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おおまちワインの話(平成19年3月)

最近、うれしい葉書が届きました。マスターソムリエとして夙に高名な、高野豊さんからいただいたもので、先日、当地のくろよんロイヤルホテルで開かれた「大町の食材を楽しむ会」のお礼でした。この地元食材のみを使った地産地消の集いは、大町ワインを片手に、食材の宝庫、大町自慢の、菜種油、黒豚、信州サーモンなどを、松尾大助チーフ腕よりのフルコースで味わっていただくという、ちょっと洒落た催しでした。
 
 高野さんは、あちこち「引っ張りだこ」で、むしろ、本業の「高野総本店」のお仕事は大丈夫かとちょっと心配にもなりますが、それはさておき、とてもお忙しいのに昼と夜の2回の催しに、コーディネーターとしてそのエンターテナーぶりを発揮され、皆様を楽しませてくださいました。むしろお礼を言うのは私のほうなのです。

 実は、私は高野さんとはご縁があり、昔、長野オリンピックのころ、確か長野市内の和食のお店でワインの講義を受けたことがあり、また、上伊那に勤務していた一昨年、やはり高野さんが支援している宮田村のワイン工房でご一緒させていただきました。一生懸命、県下の地域ブランドと飲料のレベルアップに奔走されているのです。
 高野さんは、農産物のブランド化に大切なのは、個性、限られた量、仕掛け人、の3つの要素とおっしゃっています。そしてプロを味方に、とも。

 大町では、もう20年も前から、大町ワインのブランド化に取り組まれています。北海道の池田町まで出かけて、大町の産地化に務め、現在、小林守雄さんほか市内で10人ほどの方が、約1町歩で、18年産では約5トンもの生産をされているのです。この大町ワイン「大町セイベル」は、県の原産地呼称管理制度の認定(2005年産)を受けていて、タイプはやや甘口、アルコール分14%、とてもフルーティー、溌剌とした酸味がやや甘口のワインに果実の凝縮感を与え、上品な味わいは和食にもよく合うと言うのが売りです。
 現在は、この「セイベル」という品種が主ですが、今後は、「シャルドネ」、「メルロー」などに切り替えていくとのこと。これからも大町のワインのできばえが楽しみです。

 ところで高野さんによれば、地球温暖化の影響で、現在、ワインの主産地の甲府盆地は暖かくなりすぎ、ぶどうが甘くなりすぎて、酸味を必要とするワインには適さなくなり、逆に寒すぎた信州は間違いなく好適地になるというのです。とりわけ大町は、市内でも標高差があり、温暖化の進行にも適応しやすいとのこと。罪深い温暖化も時には思いがけない「恩恵」をもたらすものですね。
 大町ワインは、市内の酒屋さんで扱っておりますので、皆さんもご賞味あれ。
3月15日 市長室にて

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庶務課秘書係 内線 507
E-mail: hisyo@city.omachi.nagano.jp

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