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大町市。北アルプスの麓、信濃大町。 
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更新日: 2008年7月13日

カリフォルニア州メンドシーノ訪問記

 5月23日から30日まで、アメリカのメンドシ−ノを訪問しました。大町市と姉妹都市となっているメンドシ−ノは、サンフランシスコから北へ約350Km、太平洋の波が打ち寄せる海岸の街です。人口は1,500人ほどですが、街じゅうに花が溢れる風光明媚(ふうこうめいび)な街です。多くの芸術家が住み、21ものギャラリーがあり、アメリカンクラフトのメッカとなっていて、各地から多くの観光客がアートを鑑賞に訪れます。懐かしい映画「エデンの東」の撮影地となったことでも有名で、今でも映画の舞台に使われるほど美しい佇まい(たたずまい)です。

 私は就任後初めてのご挨拶を兼ねて、美麻小学校の子ども達とともに訪問団長として伺いました。この街と大町市美麻地区との友好姉妹提携も、芸術が取り持つご縁でした。1980年、今から約30年前のことです。合併前の美麻村の時代に、版画家吉田遠志氏とメンドシーノに住むウィリアム・ザッカ氏が知り合いだったことから交流が始まり、両氏は残念なことにすでに故人となられましたが、1992年からは毎年交互に訪問団を送り、実行委員会が主体となって交流を重ねてきました。

 今年は、こちらが訪問する年に当たり、美麻小の5・6年生全員26人が、先生、ボランティアの皆さんを含む14人の引率者とともに渡米したのです。この交流提携が、芸術家同士の交流が機縁(きえん)となっていることもあって、今年は訪問団に先立ち、大町市を中心に8人のクラフト作家が同地を訪問し交流するとともに、5月1か月間、アートセンターを会場に作品展が開かれていました。遅れて入った私たちも、わが街の芸術家の作品に対面しました。遠い異国の地で、晴れやかに展示され、大勢の来場者に賞賛されている作品がとても輝いて見え、私も嬉しくなりました。

 今回の訪問交流では、子ども達全員で、初めて和太鼓の演奏を披露しました。4月から週に3回も、美麻源流太鼓の会の皆さんの手ほどきを受け、しっかり準備をして臨みました。19台もの太鼓の揃い打ちは壮観で、お腹を底から揺さぶる大きな音とリズムは、メンドシ−ノの聴衆を圧倒しました。翌々日の小学校での演奏会では、演奏が始まると低学年の子どもでしょうか、「It comes Monster !」と、大きな叫び声が上がりました。それほどに心を揺すぶる豪快な演奏に、終わるや否や、スタンディングオベーションで万雷の拍手が巻き起こりました。

 続いて、美麻源流太鼓の打ち手として日ごろ腕を磨いている6人のメンバーによる演奏には、いっそう大きな拍手が沸き、アンコール曲まで披露しました。私は、自信にあふれ、堂々と演奏する子ども達を見ているうちに、知らず熱いものが込み上げてきて、何度も手の甲で頬(ほほ)を拭いました。ボランティアリーダーの前川さんは、あたりを憚らず(はばからず)大粒の涙をぼろぼろ流していたそうです。演奏では、小さい体いっぱいに溌溂(はつらつ)と太鼓を打つ小山君の姿や、演奏の終わりを鉦(かね)で「チチン!」と、テンポよく知らせる種山さんのしぐさが印象的でした。
 太鼓は、美麻から持っていくことが到底できず、サンフランシスコで活動する太鼓チームのご好意でお借りすることができ、はるばる運んでいただいたのです。

 子ども達は、この訪問に備えて出発前から授業で事前学習を重ねていて、交流の歴史から、メンドシーノや経由地サンフランシスコのことなど、しっかり頭に刻み込んでいて、私などはみんなから教えられることばかりでした。たとえば、ゴールデンゲートブリッジから目前の、サンフランシスコ湾に浮かぶ断崖の島が「アルカトラズ島」で、かつて監獄島であったことなど、現場で初めて教わりました。あの悪名高いシカゴのマフィアのボス、アル・カポネが収監されていたことも後で知りました。

 行きのノースウェスト航空の機内で、こんなことがありました。フライトアテンダント(客室乗務員)さんから、「あなた達はどんなグループなんですか。」と聞かれ、私が「小学校の交流訪問団です。」と答えると、「Children,good behavior!」とお褒め(おほめ)をいただきました。子ども達の自発的な行動が、グループとしても見事に統率がとれていて、はたから見てもお行儀の良い一行と分かったのでしょう。8日間の行程を通じて、まとめ役として頑張った5つの班のそれぞれの班長さん、上野君、桑山君、渋谷さん、高木君、それに小山君、みんなご苦労様でした。

 私は、ウェルカムパーティのご挨拶で、子ども達は一人ひとりが地域の宝であり、この貴重な体験がこれからの人生の大きな財産となることを念願していること、そして、この子ども達が将来のより強固な相互交流の架け橋として、大きな役割を果たしてくれることを確信することを申し上げました。

 20年に及ぶ姉妹都市の訪問交流では、民間の実行委員会が運営の主体となり、相互に訪問団を派遣しあっていて、昨年夏には大人子供合わせて21人もの皆さんが大町、美麻を訪れています。太平洋をまたぐ姉妹都市の交流の意義は、お互いの国や文化の違いを越えて、友好親善を図ることにありますが、加えて、他の地域の人々から私達の町が評価され、支持されることで、住民の皆さんに誇りと自信がわき、地域づくりに一層力が入ります。

 今回の交流では、メンドシ−ノ側から、小学校同士の姉妹提携の締結や、高校生の相互の留学を円滑に進める方途を検討しあうことなど、新たな提案が出されています。交流の幅が広がり、友好がより強固なものになって、時代を超え次の世代にも受継がれていくことを念願します。
 今日まで交流を育み、交流の成果を積み重ねてきていただいた、吉沢義夫会長さんをはじめ訪問実行委員会の皆様に、そして、メンドシーノ姉妹都市協会のマイクさん(Mike Evans)、マーシーさん(Matci Van Sicklen)、グロスさん(Dave Gross)ほか大勢の皆さんに改めて感謝を申し上げたいと思います。
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