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大町市。北アルプスの麓、信濃大町。 
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現在位置:HOMEからライチョウ会議長野大会が大町で(平成19年8月)
更新日: 2007年8月26日

ライチョウ会議長野大会が大町で(平成19年8月)

 全国のライチョウ研究者が一堂に会し、研究成果を発表しあう、第8回ライチョウ会議が8月18・19の両日、大町市で開催されました。この会議は、第1回が平成12年に大町でスタートし2回目まで大町で開催されて以来、全国をめぐって開かれ、今回は久しぶりに発祥の地大町に戻っての開催です。

 今回のテーマは、「ライチョウと高山環境をいかにして守るか。」です。今回のこのテーマは、実に奥深い、切実な課題だと感じます。私は開会式のご挨拶で、「ライチョウを守ることは地球環境全体を守ることに繋がり、高山環境を考えることが人類の未来を考えることに繋がる。」と申し上げました。

 環境問題に目を向けますと、温室効果ガスの増大による地球温暖化はいっこうに止まず、むしろ、ますます進行の度合いを強め、私のような門外漢から見ても、もはや臨界点を越えたのではと思われる状況に至っています。専門家のみならず、今日を生きる一人ひとりが、環境の問題を我がこととして考えなければならない日が到来していると思うのです。

 様々な自然現象の変化の端緒は、往々にして、高山地域のような特異な環境下において現れるのではないか、生息域が特殊なライチョウなどに直接の兆しが現れるのではないかとも思います。その意味で、今回の大会はライチョウの生息を巡る研究成果を通して高山環境を考え、地球環境全体を議論する大切な機会となりますし、また、この大会を通じて多くの人々に問題を提起する重要な機会として、大きな期待が寄せられているのです。

 大町山岳博物館では、開設後間もない頃から、ライチョウ保護事業に取組んできています。ライチョウの生息状況の調査を進め、その生活史を明らかにするなどの大きな成果をあげてきました。低地飼育にも取組み、人工孵化と飼育などに成果をあげながら、なお一方ではライチョウの感染症対策、病理、生理などについて解明すべき課題が残されています。これらの課題についても、今回の会議で取り上げられ、最近の研究成果が発表されています。

 また、今回は、海外からの参加として、国際的なライチョウ研究の第一人者、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学のキャシー・マーティン教授が出席され、講演をされました。出席の合間にお話をさせていただきましたが、先生は、「あなたの市の人口は?、ライチョウの数は?」と質問されました。私が、「大町市の人口は約3万2千人、市域のライチョウはたぶん5百から7百羽。」とお答えしますと、ライチョウの数に驚かれ、いたく喜ん下くださいました。会話から、先生の穏やかなお人柄の中にも、心からライチョウが好きという、根っからの“ライチョウフリーク”であることを感じました。

 いま、ライチョウは極めて厳しい状況におかれています。長野県のライチョウ保護回復計画の予備調査では、大町市周辺の後立山のライチョウは激減し、また、南アルプスの調査でも北岳周辺のライチョウの生息数が激減したと聞いています。これらはいずれも地球温暖化の影響と直ちには断定できないまでも、深い関係があるものと疑わざるをえません。今後、高山の気象や融雪環境、植生など、ライチョウを巡る総合的な生態系調査を期待したいと思います。

 今回の大会での発表をお聞きしながら、ふと脳裏に浮かんだことがあります。動植物の希少種の保護・保全を図るために、絶滅の恐れのあるものについてレッドリストが作成されています。このリストに、やがていつの日か、「ヒト」などという記述が載ることになりはしないか、という心配です。地球環境の悪化が行着くところまで行き、この地球が人類の生存に適さなくなって、人類が「絶滅危惧種」になるという、もちろんこれは空想です。しかし、これを全く荒唐無稽な話であり、夏の日の妄想に過ぎないと笑い飛ばすことができるでしょうか。

8月19日 市長室にて

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