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ヨーコ・ゼッターランドさんの講演会で
皆さんはヨーコ・ゼッターランドさんをご存知ですね。そうです、バレーボールの花形プレーヤーで、母国アメリカのオリンピック選手として、バルセロナ、アトランタ両大会で活躍された方です。現役を引退されて、今はスポーツコメンテーターとしてテレビでも活躍されています。
11月18日に、大町市で生涯学習フォーラムが開かれ、その講演をお引き受けいただきました。大町は、昔から生涯学習の取り組みが熱心で、さらに市民スポーツがとても盛んです。そうしたことから、今年のフォーラムのテーマを「スポーツを通じた生涯学習」とし、講師をお願いしたという次第なのです。
講演前に控え室でご挨拶をしたときに、もちろん私も初対面でしたが、会話がとてもスマートで、おまけに黒い縁のめがねをかけておられたため、「思慮深い知的な方だな。」と意外に思いました。私はお会いするまで、プロフィールに紹介されている写真を拝見して、選手時代の、髪を短く切り詰めたファイト満々の体育会系スポーツウーマンの姿を思い浮かべていたのです。
さて、フォーラムが始まって、私が先に主催者挨拶を終え、次に、ヨーコさんが登壇されました。観客席に座った私は、また驚いてしまいました。めがねを外して登場したヨーコさんは、あでやかな笑顔で話始められ、私にはさっきお会いした人とは全く別人にさえ思えたのです。お話しぶりは温かく、かつ、学窓にいらっしゃるのかと思うくらいに思索的でした。気負ったところなど微塵もなく、終始和やかにお話されました。
さて、お話の内容です。ヨーコさんは、サンフランシスコのお生まれで、小さい頃日本に来て、お母さんがやはりバレーボールのオリンピック選手であったことから、小学5年生のときバレーを始めたとか。本格的には中学からで、めきめき実力を上げ高校ではすでに有力選手となっていました。大学に進むとき、普通、有望選手はバレーの有力校、いわゆるエリートコースに進むのに、彼女は早稲田大学を選びました。当時、早稲田の女子バレーは関東大学リーグの6部最下位に低迷していて、そこを選んだ彼女に対し、ドロップアウトだとして、「レベルの低いところに行けば下手になる。」という非難があったそうです。
彼女にしてみれば、さんざん考えた末の決断だったそうで、これは、講演後改めてお尋ねしたのですが、「弱いチームで、ともに教え、教えられて強くなる生き方を目指したんですね。」との問いに、うなづいていらっしゃいました。強いチームで人からただ教えてもらうよりも、もっと得るものがあると思ったのだそうです。事実、そうした環境の中で、彼女は一段と伸びていき、またチームもめきめき強くなり、卒業時にはとうとう2部リーグ1位まで昇格しました。
そうした経験の中から、彼女は、「いいチーム、強いチームというものは、メンバーが同じ価値観を持ち、共通の目標に向かって努力するチーム」と言い切りました。
振り返って、わが大町市役所チームはどうでしょう。職員の皆さんが、仕事に関して「市民の皆さんに真心のこもったサービスを提供するのが使命」という同じ価値観を抱き、「市民の皆さんの幸せのために」という共通の目標に向かって、みんなの心をひとつにして取り組んでいけば、きっといいチーム、より強いチームになると思います。そして、県下19市の「市役所サービスリーグ」の中で、優勝を狙える位置に上っていけると思うのです。
ヨーコ・ゼッターランドさんのご講演が終わっても、余韻に浸っていて、私はなかなか席を立つことができませんでした。
11月18日に、大町市で生涯学習フォーラムが開かれ、その講演をお引き受けいただきました。大町は、昔から生涯学習の取り組みが熱心で、さらに市民スポーツがとても盛んです。そうしたことから、今年のフォーラムのテーマを「スポーツを通じた生涯学習」とし、講師をお願いしたという次第なのです。
講演前に控え室でご挨拶をしたときに、もちろん私も初対面でしたが、会話がとてもスマートで、おまけに黒い縁のめがねをかけておられたため、「思慮深い知的な方だな。」と意外に思いました。私はお会いするまで、プロフィールに紹介されている写真を拝見して、選手時代の、髪を短く切り詰めたファイト満々の体育会系スポーツウーマンの姿を思い浮かべていたのです。
さて、フォーラムが始まって、私が先に主催者挨拶を終え、次に、ヨーコさんが登壇されました。観客席に座った私は、また驚いてしまいました。めがねを外して登場したヨーコさんは、あでやかな笑顔で話始められ、私にはさっきお会いした人とは全く別人にさえ思えたのです。お話しぶりは温かく、かつ、学窓にいらっしゃるのかと思うくらいに思索的でした。気負ったところなど微塵もなく、終始和やかにお話されました。
さて、お話の内容です。ヨーコさんは、サンフランシスコのお生まれで、小さい頃日本に来て、お母さんがやはりバレーボールのオリンピック選手であったことから、小学5年生のときバレーを始めたとか。本格的には中学からで、めきめき実力を上げ高校ではすでに有力選手となっていました。大学に進むとき、普通、有望選手はバレーの有力校、いわゆるエリートコースに進むのに、彼女は早稲田大学を選びました。当時、早稲田の女子バレーは関東大学リーグの6部最下位に低迷していて、そこを選んだ彼女に対し、ドロップアウトだとして、「レベルの低いところに行けば下手になる。」という非難があったそうです。
彼女にしてみれば、さんざん考えた末の決断だったそうで、これは、講演後改めてお尋ねしたのですが、「弱いチームで、ともに教え、教えられて強くなる生き方を目指したんですね。」との問いに、うなづいていらっしゃいました。強いチームで人からただ教えてもらうよりも、もっと得るものがあると思ったのだそうです。事実、そうした環境の中で、彼女は一段と伸びていき、またチームもめきめき強くなり、卒業時にはとうとう2部リーグ1位まで昇格しました。
そうした経験の中から、彼女は、「いいチーム、強いチームというものは、メンバーが同じ価値観を持ち、共通の目標に向かって努力するチーム」と言い切りました。
振り返って、わが大町市役所チームはどうでしょう。職員の皆さんが、仕事に関して「市民の皆さんに真心のこもったサービスを提供するのが使命」という同じ価値観を抱き、「市民の皆さんの幸せのために」という共通の目標に向かって、みんなの心をひとつにして取り組んでいけば、きっといいチーム、より強いチームになると思います。そして、県下19市の「市役所サービスリーグ」の中で、優勝を狙える位置に上っていけると思うのです。
ヨーコ・ゼッターランドさんのご講演が終わっても、余韻に浸っていて、私はなかなか席を立つことができませんでした。
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