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ホーム 大町のお菓子屋さん、頑張る(平成20年5月)

大町のお菓子屋さん、頑張る(平成20年5月)

 先日、市内でまちづくりの講演会が開かれました。この日の講師は、政策投資銀行地域振興部の大西達也課長さん。大西さんは全国各地のまちづくりに参画し、活躍されている方です。
 その大西さんが、講演の冒頭で開口一番、「皆さんは気づいていないかも知れませんが、大町にはお菓子屋さんがとても多い。しかも特色ある品揃えで頑張っています。」とおっしゃるではありませんか。聞いていた市民の皆さんも、「そう言えばそうかなあ。」という表情をしています。大西さんは、こうした身近な町の強み、優れた点をまちづくりに活かすことを教えてくれたのです。

 実は、以前から私もそう思い、いろいろな機会に大町には特色のある和菓子屋さんが多いことをお話してはいたのですが、あまり話題にはなりませんでした。身内からの情報は価値が低いという法則の実例かもしれません。
 大町を訪れ散策をしながら街中の状況を検分して、直ちに見抜いた大西さんの眼力もさすがですが、こんな身近なところにもまちづくりのヒントがあるとのご指摘も驚きでした。後日、講演を聞いたある方から、さっそくお菓子の博覧会を検討してみたらどうかとのご提案を頂きました。博覧会で、こうした大町のお菓子をより大勢の人々に知ってもらうのも一考です。お菓子博覧会は何年かおきに全国で開かれていて、最初はなんと明治44年だそうです。最近では平成14年に第24回が熊本で開かれています。元年に松江市で開かれた大会も印象的でした。城下町松江では茶の湯が盛んで、茶席に欠かせない菓子の需要が多く、洗練された和菓子が有名で、この博覧会には73万人もの人が訪れたそうです。

 中心市街地のお菓子屋さんを街中の地図でたどって数えただけでも、仁科町、高見町、南原町、下仲町、上仲町、大黒町と、目抜き通りを中心に10軒もあります。どのお店も特色ある品揃えで頑張っています。季節感豊かな和菓子、特色のある蒸し羊羹、きんつば、どら焼き、かぼちゃのパイ、それにそば饅頭や酒まんなど、それぞれのお店の特色ある品が揃っています。大町のおいしくて冷たい水、澄んだ空気、それに四季を肌で感じることのできる自然の豊かさもおいしさの秘密でしょう。私など、甘いものに目がないものですから、もう大変です。ちょうど今は、新緑の季節を迎え、端午の節句のかしわ餅の張り紙がお店の前に貼られていて、心が弾んみます。この数日間だけで、3度もお菓子屋さんに寄ってしまいました。

 今、街中で開かれている「しなの大町クラフト展」でも、家具店や食事処に混じってお菓子屋さんが展示会場になっています。とてもうれしいことです。
 それはそうと、ここ大町が昔から豊かな和菓子の文化を育んできたのはいったいなぜでしょうか。古い城下町には、食の文化が根付いていますが、江戸時代、城下町ではなかった大町では、商家や農家など、庶民の力で和菓子を文化として支え育んできたのかもしれません。
 ちなみに大町の商店街にはこのほかにも、しゃれた洋品店が多いのにも気づきます。こちらの方の背景は、従前は働く若い人が多く、とりわけ最盛期には女性を中心に3千人もの人がいた東洋紡があったためとの話を伺いました。

 大町ではいま、地域ブランドを構築する取組みを始めました。遅ればせながらの観はありますが、埋もれている資産や大町ならではの地域資源を再発見し、上手に活かしてまちづくりを進めて行くことが求められています。みなさんも、ぜひ大町の多彩なお菓子屋さんを身近に感じていただきたいと思います。そして、いちどお店を覗いて好きなお菓子を探して見ませんか。

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庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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