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大町の桜(平成19年3月)

大町霊園の桜と北アルプス。

大町西小学校の桜

いよいよ桜の季節です。今年は記録的な暖冬のせいで、いっせいに花を迎える雪国の春という感動はやや乏しいのですが、それでも桜は待ち遠しいものです。開花予報によれば、大町では4月17日ごろとか。最初の発表では、13日とされていましたから余りの早い開花にびっくりしておりました。
 桜の語源は、動詞の「咲く」に接尾語の「ら」が付き名詞になったとされ、すでに奈良時代から植栽されて、当時は田の神が来臨する花として信仰の対象となっていたそうです。

 大町の桜の名所といえばまず、大町公園です。郊外東山の山岳博物館の前庭は、昔から大勢の人出でにぎわっていました。例年は4月末ごろで、私も小さい頃、メーデーの日に街中から遠く聞こえる労働歌を耳にしながら、桜を見ていた記憶があります。
 次は、北山田町の桜並木。ここは、景観形成住民協定を結んで町の皆さんが協力して守ってくれています。北アルプスの残雪の峰々と花のコントラストが見事です。また、近くの市民の森では、大勢のボランティアの皆さんによって、桜の植樹が続けられており、昨年秋には私も植樹に参加させていただき、長畑の菅澤さんのご指導で一生懸命植えました。

 もう一つ、大町市では、「お誕生桜」の記念植樹がずっと続けられています。この、「おたんじょ桜」は、市内の小学生が生まれたときに蒔いた種からオオヤマ桜などの苗木を育て、その子たちが小学校に入学するのにあわせクラスごとに植樹するという事業で、平成12年に、市議会の議員の皆さんの発意で条例化され、今日まで続いています。
 もっとも、市の歴史をひも解いて見ますと、大町市では昭和58年にオオヤマ桜のまちづくりを目指してまちづくりを始めています。オオヤマ桜は、北日本に自生していて、群生地としては大町市が南限とされています。花はソメイヨシノなどに比べ開花は遅いのですが、淡紅色の華やかな色彩で寿命も長く、中綱・青木湖畔には市の天然記念物に指定されているものもあります。
 この他、昨年の合併により新しく大町市となった美麻地区の「静の桜」は義経伝説でも有名です。

 以前、昭和電工の大町工場長さんを務め、後には本社の常務さんになられた※高まつ宣芳さんの残された文章をある高名な経済人の方からいただき、読ませていただきました。高まつさんは大町をこよなく愛され、家まで大町に建て、大町の四季を存分に楽しまれておられましたが、残念ながら一昨年、他界されました。高まつさんは、可憐なりんごの花や唐松の芽吹きなど、大町の良さ、美しさを語りつくす文章の中で、大町の桜についても書いておられます。高根の桜、西小の桜並木、大黒町追分のしだれ桜、それに昭和電工前の桜と、市内の名所を書き連ね、大町の桜は1か所だけでなく、あちこち見られることから、「桜ツアー」はどうかとご提案です。自らを、「さくらにめろめろの桜どれ」とまでおっしゃっています。高まつさんにここまで愛していただいて、大町の桜も冥利に尽きるというものです。

 さ、まもなく大町も桜の花いっぱいの季節を迎えます。皆さん、まちに桜を見に繰り出しませんか。

中綱湖畔のオオヤマザクラ 。

観光道路の桜並木と北アルプス

※高まつ常務の「まつ」は、『松』の「ム」部分が「口」と書きます
 
3月23日 市長室にて

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庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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