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大町ゴスペルフェスティバルと亀渕友香さん

 去る12月8日、大町市文化会館で、いまやこの時期の恒例行事となったゴスペルフェスティバルが開かれました。フェスティバルとしては今年で4回目ですが、この催しの中核となる「亀渕友香&VOJA(ヴォジャ)」のコンサートとしては8回目を迎え、県内外から愛好者が集うイベントとしてすっかり定着しています。「歌が好き、ゴスペルが好き!」というクワイアの皆さんが、県内ばかりでなく遠くは東京や静岡袋井などからも集まり、すてきなハーモニーを披露してくれました。

 正直に申しますと、ゴスペルソングを歌う聖歌隊をクワイアと呼ぶことを、私は昨年のコンサートで初めて知りました。今年のステージでも、大町のグループ「Joyful!」や、VOJAのリーダーの倉地恵子さんにご指導をいただいている110名の「おおまちCity Choir」ほかの皆さんが、透明感のある歌声を聞かせてくれました。観客のほうもまた歌が好きな人々で、文字どおり客席満杯の皆さんがステージと一緒になって歌っている姿は印象的でした。

 ハイライトは、もちろん特別ゲストの亀渕友香&VOJAのコンサートです。
 今年は、12月の開催のためちょうどクリスマス間近で、「きよしこの夜」はじめ、多くのクリスマスソングの数々に、会場はクリスマスムード一色でした。
 また、この日12月8日は、奇しくもジョン・レノンの命日だそうで、最後まで平和を全世界に訴え続けたレノンのエピソードを紹介しながら、平和を願う気持をメロディに乗せて名曲「Happy X’mas」を力強く歌う亀渕さんの姿に、私は強い信念を感じました。さすが、日本のゴスペル界を引っ張ってきたゴッドマザーです。そして、VOJAの皆さんも芯から歌うことが好きな方々で、とりわけ倉地恵子さんは、整ったお顔の小さなおちょぼ口を目いっぱい開けて、およそ顔の半分以上が口というほどの熱唱でした。

 もともとこのコンサート、そしてフェスティバルのきっかけとなったのは、大町北高で85年から続けられているアジア・アフリカ支援の活動が縁で、VOJAが2000年の文化祭に出演し「We are the world」を生徒の皆さんとジョイントして歌ったことだったそうです。このアジアフの活動の始まりは、85年の3年5組が風呂敷を集めて支援物資としてアフリカに送ったことからで、やがてその活動が広がり、2000年からは全校の取り組みとなりました。亀渕さんは、「北高のアジアフ活動はこの地域が生んだものであり、地域がこの平和の活動を育んできたのです。」と述べられました。この地域の皆さんの平和を願う気持ちが、この活動を生み、育てたというのです。私はこの言葉に胸が熱くなりました。そして今、北高の平和を願う実践活動を地域が支えているのです。
 この日、最後のアンコールのステージには大勢の北高の生徒さんが登り、「We are the world」を歌い、みんなの力で明日を創るんだという力強いメッセージを響かせました。この歌は、アジアフ活動の精神的な基盤として受け継がれて来ているそうです。

 コンサートが終わってから、楽屋にご挨拶に伺ったところ、亀渕さんは腰の状態が思わしくなく、最近手術を受けられたばかりとのこと。無理を押してまでご出演をいただいた亀渕さんの手を思わず両手で握りお礼を申し上げますと、「みんな、大町が好きなのよ。」と言って握り返して下さいました。その手は、ふっくらとしていて、とても暖かでした。

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