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ホーム しなの大町にクラフトの花が(平成19年5月)

しなの大町にクラフトの花が(平成19年5月)

 このゴールデンウィーク中の街なかで、ちょっと話題になった催しがありました。地元紙でも報道されましたのでご存知の方も多いと思います。市内外で活躍しているクラフト作家の皆さんの、合同の展覧会が開かれたのですが、その会場となった場所がなかなかおしゃれなのです。由緒ある町屋を活用した食事処や老舗の家具屋さん、有名な洋菓子店、和菓子屋さん、みんな中心商店街、街なかのお店です。そのお店の一角をギャラリーとして作品を並べ、街を歩く人に見てもらうのです。

 ショーウィンドウに飾られた作品は通りからも見えますが、お店の中の展示は中に入らなければ見えません。そこで熱心な鑑賞者は、ずかずか店に入っていくことになります。私もその一人でした。お店というのは普段はなかなか入りにくいときがあって、しっかり品物を決め、買う決意ができて初めてドアを開ける、ということがあります。つまり、「ちょっと見るだけ」というときは、腰が引けてしまいがちです。しかしこの日は違いました。

 思い切ってお店に入ってみますと、まず、「村の加治屋さん」を名乗る作家の鉄の作品。熱した鉄をたたいて造形する鍛鉄によって、さまざまな作品が作られていました。ボルト、ナットなどを組み込んでウィンタースポーツをする姿に仕上げた作品は絶品で、モーグルやスノースクートを楽しむ造形には思わず笑ってしまいました。
 私の好きな木工の部門では、何人かの作家の方が出展していましたが、中でも座面を縄で緻密に編み上げた、さまざまなデザインの椅子には唸ってしまいました。もともと木の持つ柔らかさに加え、縄の温かみがうまくマッチしています。また、ひとつづつ丁寧に手作りされた木工作品はどれも見落とすことができません。

 七宝の技法で作ったアクセサリーは、双葉の芽だしを丁寧に表現した作品など、斬新な造形といい色彩の表現といい、展示場所となった人気の洋菓子店さんの可愛いケーキと似合っていて微笑ましく思いました。
 女性作家の作品としては、トールペイントとキッチン小物の作品が目を引きました。特にトールペイントは、技法をきちんと継承した女性ならではの繊細な感性が冴え、また、深い色使いが何ともいえない味わいを醸し出し、秀逸な出来映えでした。
 そのほかにも力作が多く、駆け足で回ったわずか1時間ほどでしたが、久しぶりに「至福」の時間を過ごさせていただきました。

 実は、今年の3月、安曇野クラフトの会との懇談会があり、その席上、作家の皆さんから、作品の展示場所やショップが欲しい、また、市民の体験講座を開催したいというご要望をいただいておりました。この懇談会の様子は、この市長のページ「市長と語ろう!まちづくり懇談会」のサイトに収載してありますのでそれをご覧いただくとして、やはり大勢の方にクラフトのよさ、楽しさを知っていただくことが大切だと思います。今回、快く展示場所をお引受けいただきましたお店の皆様に心から感謝をしたいと思います。

 

5月12日 市長室にて

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庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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