちに混じって、子どもの頃を思い出して堂々と川を楽しむ大人の姿を、今から想い描いています。

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庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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